“色といろいろ日記”
2023-04-06T20:43:31+09:00
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色彩関連の話題と美術教育…と日々のあれこれをつづります
Excite Blog
大塚国際美術館に行って来ました
http://mycolorm.exblog.jp/32984011/
2023-04-06T20:40:00+09:00
2023-04-06T20:43:31+09:00
2023-04-06T20:34:31+09:00
my-colorM
未分類
だいぶ前に本ブログでも取り上げました。(過去の記事→https://mycolorm.exblog.jp/2873570/参照)
当然ながら、10年や20年じゃ色褪せない陶板作品の数々。今回は勤務校の生徒たちと一緒だったので、予備知識を加えて、更に楽しんで参りました♪
https://o-museum.or.jp/sp//
鑑賞に向けて取り組んだのは、数ある名画の中から、自分の「推し」を3つ選ぶこと。これは、夏休みの宿題として、ロイロノートに提出箱をつくって、調べて自分なりに気に入ったところを紹介するカードを作成して提出させるものです。現地を訪れる一週間前の授業で、一部紹介させて共有することで、当日に仲間と巡って、目の前の「推し」を紹介するシミュレーションを行いました。
そして、当日に課すミッションを載せたワークシート。生徒たちが美術館でいろんな意味で迷子にならないように、ガイダンスを添えました。
文言は次の通り。
「大塚国際美術館は山をくりぬいて造られています。建物の外から見えている部分が地上2階で、20世紀の美術が展示されています。近代以前の美術は、地下に進むほど時代を遡っていきます。
正面玄関から40mのエスカレーターで登った先はB3F。古代〜中世の作品とともに、システィーナ・ホールがあります。(以下略)」集合時間と場所の指示が続きます。
生徒たちが取り組むミッションは5つ。①鑑賞マップを手に入れて鑑賞計画を立てる②ピカソ「ゲルニカ」前で集合写真に写る③自分の「推し」の作品について、その魅力を仲間に伝える④仲間の「推し」の作品について、その魅力をしっかり聞く⑤ワークシートにある名画(システィーナ礼拝堂天井画「アダムの創造」,「ゲルニカ」,「グランジャッドの日曜日の午後」)を見つけ、穴あき部分(アダムと創造主の手部分以外は全部穴あき箇所が変えたワークシート)を模写する、です。
展示室が100室、作品番号で1074個、更に別館の特別展に分散展示されている上、イベントもある中、私たちの持ち時間は2時間30分。とても全部見切れません。せめて、事前に調べたお気に入りの作品に出会わせてやりたいですし、部分模写を通じてじっくり見ることも味わせたい。いえ、無理なんです、そもそも。ただ、充実した時間として、この贅沢な時間を刻んでもらえたら本望です。
結果。ワークシートの部分模写の「アダムの創造」の手の部分は生徒一人ひとり全く違っていて面白い結果でした。それぞれの力量と着目点、鑑賞眼の違いが如実に出た課題となりました。もしもそんな機会があれば是非取り組ませてみてください。思い込みや願望などももしかしたら出てくるかもしれません。答えはそこにあるのに、生徒たちは個性を主張して来ます。
とにかく、またもや楽しい大塚国際美術館でした。
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これが解決策でした!
http://mycolorm.exblog.jp/32779747/
2022-08-13T16:05:00+09:00
2022-08-14T15:03:11+09:00
2022-08-13T15:49:56+09:00
my-colorM
図工・美術科教育
まず、水墨画をさせるに当たり、何が必要か。墨を入れる皿、濃淡を分けられるとなお使い勝手がいいでしょう。そして筆。白珪(はっけい)筆が含みがよくて腰がありしなやかでいいですね。それと面相筆、隈取筆の3種類は必要かな。表書きには筆ペンが便利か。さらに筆洗。おっと、これは困った。生徒全員が水を汲みに一般教室前を行ったり来たり?あり得ない。
そうです。乾き物(?)は何とでもなりますが、この水の供給と排水にはもっとも苦慮します。これまではふんだんに水を使って、筆、墨・膠入りの水干絵の具、絵皿を洗えたのに。一番いいのは水を使わないことだけど、それでは、「墨に七色あり」と言われる水墨画のまねごとすらできない。
どうしたものか。
まず、思いついたのが、水の使用を最小限にする仕掛けです。解決策の一つとして、そもそも使う「墨」を減らすことが肝。そこで、一滴ずつしか出せない容器を使うことから。使用した墨は水墨画用液墨「墨の精」水墨画用No.31。これは3倍濃縮の墨で、直に皿に出して使うと、濃すぎるらしいので、どちらにしても、希釈しておかなければなりません。下のような容器に小分けして渡すことにしました。薄墨の容器もつくっておいて、適当に調合し、濃墨には黒の、淡墨にはグレーの細いマスキングテープで印をつけておきます。生徒に始めて取り組ませるときに、「はい、濃い墨(黒テープ)を一滴、1ポチね。」「次、別のところに薄い方(グレーテープ)をチューっと。」などと言いつつ、「濃い方が足りなければ、2ポチ、多くて3ポチね。」とあたかも仕様のように言葉がけをします。
淡墨については、もちろん水を溜めた皿に面相の先端に取った濃墨を持っていって混ぜるという手法で自分で調合することも指導します。容器入りはあくまでも補助的な準備物に過ぎません。
このとき、カタログでは廃盤になっているようですが、筆架けがついた2槽の皿が活躍してくれました。(今回の写真にはありませんが)省スペースで濃淡の墨を棲み分けできる優れものです。復活しないかな。
次に、筆洗は、プリンカップで代用します。使う墨が少ないのだから、洗う水も少なくて済むはず。必要最低限の水で、チャレンジ!とか何とか、けしかけて楽しめそうです。40個入りプリンカップを使い回します。
そして水と膠液を注入する容器。これは、私は知りませんが、水タバコを注入するためのものだそうで、先端に金属の細いノズルがついていて、その先にシリコンキャップで蓋ができるようになっているものです。これも必要量を滴下することができ、水干絵の具と水、膠液のおおよその分量を一滴、二滴と混合比に応じて調整できるのでとても便利でした。冬場は膠液が固まってしまいますので、あたためる必要がありますが、細長い容器ですので、空き瓶に湯を張って入れてやれば、すぐに使えるようになります。
水容器には水玉テープ
保温用電熱器 (OFFし忘れに要注意)
水干絵の具は、粒状の乾燥した絵の具ですので、本来は微細な粉に潰してから水溶きをする必要があります。以前は「こういうときに使うから薬指というのですよ。」などと言って、皿に出した粒を指で潰させていましたが、ここで、溶いた絵の具や皿は洗えないという制約が。そこで、以前から、アクリルガッシュで実践しているラップ敷き作戦を応用しました。絵の具皿に二重に畳んだラップを被せ、水干絵の具をひと欠片。ラップ越しに指で潰させます。これで指も汚さず、余った絵の具はラップにくるんで捨てさせれば、皿も洗わず超時短になります。
筆ぞうきんの代わりに、「洗って使えるキッチンペーパー」。これを4等分して、とにかく小さく。墨が乾けば、再利用も可能ですし、以前は、ぞうきんを干すためにストーブの周りに椅子をひっくり返して、お守りもしなくちゃで大変でしたが、窓際の安全バーに掛けさせれば、放課後には乾いてしまうので、これまた時短アイデアです。もう一枚渡して、皿の拭き取りにも使いました。
最初の授業では、こうした用具を入れた、4人班ごとにセットの使い方、プリンカップの水の用意、皿の使い分け、濃い墨と薄い墨準備との手順による墨のふるまいの特徴の理解、墨の皿の洗浄と拭き取り、排水用のバケツに、残ったプリンカップの水を捨てる、といった一連の流れを押さえ、授業が終われば同じ場所に返すよう、バスケットの底にラミネートした後片付け写真を参考にさせるなど、まずは作法を指導します。
