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2006年 05月 04日 ( 1 )

この連休、2つの特別展覧会に注目しています。

ひとつは奈良国立博物館特別展「大勧進 重源(ちょうげん)」
そして、もう一つは京都国立博物館特別展覧会「大絵巻展」です。

日本の美術史について私の授業で取り上げることの多いのが
鎌倉彫刻と平安時代の絵巻物です。

前者はルネサンスの写実彫刻との比較などをしながら、
後者は透視図法(線遠近法)などの遠近法の歴史の前過程を日本の美術でとらえる場面で
いずれもそのよさに注目しながら取り上げます。

その2つが国立博物館でほぼ同時期に開催されるということで何だか嬉しい限りです。
しかもどちらも近い。素晴らしい!!

…しかし。

雪舟の時は2時間半の待ち時間。ぐるぐる入り口までロープの順路を歩き続けました。
ゴッホ展も2時間。フェルメールも2時間半。…。

そう、問題はこの長蛇の列に入り込むしんどさと
満員の館内を人の流れに合わせて進まされること、
そしてまことしやかにささやかれる来場者のおしゃべりとで
毎回鑑賞した気になれず、図録だけは購入し、
後から疲れがどっと押し寄せ、ぐったりしてしまうのです。

展覧会を見に行くには相当な「パワー」が要ります。

連休をのんびりゆったり…を跳ね返す強い「動機」が足を運ぶ原動力になるわけなのですが。

いいお天気だし久々に奈良にでも行ってみようかな。
新緑の若草山、さわやかだろうな。
授業で取り上げた東大寺の金剛力士像、もう一回その大きさを体感してこようかな。
そして鎌倉彫刻の写実性。今回は重源上人像が展示されます。
日本の仏像彫刻の精巧さをガラス越しではなく目の当たりにできるのは
何よりも魅力です。

「鳥獣人物戯画」や「源氏物語絵巻」。
特に「源氏物語絵巻」は徳川美術館所蔵の15巻が昨年修復模写が完成し話題を呼びました。
今回はかつてNHK「よみがえる源氏物語絵巻」でたまたまみた
徳川美術館所蔵の「宿木(三)」(原本)が5月9日から展示されます。


わあ、これは十分「動機」はあるなあ。

もし足を運んだら、記事にしようと思います。

美術館ねぇ。

3月に抽選であたったバス旅行(同伴者は課金される…)でバタバタと訪れた倉敷。
1時間半という滞在時間で「猫屋敷」とい猫関連のショップとともに選んだのが「大原美術館」。

ここは、わりと来館者が少なく、古今東西の美術品が偏りなく展示されていて
まるで美術の教科書を眺めているような印象がありました。

一度フリーでゆっくりと鑑賞してみたい…と後ろ髪を引かれる思いで後にしました。

よいと思われる企画展には人がどっと押し寄せる現状は日本の美術館・博物館の持つ
特徴なのかもしれませんが、どうにかならないものでしょうか。
by my-colorM | 2006-05-04 13:42 | アート