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新しいスタイル?新たな企業広告-シャネル・モバイルアート展-

代々木運動公園で開催中のシャネル・モバイルアート展。東京のアートシーン体験の一つとして、是非とも観覧したいと東京出立の直前に情報をゲットして強く思ったのでした。

そして15日、予約券(入場料0円)はありませんでしたが、「薔薇空間」のBunkamuraに足を運ぶ前に、渋谷駅でNHKふれあいセンター行きのシャトルバスに乗り込み、代々木公園にむかったのでした。会場到着はぐるり回って11:00ちょっと前でしたが、すでに多くの方がキャンセル待ちの列をなしていたのです。黒ずくめの係員から「予約券がございませんと、2、3時間ほどお待ちいただくことになるかもしれません。」と言われましたが、この際致し方ないと最後尾で待ち始めた矢先でした。一人の女性が近づいてきて、「お一人ですか?友人が来られなくなったのでよろしかったら…」と12:00のチケットを差し出して下さいました。

リアルにラッキー!!と感じたと同時に「ラッキー!ありがとうございます。はい一人です!」と言って、まさに「渡りに船」とばかり、一切の遠慮も躊躇もなく、差し出されたチケットを受け取っていました。

入場待ちのグループがまた現れると、さきほどの係員が近づいてきましたので、「12:00のチケットが手に入ったのですが…」と言うと、30分前にゲートに集合と告げられました。すでに並んでいるグループの方々にばつが悪いので、目の届かない日陰で読みかけの本を読んで30分待つことにしました。

予定通り、ゲートを通過し、待合シートで待機しました。そして予定時刻になり、12:00予約の組が会場内に案内されました。

入場は二人ずつ、入り口シートでイヤホンをつけられ、流れてくる音声の指示で鑑賞者は行動します。

物語仕立てになっており、声の主の先導でインスタレーションや映像を個別に鑑賞していきます。

ペアで入場と言いましたが、その相手とは交流があるわけではありません。ただ、時間差が短いので、動き出すタイミングが計れてしまうので、つい意識してしまいます。

こうした各人が自由に鑑賞するのではなく、先導によって移動し流れていく鑑賞体験は初めてですし、流れがスムーズで何よりも「静か!」。要らないおしゃべりが聞こえてこないのが画期的。あくまでも鑑賞が個人的なレベルで行われているし、鑑賞に浸れるというのが新しいしユニークな形態でした。

モバイルアート展は今回、香港に続いて2箇所目。次はニューヨークにパビリオンが移設されて開催されます。

その建物は、100号記念の「CASA」にも載っていましたが、ザハ・ハディトという女流建築家の近未来的で流体的というか、ドームのような仮設の施設で、先にも書きましたが、インスタレーションと映像の展覧会です。

音声は約40分。そのガイドに従って、作家のそうした展示物を鑑賞していくのです。

主催者がChanelですから、自ずとそのテーマは「袋」すなわち「バッグ」です。特に豚皮のキルティングのバッグをテーマに展示物が構成されています。あのシャネルのバッグを鑑賞中に何度も何度も手を変え、品を変え見せられ続けました。最後には印象的なピンクのどでかいバッグも登場し、見る者を圧倒しました。

しゃべる者もなく、静かにそして整然とこれらの展示物を観ていく姿…。帰りに何かの展示を別会場で行っているとの係員の補足説明がありましたし、立派なパンフレットもいただきました。この規模の展覧会を無料で公開とは。しかも音声ガイド付きです。

これは洗脳的でもあるし、CMやアドバタイズメントとは異なる新たな企業広告スタイルなのだろうと正直感心いたしました。

それにつけても、なかなか奇抜な企画ではありました。同展は7月4日まで。週末の各曜日3回ほどが追加で予約を受け付けます。その週の木曜日以降ファミマかチケットぴあで予約ができるようです。興味のある方は是非。

それにしても、待ち時間少なく鑑賞できてとてもラッキー。チケットを譲って下さった方に感謝!です。
by my-colorM | 2008-06-19 23:29 | アート