4人班のセット ラップがくっつくので
キッチンペーパーを間に挟んでいます
そうそう、水そのものはどうしたかというと、部屋の前と後ろに2つずつバケツを用意しました。1つは給水用、もう一つは排水用。美術係さんや有志、または私が、休み時間に汲んだり、捨てたり。2クラス分いけたりもしました。
卒業制作では、色紙に墨彩画を描き、自分を奮い立たせる言葉など、大切にしたい思いを言葉で添えさせます。つくった篆刻作品で、作品の気の発するところに落款を押させ、短時間ながら、しみじみとして、落ち着いた気持ちでこの時期を過ごさせたいという考えで続けてきました。
その思いがあるからこそ、水道設備がない美術室であっても、諦めることはありませんでした。「瓢箪から駒」という表題ですが、こうやって、使う道具を工夫したことで、いろいろな利点が見つかったということです。
まず、墨や絵の具、膠液の使用量が劇的に減ったということ。以前は流し場に、水干絵の具の粒が大量に流されていて、暗澹たる思いにくれたことがありました。墨も生徒が墨滴容器から直接垂らしていたので、大量に捨てられていました。膠液も別皿に用意していましたが、固まって使えなくなったものは、お湯で流すしかなかったですし。滴下することで、必要量を無駄なく使って制作してくれました。
次に時短。生徒は、自席で落ち着いて制作に向き合っていました。筆洗や皿を洗いに歩く必要がなく、それに伴う誘惑がなくなりました。自分で使った皿を完全にきれいに拭き取るところまではなかなかできませんが、以前は、洗うのをごまかして、洗い場に皿や筆を放置する生徒がいましたが、ゼロとは言いませんが、手を焼く生徒がずいぶん減ったように思います。
ただし、9クラスありましたから、連続した授業があると、もう大変です。休み時間の間に、用具セットを点検して、少なくなった中身を補充しなくてはなりませんから。こちらの準備にかける手間は、間違いなくかかります。けれど、後始末に追われるという手間ではないことが救いです。
現任校は、小規模で、同じ授業を何回もすることはありません。生徒数が少ない分、準備もそこそこに、授業をはじめたところで、ボロも出ません。今年で教職を去るので、これまでの授業を振り返って、何かしらの参考になればと思っての報告させていただきました。
写真は前任校のものです。
2回に分けてなおも長文。失礼しました。
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瓢箪から駒!水道のない美術室で「水墨画」?
http://mycolorm.exblog.jp/32779715/
2022-08-13T16:03:00+09:00
2022-08-13T15:58:40+09:00
2022-08-13T15:18:26+09:00
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図工・美術科教育
残る1つは、一般教室の転用で、廊下を挟んで並んでいるのと、高速道路側に窓があるのとで、一般教室を避け、美術室に割り当てられた経緯があるそうです。
主に3年生が入る棟であることから、他学年の美術室には当てにくい部屋でしたので、必然的にに3年生の使う美術室ということになります。
今日のお話は、その水道のない美術室での授業実践です。
以前より3年生の卒業制作として、「墨彩画入門」と称して墨と水干絵の具を使った色紙絵に取り組ませてきました。日本美術史を概観する鑑賞授業の後で、その直前の篆刻作品とセットで、卒業記念品として持ち帰らせます。持ち帰る際の紙箱に、私からプレゼントとして、和紙千代紙を1人ずつ貼って渡していたというわけです。
さて、この教室の問題点は、洗い場がないことです。墨と水干絵の具を使うわけですから、当然、水道設備が要る。さて、どうしましょう?
上の作品は、この教室で生まれた作品です。墨と水干絵の具で描かせています。作品に取り組ませるために、いっぱい知恵を絞って準備しました。
日本画用水干絵の具
高い日本画用画材の中でも、中学生に使わせるならば、コスパはいいと思います。
と、記事を一旦書き終えて投稿したのですが、久々のブログ再開。写真の取り込みがうまく行かず、ちゃんと貼り付きませんでした。
次の記事で、その実践をお伝えしていきます。
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makitaのコードレス掃除機
http://mycolorm.exblog.jp/32778672/
2022-08-12T10:33:00+09:00
2022-08-12T16:23:41+09:00
2022-08-12T11:28:49+09:00
my-colorM
日記
前の職場の職員室にコードレス掃除機がフックに掛けてありました。仕事が煮詰まったりしたときに、机周りの埃がふと目につくことがあって、気晴らしに掃除機をかけることがよくありました。
大きな職員室でしたから、当番を決めて回していたのですが、皆さんそれぞれに忙しくしていて、空き時間も放課後もそれどころではなく、気づかれずにしばらく手つかずということもありました。なので、自分の座席周りを始めるとすぐ隣、その隣と結局学年の島(ひとかたまりの机の並び、といっても向かい合わせが2列約20席。通路にして3面はありましたね)の椅子を退けて…。すると同僚が「ありがとうございます。」と言って荷物や近辺の椅子をどけてくれたりしてくれるので、ものの数分で作業完了です。人がそろっていると憚れる運転音なので、人気が少ない状況を見計らいつつ、あくまでも煮詰まった頭をリフレッシュするために、掃除機をかけていました。
新しい赴任先で、進路指導の他に、環境(美化係)を仰せつかり、美化の予算を出すことになりました。今の職場にも、もちろんコードのついた大きな掃除機や、中型の掃除機が4,5台置いてあるわけですが、階段掃除にも小回りのきく、あの掃除機があれば、楽しく労せずきれいになるよなと、カタログを数冊調べ、前の職場の例の掃除機を探しました。
実はそのときには気づかなかったのですが、よくよく職場を見渡すと、あまり目につかない(普段使いを想定していないのかな)場所に同じ掃除機が立て掛けられていたので、無性に懐かしく感じたと同時に、予算を出しても通らないだろうことが判明、諦めました。
しかし。
調べてしまったモノは、ついつい意識の上にのぼってくるものでして。そうか、makita(マキタ)っていうのか。掃除機がコードレスっていいよね。我が家にあるダイソンは吸引力が売りだけど、コードの取り回しがなあ…。カタログではこの価格だけど、○マゾンではいくらぐらいになるのかしら。ロ○コでは?家に帰ると、お買い物サイトでチェックすることになりました。
ちょうどポイントも少し貯まっているし、何より便利さは使っていたから知っているし。ダイソンも以前の紙パック式よりも優れた吸引力に惚れて購入したのは私でしたが、まめにかけているのは専らパパだし。そう、コードが面倒くさいのよね、あれは…。
と、どんどんポチり欲求が高まっていきました。
結局、ポイント還元率の高い日に、割引率の高かった本機を、残ポイントを目一杯使って購入いたしました。
いくつかタイプがありましたが、手を汚さず処理できそうな紙パック式を選びました。恥ずかしながら、前任校でも、今の勤務校でも使ったことはありましたが、溜まったゴミの処理は経験がなく、こんなコンパクトな本体にゴミはどのように回収されているのかと思ったことはありましたが、購入して実機を調べるまでは知りませんでした。
紙パックが案外小さい。そりゃ、本体にあれだけの音を発する吸引モーターが内蔵されているのだから、当然と言えば当然ですが。(掃除機を吸うだけ吸わせてほったらかしにしていたのは反省…)紙パックは別売りも併せて購入。お店で買うよりポイント付与で安くなりました。
バッテリーが結構重い。そして充電器が大きい。makitaのコードレスにはいくつかの容量違いのタイプがありました。その時売られていた中でまあまあ大きい容量のものを選択したと思います。それでもフル充電は20分ほど。別なこと(例えばブログ記事を書いている間とか?)をしている内に完了です。電動ドリルの充電器でも見たことがある、いかつい充電パックです。スタイリッシュな白黒の本体にこのいかつい黒の充電池。片手で持ったときのバランスがとれるのが、計算されつくしたプロダクトでかっこいいです。
吸引力は申し分ありません。我が家のカーペットにもしっかり吸い付いています。なんか吸い方が軽くなったなと思えば、紙パックの捨て頃サイン。交換すればOK!再開して全室プラスベランダも掃除完了です。
写真で高輝度LEDライトが点灯しているのがわかると思いますが、これで部屋の灯が届かない場所も、先を確認しながら作業出来ます。
先のアタッチメントを場所に合わせて交換、全部外したハンディタイプにもなるところもお気に入りです。
満充電を待つ間に、と思って書き始めた記事でしたが、とっくに充電完了です。これから一回り掃除機かけて、本日の家事を軽々終えます。
では。
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色といロイロ日記③
http://mycolorm.exblog.jp/32777758/
2022-08-11T10:32:50+09:00
2022-08-11T10:33:52+09:00
2022-08-11T10:33:52+09:00
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図工・美術科教育
ロイロノートでは、本体カメラで撮影した写真やネットで見つけてきた画像を取り込むことができ、文字入力で画像にコメントをつけたり、カードを足して詳細に説明や感想を加えたりすることができます。
あらかじめ開設する授業の資料箱に、こちらから取り上げる画像や問いのカードを用意しておき、「使用する」をクリックさせれば、生徒のその日の授業の作業スペースに展開することができ、そこから各自のノートを始めさせることも可能です。オリエンテーションでは、資料箱についてこちらの理解が追いついていなかったので、宿題を提出箱に入れさせる方法にのみとなってしまったので、もう少しわかっていたらもっと課題の意図が伝わったかもしれないと思います。
さらに。
生徒一人一人が課題に対する答えを、あらかじめつくっておいた提出箱に提出すると、指導者はその提出箱に入れた授業参加者の回答を一覧表示によってすぐに確認できます。指導者はその場でも、授業が終わってからでもそれらの回答にペン入れをして返却できるので、生徒はその授業での自分の学習がどうだったのか容易に振り返ることも、先生のアドバイスを受けることもできます。もちろん、生徒の側でノートにアクセスするアクションが必要ですけど。
この点は、実際これからの授業や事後指導で使うイメージが湧きます。授業前にあらかじめ課題と提出箱を設定しておいて、一つ解答して提出したら次の課題に進んでいく。これなら生徒が自分のペースで一定の時間問題に取り組むことができそうです。ある程度進んだところで、生徒の解答の傾向をつかみ、躓きや気づきを取り上げて生徒たちに共有し、改めて解説なりアドバイスを加えて、理解を深め、さらに探求させれば、授業がよりよいものになっていきそうです。
また、提出箱について。
今回の夏休みの宿題においては、十分に仕組みを理解しないまま、たぶんこうなんじゃないかという、最小限の理解で進めたので、「箱」を設定するだけでした。先行して取り組んでいる体育科の先生に、「完成した解答じゃなくても、ある程度できた時点で提出させておいて大丈夫ですよ。何回も提出できるし、上書きされていきますから。」とのアドバイスをいただいたので、そのまま生徒に伝え、実行させました。
この提出箱が、後から威力を発揮することに気づきました。何回も提出できるといいましたが、単に上書き保存されるだけではなかったのです。つまり、提出した時刻とそのときの解答が残っているということなのです。提出箱の各生徒の解答を開くと、上部にコマンドタブが並んでいるのですが、ポインター、ペン入力、の隣にある引き出しボタンに書き換え回数が表示されます。クリックすると提出履歴がプルダウンで表示されるので、後から任意の時点での解答を確認することができるというわけです。また、その隣のボタンをクリックすると「使う」が表示されます。押すと、その生徒の解答を作業スペースに展開できるので、例えば、ペン入力では示しきれない解説やコメントを加えるなどして、資料箱に置くこともできます。
こう見てくると、まだまだ授業での活用方法や活用場面が出てきそうです。
美術科で取り入れるとすれば、とりあえず私が始めている、鑑賞の授業としての、調べ学習での活用もそのひとつではありますが、他にも「シンキングツール」なるものについても学んでおかなくてはと思います。
え?そうそう、これからですよ。
まだまだ勉強が足りませんから。
……ざんねん!
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色といロイロ日記②
http://mycolorm.exblog.jp/32777075/
2022-08-10T13:44:00+09:00
2022-08-12T13:19:05+09:00
2022-08-10T15:39:05+09:00
my-colorM
図工・美術科教育
今年の修学旅行先の一つに大塚国際美術館があります。以前、本ブログでも取り上げたこともありました。大鳴門橋の徳島県側の袂に位置します、1000点を超える実物大の陶板名画を展示する、全見学ルートの総延長が4kmにも及ぶという壮大なスケールの美術館です。
西洋美術史をそのまま教材にして学習する機会はなかなかありませんし、ましてや、このほぼほぼ有名どころを網羅した美術館に向けた事前学習というと、正直途方に暮れます。
そこで、時数を喰われないで、おそらく最も効果的と思われる活動を考えました。
それは、「大塚国際美術館にある名画、あなたのおすすめを紹介しよう」というものです。
特定の作家や美術史時代区分に集中するのを避け、一人ひとりにとって親密な作品との出会いを持たせたいと考えたからです。
4kmと聞くと、何だか秒で通り過ぎても仕方がないように思えますし、子ども達は悪気なく真面目に全行程を進もうと考えると思います。そのため、軽重をつけることができず。キャプション頼りにじっくり味わうことも出来ないまま、時間が過ぎるか、全部は見れないからと最初から諦めて、いくつかの場所で待機することになり兼ねないのです。
なので、それならばということで、絶対この作品は外さずじっくり見るぞという作品をつくっておいて、作品に会えた、こんなサイズの作品だったか、おお、よく見ればここにこんなものが描かれていたのかと、何度も何度も、何なら、一緒に鑑賞している仲間に、この作品はねと、語り出すくらいの勢いで自分ごとにして鑑賞してほしい。そんな思いで取り組むことにしたのです。
調べる資料がインターネット頼りだったりして、安直で、浅いのが不満ではあるけれど、ホント、数多ある作品から私が決めて解説するとなると、非効率極まりないですからね。
夏休み明けに提出箱に提出された生徒たちのノートを大画面で紹介し、これはという作品には蘊蓄を加えて、どうにかこうにかお披露目して、旅行当日の鑑賞タイムを有意義なものにしてやろうと考えています。
ノートの提出期限は夏休み明け登校初日の日付変更時。既に動き出している生徒はまだまだ4人程度ですが、この先少しずつ提出がされてくるかな。
*入力はポメラのBluetooth機能を試してみました
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ポメラ到着!!DM250来た〜
http://mycolorm.exblog.jp/32776984/
2022-08-10T11:58:00+09:00
2022-08-11T21:03:22+09:00
2022-08-10T13:00:50+09:00
my-colorM
日記
検討します。が、1週間という期間は取れず、ポチってしまう。
到着しましたよ。念願のポメラDM250です。専用のアルミケースも併せて購入いたしました。
早速、使ってみようと思います。
まずは、親指シフトシールはこの際必要ありません、と。
そして、TYPE-Cの充電ケーブル接続。「本機の充電は必ず付属のACアダプタ、USBケーブルをお使いください。」なるほど、不具合が発生する可能性があるのね。たしかに黄色い紙が箱を開けてすぐに目に飛び込んできました。
開封の儀を写真に収めようとしたら、「pomera」のロゴが一瞬だけ点灯したんですよ。撮影、間に合いましたね。後からは開けると直に起動するので、ロゴを拝むことが出来ません。
この記事はまだスマホで直接書いています。フリック入力はミスが多くて、結構時間がかかるものです。
ここからポメラで入力した文章です。
打鍵感。カチャカチャと苛立つような音はないですね。ポチポチといった音でしょうか。
キータッチは少し重め。しっかり押す感じですね。キーは浅いですがもっちりとした打鍵という印象。決して悪くないです。
変換。ミスタッチするとすぐに気づきます。変換はリアルタイムといった感じで、誤変換は少なめな気がします。文節を間違える、つまり、「な印象」を「ないんしょう」と打つと「ナイン賞」と変換して返します。「と打つと」を「とうつと」と打って誤変換した際に、「と」と「うつと」に再入力して正しく変換し直してから、「とうつと」と打つと「と打つと」に変換されました。学習効果が発揮されています。(早口言葉かっ、笑)
画面。まぶしい印象はありません。とても見やすい。文字数は読みやすい範囲で左右の画面横の余白も慣れれば気になりません。余計なものが一切なくて清々しい位です。これらの画面はデフォルトの設定の使用感で、今は全画面表示。もちろん画面設定のオプションというかカスタマイズは可能です。
メニュー。menu helpキーを押せば、画面の上にタブが並び、escキーで編集画面にすぐに戻ります。シンプルで直感的。書く機能に特化した潔さはポメラならではです。
この後、書いた文章を送る通信を試したいと思います。
iphoneにpomera linkをインストールしたら、カメラをかざすだけでQRコードを読み込み、瞬時に文字を取り込みました。ブログ編集フレームにコピペしたら、結構な文字数もスムーズに記事にできます。これが何よりの機能だと思います。
ブログを再開して一週間。始めると入力作業に時間がかかります。今は夏休み中だから平気でも、学校が始まったらなかなかそうはいかないはず。
こんなに早く記事が書けるのは感動です!
後は、ブラインドタッチがちょっぴり怪しい時があって、バックスペースキーの使用率をなんとかすれば高速快適ブログ入力となること間違いなしです。
いやあ、納得、納得。
よい買い物をしました!
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色といロイロ日記①
http://mycolorm.exblog.jp/32776909/
2022-08-10T11:10:32+09:00
2022-08-10T22:11:06+09:00
2022-08-10T11:04:44+09:00
my-colorM
図工・美術科教育
本校赴任して2年目、ようやくこの夏休みに本格的にGIGAタブレットの持ち帰りが始まりました。他校に比べると随分遅くなってしまいました。本校でも、もちろんタブレットの導入がされてはいましたが、授業中、生徒たちの必要な場面ではノートPCが使えましたし、「学習系」という生徒たちが自由に読み書きができるサーバーもあって、ほぼ毎時といってもいいほど、便利に使えていたので、授業でタブレットPCを使う場面がほとんどありませんでした。
ところが、この夏休み中に、便利使いしていた学習系サーバーが廃止され、ノートPCも撤収が決まったというので、急遽タブレットPCを使う展開になったのです。(たぶん、委員会のねらいは逆順でしょうけれど)
持ち帰りの利点を活かして、今年は夏休みの宿題の仕方を変えることにしました。
先ずは1年生の「うつくしい!探し」について。
自分が美しいと感じた何かを創造ノート(クロッキー帖S)に、直接絵で描いたり、写真を撮って(プリントして)貼ったりして、それがなぜ美しいと感じたのかを自分の言葉で説明する、これがこれまでのやり方です。
光村の教科書に、全国の生徒が見つけた「うつくしい!」の写真が、本人たちの短いコメントと共に、口絵見開き3ページいっぱいに並んでいます。
前任校は大規模校でしたから、美術教員は2名配置でした。赴任する前から「発想ノート」と名づけてクロッキー帖Sを活用されていて、研修会で発表された長期休業中の課題「うつくしい!探し」にも注目していました。前述の教科書に載っている生徒作品に通じる実践です。赴任して、もう1人の指導者と話し合いを重ね、今後は学年毎にテーマを変えて、課題の取り組みを通じて学年を重ねるごとに本人たちの捉え方が発展していけるように、私なりのアレンジを加えて三学年で取り組ませるようにしました。
現任校でも「創造ノート」として主に授業の足あとを残すべく使っています。なので、今回も、このノートを持ち帰って例年通りに取り組ませることは出来たのです。
けれど、普段の授業でノートPCに変えてGIGA端末を使う実践を進めていく必要から、私自身が使えるようにならなくてはならず、あえて宿題として活用することに決めたのです。
夏休みの宿題というと、用紙を渡し、描かせて提出させる、作品制作を課す学校もあるでしょう。生徒作品展に出品される作品の多くは、そうした長期休業中に取り組ませただろう、緻密な描画作品です。
前任校に赴任して以来、その考えはなくなりました。
今回のような「うつくしい!探し」は、なぜ美しいと感じたのかを言語化して、本人の中で、一般化させようとする取組みです。であるなら、思考の過程を繋いでつくる、ロイロノートはその意図にふさわしい仕組みを持っていると考えました。
授業で、課題の考え方と取組み方、そして作ったノートの提出の仕方をやらせてみながら、オリエンテーションしていきました。
まずは、教科書の生徒作品でお気に入りを見つけて撮影します。これで、内蔵カメラを使って取り込む方法も習得します。もちろん、彼らがうつくしいと共感するものを探させるのがメインですが。
では、なぜその写真を選んだのかを考えさせます。入力ツールを選択させるとカードを追加できます。ある生徒は、ハート型に並べた水滴の写真を選びました。それに、なぜ心をひかれたのかを「水滴がビー玉みたいにキラキラしていて綺麗だったから(*^ω^*)」と書きました。
ここまでのノートを仮に設定して置いた提出箱にドラッグアンドドロップで提出させます。この作業は本人たちが更にノートを追記しても、同じ動作で上書き保存されるので、途中経過で一旦提出しましょうと声を掛けて待ちます。
さて、先程の生徒。「ビー玉」、「キラキラ」。2つのキーワードが出てきました。綺麗と感じた要素をさらに追求させて、自分の「うつくしい!」に展開させる必要があります。そこで、準備室で見かけたビー玉を探しに行きます。
小規模校である本校の準備室には、大工道具から理科の実験道具など、ありとあらゆる道具、素材、資材、文具、裁縫道具、…何でも揃うので、かつて見かけた物なら探せば見つかるはずです。
はい、見っけ。生徒にビー玉を渡して観察するよう提案します。
教科書のお気に入りは他人の作品です。うつくしい!探しでは、自分で見つけて撮影した作品を提出して下さい。そう加えます。今回の授業で使った教科書は、うつくしい!探しの入口に過ぎません。これが綺麗だ。こうすればもっといい。こうならばどうだ。と、自分なりに試行錯誤して手に入れなければなりません。
その生徒は、手にしたビー玉を作業机の上にいろいろに並べて撮影して、その中から2枚選んで提出、ノートに追加され、上書き保存されました。
写真が撮れたら、どこに魅力を感じるのかをカードに書きましょう。
生徒は次のカードに、「ビー玉と影が綺麗にキラキラするようにした☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」と書きました。カードには、「影」が追記されました。観察の中で、キラキラする光だけでなく、影にも気づいて、それを効果的に見せようと、試行錯誤する自らの姿を書いています。そう、「キラキラするようにした」です。
前任校の過去の実践発表では、1年生の宿題に、「キラキラ輝くうつくしい!」を課し、身の回りの光り輝くものを集めさせていました。この世界は光に満ち溢れ、数え上げたらキリががないほど、さまざまに光り輝く様を見つけることができます。
うつくしい!と感じ、その美に対して納得のいく説明を試み、自らそれを意図してつくろうとする。美術の育てたい資質、能力の基盤がここにあるのではないかと思うのです。
一方で。
もう1人の生徒は、ものの数分でこのノートを提出して来ました。雪の中にある綺麗な木を選び、昔から雪が好きだからとその理由をカードに書きました。その後、助言を捉え、雪の結晶を追加しました。その画像はネットから拝借して貼り付けています。そしてそれ以上の展開は見せませんでした。
そこで。
授業が終わってから彼に代わって続きを考察してみました。
雪が綺麗なのはなぜなのか→結晶がうつくしい→対称形→六角形(幾何学模様)→どれも違う形→すぐに融けてしまう→儚い。儚さにこそうつくしさがあるのか。では、私が展開するうつくしい!は儚いものを元に考えよう。ならば、融けるもの=氷、雪、アイス。すぐに消えてなくなるもの=花火、霧、雲…。雫も儚いものだな。
いや、それはその生徒が考えなければ、との声が聞こえてきそうですね。
私達のこの世界には、うつくしい!ものが確かに無尽蔵にあるはずです。しかし、それをどれくらい取り込むことができているでしょうか。うつくしい!と感じる感性が育ってないと、いたずらに見過ごして行くのではないか、また、その価値に対して無理解無関心で、理不尽な破壊に繋がりはしないかとも。
だからこその、言葉にして自分の中で一般化してみる作法だと思います。
このワークを繰り返して、うつくしい!を認識する作法を身につけさせ、他者理解をしつつも、自分の感性を自ら育てていく人を増やしていきたいと常々考えているところです。
今回のこの課題は初めて取り入れるロイロノートのお試しのようなものながら、実は深い意味もあるんですよね。久々の授業報告でした。
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コロナ禍、父の場合
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2022-08-09T20:00:00+09:00
2022-08-10T17:47:39+09:00
2022-08-09T19:36:43+09:00
my-colorM
日記
女の子はお父さんに似ると言います。父は祖母に似ていて、だからなのか、私は祖母に似ていて…。
血液型も父とは同じ。新しいもの好きなところ、好奇心旺盛なところ、顔つき、美味しい肴でお酒をいただくのをこよなく愛していること、帰省すれば、ずっと横にいて一緒に過ごす。パパ(夫)に言わすと、父と私とは"相似”らしい。
子どもの頃は、兄妹3人よく叱られたので怖い父でしたが、息子ができてからは、京都にも度々来てくれて、よく観光に連れて行ってもくれました。もちろん夏休みに息子と帰省するとあちらこちらに。優しいし、勉強家だったから、話していても、ちゃんと応答してくれる人でした。
父との思い出は数え切れないほどあります。
晩年、息子が大学院を秋に卒業して、ギャップイヤー(半年間ながら)のとある早春、豪華客船での沖縄クルージングに誘ってくれ、2人で出掛けたのです。今から10年近く前になるかしら。就職前の息子と80過ぎの父がどんな旅をしたものか。そしてどんなお話をしたんでしょう。
私が少し歳を取ったなと感じたのは、藤枝市の名勝「宇嶺(うとうげ)の滝」(別名お君の滝)に車で出かけた時でした。普段のお出掛けが自家用車ばかりだからか、運動不足らしく、滝までの少しの高低差で息を切らしていました。母がその頃入院していて、着替えや日用品を運んでいたはずですから、車での移動程度しか活動をしていなかったのだと思います。
帰省の折の最寄り駅までの送り迎えも、兄がしてくれるようになって、程なく、免許を返納したと聞きました。車に乗らない生活は、お医者様以外は外に出ない引きこもったような生活に繋がりました。兄によると、デイケアも面倒がって行かないと言い出す始末だったとか。
二人目の姪の結婚式では、入院先から車椅子で参加した母と、杖を突いた父の姿がありましたが、母が亡くなった年の9月に行われた下の兄の娘の結婚式にはもう出席出来ないくらい足が弱っていました。
家を一歩も出ず、食事も義姉が用意したものを残すようになって、いつ何をどれだけ食べたのかわからないと兄が言っていました。
ほとんど自室のベッドで寝て過ごすようになった頃、母の一周忌を迎え、一同が会しました。3月初めに披露宴を行うことになったから、東京に来てほしいと息子が誘ったものの、体力的に厳しいと、意に反して参加することは出来ませんでした。
寝たきり、食欲なしの状態が続いて、居ても立ってもいられない、今度こそは看てやりたいと思いました。が、世の中は変わってしまいました。
コロナ禍。移動自粛の機運は当然、私達の行動を制限するものでした。父の状態はずっと気になってはいましたが、時既に遅く、県を跨いでの移動が憚れる時節になってしまったのです。
今でこそ、これほどまでに感染が拡大しているにもかかわらず、行動制限のない夏を過ごしていますが、2020年の夏はそうではありませんでした。県を跨いでの移動が元で感染が起こると、バッシングに曝される。コロナ関連のネットニュースのコメント欄には、犯人扱いで語る、〇〇警察が沢山いました。
兄から、父の下の世話で限界だとの悲鳴に似たメールが届き、専門の介護をお願いするようアドバイスしました。義姉にはさせられないからと、兄が抱え込んでいたようです。正直にいうと、私にだって難しいことです。自分がされる立場だったら、身内に下の世話をしてもらうのは切ないことです。
2ヶ月後、今度は入浴介護を受けている途中に意識を失って救急搬送するとのメール。これは「不要不急」なことじゃないから、今すぐ行くと返信して支度をしていると、下の兄も駆けつけ、容態は安定、本人は今横に車椅子に乗って普段通りだから、とのメール。病院でCTも撮って異常は無いから来なくていいと。ひと安心するも、これって、いざという時に諦めさせられるのかもしれない、そんな風に心がざわつきました。
年末になって、母の三回忌は2月某日に、地元に住む家族だけでやるからと報せがありました。この時勢、仕方ないね、よろしくと返事をしました。母にお別れの言葉を送ってくれた姪も、他県に在住しているので、参加できないとも。
ところが、その三回忌を待たずに、突然父の訃報が届いたのです。急な電話でした。いつも通りに介護士さんにトイレの世話をしてもらって、書類を記入して、一度部屋を見に行った所、父が欠伸をするような姿で、息をしてない様子に気づいたというのです。父は誰とも話すことなく、一人で最期を迎えました。
コロナ禍、葬儀の段取りが二転三転しました。濃厚接触者の定義を踏まえて、ホテルに泊まるか自宅に泊まるか。東京からの息子は別室で対応、云々。食事も、黙食、他県同士はなるべく離れて着座。家族以外は持ち帰ってもらい、着座無し。飲食時以外はマスク着用。会話は出来るだけしない。だからお構いできないけどすまない、と兄が申し訳なさ気にメールをしてきました。
葬儀は一週間以上過ぎた月末に行われることになりました。居ても立っても再び。しかし、段取りは兄たちが協力して決めるから、お前が来てもやることはないからと諌められ、その代わり、お別れの言葉を子代表で頼む、それから孫代表で息子くんに頼む、よろしくと。
そうか。今更駆けつけた所で何が出来るものでもないか。それならば母の時に遺体の横でやっていた作業、あれをこっちでやりきってから父の元へ行こう。前の年と同じ題材をその年に持っていた3年生でも取り組んでいました。この年は、指導者2人で分けて受け持っていたので、作業量は半分くらいに減りましたけれど。
父が綺麗になって(エンバーミングを施されて)自宅に戻ったと連絡がありました。オシャレな父が好んで着ていたジャケットを着せて、枕元では、父が集めたジャズをかけてやっているからと。家で納棺して、葬儀会場に安置するから、来るのは会場でも構わない。
当然、お家にいる内に会っておきたい。私は一足先に新幹線に乗って実家に帰りました。ジャズは流れていなかったけど、父とようやく対面出来ました。食欲を失って、寝たきりで過ごした日々は父の肉を容赦なく削ぎ落としていました。私の知っている父が二回り以上小さくなっていました。頬はこけて、脚などはズボンの中にまるで木切れが仕込まれているよう。遅くなったことを詫びながら、うゎんうゎん声を上げて泣きました。
後からパパと息子が連れ立って到着すると、兄がジャズのCDをかけ、また最期の時の経緯を説明しました。今は綺麗にしてもらって見られるけど…と、ここでは書けない話まで。
息子が、マッカラン18年を父の枕元に置いて、父との約束を教えてくれました。まだ就職前のある日、父に手土産として、マッカラン12年を渡した所、「お前、もっと稼いで、18年を持ってこい、これじゃなくて。」と父。「わかりました。待ってて下さい。」息子はそう約束したというのです。「ごめんなさい、間に合わんかった。」息子は父にそう言って枕元で静かに泣きました。
納棺は男手を中心にみんなで慎重に行いました。式場に着くと、既に親族たちが次々に到着していました。母の時と同じ会場。勤務校から管理職連名、PTAの2つのお花が届いていました。ありがたいことです。そして何より違ったのは、和尚さんの読経以外はずっとジャズが流れていることでした。スウィングジャズ。意識していないと自然に身体が揺れてしまいます。
告別式で、父の遺影に向かって、子代表、孫代表でお別れの言葉を述べました。父、祖父との思い出話を存分に話し、お別れをしました。それから出棺を前に、父の好きだったジャズが流れる中、棺におさめる諸々と花が参列者の手により埋め尽くされました。
斎場にバスで移動。私は遺影を抱え持ちました。母の時と違って、待機場所では、距離を置いて座り、黙食。話す時はマスク。自ずと静かな空間が出来上がります。
お骨。痩せ細っていた割には太くてしっかりしていました。綺麗な喉仏さんが紹介されましたが、私の注目はエラのお骨。私と父と祖母、なんなら、家系を代表する特徴を持った部分の骨です。それを拾って骨壺に納めました。父の死をしっかり見届けた時間でした。
コロナ禍にあって、変えざるを得ないところもありましたが、その中でも何とか各方面が工夫して故人を偲ぶ会が出来たのではないかと思いました。不要不急ではない、大切な場面で、それぞれが出来る最善を尽くして臨むこと。得心がいく対応を心がけて、人とのおつきあいを大切にしていければいいと学んだ機会となりました。
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他界
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2022-08-09T14:00:00+09:00
2022-08-09T15:15:53+09:00
2022-08-09T13:56:41+09:00
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日記
まずは母のこと。2019年2月でした。
*注(これは私の個人的な備忘録です。長文お許しください。)
母は6年間医療付老人施設で過ごしました。60代から脳梗塞、鬱病、認知症、大腿骨骨折を経て、70代後半に、父と兄夫婦同居の家で生活していくことが限界を迎え、入院となりました。
退職して悠々自適の父と公務員同士の兄夫婦家族。認知症の母は、図らずも家族に長く辛い日々をもたらしたようです。年に1〜2回息子を連れて帰省する毎に、認知症の症状がどんどん進行していくのが分かりました。一度具合を悪くして入院した母を見舞った折には、既に私のことは、末娘であることすらおぼつかなくなっていました。以来、息子とは離れて暮らしていることもあって、ほとんど帰省することも無くなった私。時々、兄や義姉から聞かされる母の奇行と、それに向き合えず声を荒げる父。母の問題行動によって、家庭崩壊に直面している様子を聞くにつけ、返す言葉もなく、ただただ申し訳なく思う私でした。その後、程なくして老人施設にお世話になることが決まりました。
それから6年。母を最後に見舞ったのは亡くなる年のお正月。息子が結婚を決め、実家に婚約者を紹介する運びとなって帰省した折でした。入院先での母は、ベッドに横になり、下の兄や息子の声掛けに、少しだけ目を開けると、また目を瞑り、うとうとしたようでした。
その母がいよいよ、という連絡が兄からもたらされたのは、小康状態にあるのでまだ帰って来なくてもいいだろうと言われた一週間後でした。息子たちが、婚姻届の保証人としてサインが欲しいと、東京から二人してやってくる新幹線に乗り込んだ、ちょうどその時間。私は何度となく実家に帰って看取りたいと申し出ていましたが、喜ばしい件のサインを先に延ばすことはないとの兄の勧めで、京都に帰ってくる息子を迎えることにしたのです。
病院に向かっている所だが、夕刻の渋滞でなかなか進まないと焦った声色の、その日2回目の電話…。そして、その日3回目の電話は程なくかかって来ました。母は兄達の顔を見ると、ゆっくり静かに長く息を吸って、そのまま臨終を迎えたと。兄夫婦の到着を待って最期まで頑張り、家族に看取られて逝った母でした。
3回の電話を出先で受けて、私は家路につきました。道すがら、涙が止まりませんでした。離れて暮らす父母の臨終を看取ってやれないやるせなさ。
こんなことを言うのは悲しすぎるのですが、2月の最終週を控え、卒業していく3年生の作品完成の為に他教科の先生にお願いして、何時間も授業をもらい、9クラス均等に制作時間を確保する計画の真っ只中。空き時間も割く日々。自ら多忙を招くような仕事を日常としている中で、どこか覚悟していたところがあったかもしれません。けれど、なんとか工面すれば行ってやれたか。
仕方がなかったのだ、という思いと、何がなんでも行くべきだったのでは、という気持ちがないまぜになって、揺さぶられる。
母が亡くなったことを帰省した息子達にすぐに告げることは避けました。パパと話し合って先延ばしにすることにしたのです。
嬉し恥ずかし、幸せを絵に描いたような二人。酒宴もほどほど、次の日の朝、取り出した婚姻届に、パパ、息子、嫁の順にサイン。お祝いを渡し、笑顔溢れる姿をたっぷり撮影したのち、実は…と、訃報を告げました。
お正月に見舞ってくれたこと、兄と義姉が看取ってやれたことが、せめてもの救い。感謝を伝えて二人を送り出しました。その後、東京で無事に届出を済ませて、晴れて夫婦となりました。
母の葬儀は、6日後に執り行なわれました。前夜に母にようやく会うことが出来ました。対面して初めて知ったのですが、母にはエンバーミングが施されており、美しい寝顔で、少しも苦しげな様子はありませんでした。
下の兄の家族と一緒に、式場で一夜を過ごしました。私は最後の授業で、篆刻作品を入れる紙箱に、和紙千代紙を貼ってプレゼントすることにしていましたので、母が眠るその隣で、作業をさせてもらいました。平日の告別式の為、授業変更をお願いして2日の忌引を取りました。学校に戻れば、すぐに授業が待っています。少しでも作業を進めておく必要がありました。
さて、告別式。パパと息子は通夜の後、前泊したホテルから到着。家族、親戚一同でお別れをしました。
式場には、母の生前の写真などが飾られ、老人施設でスタッフに囲まれて満面の笑みを浮かべている姿も。決して悲壮な晩年ではなかったのだと、改めて思いました。
お別れの言葉で、下の兄がさまざまなエピソードを紹介してくれたので、母との記憶が沢山蘇りました。私は小さい赤ん坊だったことは聞かされていましたが、帝王切開で産まれたとは知りませんでしたので、とても驚きました。兄が最後に懺悔のような挨拶をしたので、ヒヤヒヤさせられもしました。また、姪の言葉からは、明るく優しかった母の姿が思い出されました。
斎場でお骨を拾いました。真っ白なお骨に混じって、みどり色の重そうな金属らしき塊。骨折した大腿骨の代わりにつけられたものです。こんな大きな金属が埋め込まれていたのだと思うと、本人にしたら一大事だったのだと思い知らされます。この骨折を機に、畳の生活が出来なくなりました。
葬儀が一通り滞りなく行われ、続く会食では、母の施設での写真も回し見るなどして、母を偲びました。
京都に戻る新幹線の中で、授業で生徒に渡す、卒業を祝うプレゼントの準備を続けました。手を動かすことで悲しみを紛らすことができたのかも知れません。
専業主婦も周囲には沢山いた時代に、ニッセイのおばちゃんとして、スーパーカブや軽自動車を飛ばして、働いていた母には、自分達は爪の先に火を灯すような暮らしをしても、子ども3人を大学に行かせてくれたことへの感謝(生前、帰省するたびに耳タコほど聞かされてきました)の念を伝えても伝えきれません。
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最後の夏休みに思うこと
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2022-08-08T15:08:00+09:00
2022-08-09T04:53:58+09:00
2022-08-08T16:53:13+09:00
my-colorM
日記
小学生の頃から過ごして来て、学生時代に引き続き、教職に就いてからも、思えばずっと夏休みがありました。そう、今年でその夏休みも最後となります。
遅寝遅起きで生活リズムを崩さないように、とか、冷たいものを取りすぎてお腹をこわさないように、宿題は計画的にして最後まで残してしんどくならないように、…などなど、毎回言われましたし、生徒のみなさんにも言ってきました。
有意義な夏休みを過ごしたと言える夏は何度あったのかしら。
私の子どもの頃は、「夏休みの友」という、ドリルと計画表、日記が一体となったような冊子と、読書感想文、工作、自由研究がありました。両親は共働きなので、ほぼ毎日小学校のプール教室に通っていましたから、家に帰るとTVも観なくちゃいけないしで、あっという間に日々は過ぎ去り、8月30日は大抵泣きながら宿題をやっていました。中学生になると、水泳部でしたので、夏休みは大会に向けて、やはり毎日学校に行ってましたね。高校からは美術部でしたが、本格的に油絵が描ける貴重な時間…。高3の時は、夏期講習に2週間、名古屋で過ごしたこともありました。
何やかんや、夏休みって忙しかった。振り返るとそう思います。
教職に就いてからも、自主研修で外に勉強に出掛けたり、学校でも、普段より時間をかけて研修会がありますし、夏休みを利用して、美術部で共同制作をしようとなれば、結構な日数出校することになり、今年ほどのんびり過ごす夏休みは一昨年まで皆無だった気がします。
昨年度から勤務している赴任先には部活動がありませんので、その分、ゆっくりと夏休みが取れているのかも知れませんね。
充実した夏休みを過ごした記憶で一番最初に思い出すのは、息子と行った"スペイン9日間の旅"。
その前年、NHKでNスペ「ガウディの謎を解け」が放映され、ビデオ教材化して何度も(クラス数が多くて)見せている内に、私自身が魅せられたのと、これも熱心に教材化した、「天才ピカソ〜その作品と人生」(これは題材名)で、何時間もかけて配布資料やパワポを作ったので、スペイン繋がりで是非とも行きたいと思い、実現させたものです。
息子も中1。私立中学受験を無事終え、念願叶えた年ということで、オケ部の初心者ですから、部活動に行けない日があろうとも、大勢に影響なく、好都合でした。旅先で本場のギター(クラシックギターです)を買ってくれるなら、という条件を出してきたのにもあっさり応じて、旅に出たものです。
初めての海外旅行。ハラハラドキドキ、ワクワクの夏休みでした。正に、最近の表現でいうところの「ちむどんどん」しました。息子と共通の思い出話が出来る夏休みは貴重です。ホント。
さて、今年で最後の夏休み。
まとまった時間を過ごしていますが、もっぱらインドア派です。前半は以前の職場の仲間との食事会以外に一歩も外に出ていませんでしたし、後半に入ってからもまた外出することはありません。食料品は少しの買い置きと仕事帰りのパパが買い出してくれるものをいただいています。
それなのに、何故か最近、アウトドア用品を集めてしまうのです。アルコールストーブ、クッカー、メスティン、それにスタック出来る調理器具、…。最近よく視聴する動画も、アウトドア用品のレビュー動画が多くて。後は、アルコール燃料と少しの食材があれば、いつでも野外炊飯が可能です。
ただ、よくよく考えても、行き先に見当がつきません。この夏、おうちで、アルストの飯炊き実験をして、夏休みの自由研究とでもしましょうかね。
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10年連記ダイアリー始めました
http://mycolorm.exblog.jp/32754462/
2022-08-07T21:00:00+09:00
2022-08-08T08:46:00+09:00
2022-08-07T20:56:24+09:00
my-colorM
日記
日記といえば、「三日坊主」。すぐに思い浮かぶワードではありませんか?かく言う私も、もちろん例外ではありませんでした。
只今夏休み真っ最中ですが、全国各地域の小中学生も、今、まさに毎日書かされているものと思います。いや、溜めてるかな?あの、やらされ感…。日記が三日坊主になる原因は、無理矢理書かされる、まさに夏休みの宿題で出されている、その日記にあるのでは、と思ってしまいます。
さて、表題の「10年連記ダイアリー」ですが。生徒たちが夏休みに入った7月下旬に見つけて、あれこれ思いを馳せた末、購入に至りました。
始めたのは、「石原10年日記」。2022〜2031の10年間を記録する日記です。分厚くて、重く、箱入りでしっかりした作り。一日の記入欄は5.5mm罫4行です。
私は、この一年をもって40年勤めて来ました教職を辞して、第二のステージに踏み出す時期を迎えるこの機会にこそ、本領を発揮してくれるものと信じております。
ところで、日記とは性格が違うのですが、私はここ数年、ずっとスクールプランニングノートで日々を管理しています。記録することの大切さは承知しております。仕事のことに言及すると、私は昨年から学校の校務分掌で進路指導を担当することになり、いつ、どこの誰とどんな話をしたか、いつ誰と会う予定があるのかを必ず記録する必要が出来ました。それまでは、スクールプランニングノートは主に授業管理に使っていただけだったのですが、人と会う仕事が増えて、用途が更に拡がった感があります。
とはいえ、学校の仕事を管理することは私的日記とは性格が異なります。私的というのは、本当に幅広いですね。人生100年時代の到来、老後2000万円問題…、第二のステージをどう捉えて、過ごして行くのかは、どこか遠い誰かの話ではありません。まさに、私自身の話なのですよ。
人間関係はどうでしょう。誰といつ、どのように関わり、どんな話をして、私は何を思い、どんなアクションをしたのか。その積み重ねがこれからのステージを彩り、豊かにしてくれるに違いありません。
日々の出来事や考え、繋がり、忘れがたいことでも些細なたわいのないことでも、ネットなどで通りすがって知り得た情報やニュースにでも、記録していくことで、他の誰でもない「自分」の生きた証を残すことが出来るのではないかと思うのです。
この「10年連記ダイアリー」の商品レビューを読むと、3冊目という強者もいらっしゃいます。ふと、私はこれからどのくらい綴れるかしらと結論の出ない想像をしてしまいました。
前回話題にした、SARASA NANO 3.0 。これが欲しかった理由は、察しのよい方はもうお気づきでしょう、この日記のためでした。8色の中でよく使うのは、黒と3色のダークカラーです。
今のところ毎日続いております♪
もちろん続けます。続けますとも!
因みに、この商品、結構値が張りますが、パパにもと色違いで買い揃えました。先日渡しましたところ、「どうせ三日坊主になる」とか言って、棚の上に置き去りになっています。日付が印刷されてるからいつから始めてもいいわけですが、今日が一番若い日、早く始めた方がその値打ちは上がると思うんですけどね。
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SARASA NANO 0.3の書き味
http://mycolorm.exblog.jp/32754033/
2022-08-07T11:17:35+09:00
2022-08-09T04:14:56+09:00
2022-08-07T11:18:05+09:00
my-colorM
いい物いろいろ
細かい文字でたくさん書きたい時には万年筆は不向き、しかも裏写りの心配もある、というので探しておりました。
発売は2021年11月ということで、出会いは今更な感じなのですが、このボールペンはいい!とてもいいです。
これまでも、ゼブラのサラサはジェルボールペンの定番で、出番も多い方だったのですが、どうしてもガリガリとした引っかかる書き味が気になっていたんです。後は、我が家には「黒」しかない。ノートをカラフルにして行きたいと思ってショッピングサイトを探していたところ、サラサで多色展開している今回のボールペンに出会ったというわけです。
そして、お試しで購入したのが、サラサナノ0.3mm8色セット。ダークカラーが多めの落ち着いたセットです。今回は限定プレミアとのセット販売でした。さて、その書き味は。早速試し書きをば…。
https://item.rakuten.co.jp/tsstationery/10000449/
インクがスムーズに出ています。紙への引っかかりなし。極細で途切れなく文字も図もスルスルと書いていけます。ありがたい。
これまで使っていたノック式のサラサとの違いは?
カラー展開に伴って、ペン軸はインク色と同調。赤、黒と彩度高めの定番色のクリップ部分は白、ノック部分は白と透明のツートン。ダークカラーインクではライトベージュのクリップ部と半透明の黒とのツートンのノック部。そして共通してスモークがかかった金属製の軸受。先端に向かって絞りとカットがされていて、スタイリッシュかつペン先がよく見えています。
インクが細かい粒子になっているから詰まることなくスムーズに書けるのか。時代は進歩しているなぁ、と思っていたら、あれ?インク替芯はもしかして同じでは?どういうことですか?
そう、違いはスプリングにありました。しかもそのスプリングは、ノック式ボールペンにあるペン先部分のではなく、まさかのノック部分に密かに取り付けられた短いバネ!そのバネが先端に集中しがちな力を上に逃すことで、紙への引っかかりを防ぎ、インクが途切れず、ふわふわした書き心地を生んでいるというのです。
日々進歩する技術。その発想に脱帽です。これだから長生きしたくなる。よい製品でした。
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ポメラ再び…?
http://mycolorm.exblog.jp/32753858/
2022-08-07T06:52:17+09:00
2022-08-09T04:23:47+09:00
2022-08-07T06:51:35+09:00
my-colorM
日記
昨年の12月に赤ん坊が生まれまして。あ、はい、初孫です。4月に京都に初めて連れてきてくれました。
若夫婦2人なら、以前息子が使っていた部屋を当てがえば済みますが、赤ん坊が一緒となると、和室を開放して、ゆったり川の字で過ごさせてやらないと。
で、手付かずになっていた衣装部屋(本来なら主寝室)を寝られる場所にしようと断捨離大作戦。今となっては使わなくなった夥しいモノ、モノ…を一週間かけて処分しました。
息子が生まれてから赴任先が6校。異動となると様々なモノを自宅に持ち帰ることになります。アルバム、文集、書籍、手作り教材、ガジェット類、そして名前をつけられないあれやこれや。主にそれらはダンボールに詰めて保管(放置)されていたり、増殖した3段ボックスの類いに紙袋に入ったまま、ぎっしり縦積み横積みされていたりで、日々見ないようにして来ました。
後一年したら教職を辞すことに決めているので、この機会に中身を確認して、手放す覚悟をしました。また、サイズが合わなくなった膨大な衣類も、ワープロ数機から始まる、98note、NECデスクパワー、VAIOシリーズ、その他ノートPC、デスクトップPCなどなども、この際エイヤッと。
マンションの空間を占拠していたモノ達の中に、密かに懐かしいガジェットが一つ。それが"pomeraDM10 "です。
当時は本ブログ記事を書くのに一役買っていた懐かしい相棒でしたが、13年の月日は惨いものです。残念なことに、経年劣化によってベトベトに溶けていて、触ることが憚れました。
今はスマホでも記事が書ける時代なわけですが、潔く書くことに特化したポメラは貴重でした。また再開すると決めた本ブログ。文字数が欲しい時には、スマホだとなかなかに時間がかかるので、またポメラが欲しいなと。
そう思っていたところ、出てきました。新機種の"ポメラDM250"。
https://www.kingjim.co.jp/pomera/dm250/spec/
断捨離の後は、出来るだけモノを増やさないものなのでしょうが、スペースができたところで、またこれからの時間を豊かにしてくれるモノ達とはいっぱい出会いたいと思っています。
しばらく考えて購入を判断します。皆さんが欲しいモノは何ですか?
[追記]
えっと、これポチりました。最近の中で一番の高額出費となります。ドキドキ。到着したらレビューします。
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7年が経ちました
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2022-08-05T22:03:00+09:00
2022-08-06T10:34:08+09:00
2022-08-05T22:31:50+09:00
my-colorM
日記
私、今も中学校で続けて仕事をさせて貰っています。今年を最後に教員生活に終止符を打つことにしておりまして、これから第二の人生を準備していこうと考えるうちに、何が日々を彩り豊かにしていたかを振り返る中で、このブログが果たしていた役割に気付かされたのです。
そう、何かしら「今」にフォーカスして発信することは、今を生きる自分のこの日々に意味を与え、生きている実感を強くしてくれるだけでなく、過去・現在・未来に道をつなげる役割を果たしてくれるのではないかという期待が持てたのです。そうです、今更です。何故か、今頃になってです。
筆が一度止まったブログをまた再開するのに、7年もかかってしまいました。"色といろいろ日記”の名にそぐわないかもしれない内容であってもいいと割り切って、これからも書いて行こうと思います。
改めまして、よろしくお願いします。
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