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「フリーズする脳」

同僚や子どもたちと話をしていて、突然言葉につまったり、「ほらほら、アレ、誰だっけ、ほらっ、え~っと…」てな具合で芸能人の名前が出てこなかったり…という経験が増えて久しい私です。

最近本屋さんの書棚で見つけ、築山節(つきやまたかし)さんの「フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる」(2005年NHK出版)を読みました。脳神経外科専門医としての数多くの診断治療の中から、あるいは、自身の多岐にわたる読書や異業種交流などによって得た、高次脳機能の低下を防ぐ様々な生活改善の仕方を、具体的な症例を交えてわかりやすく説いています。

忙しい毎日、学校という職場は案外変化に富み、いつでも脳がその変化への対応を迫られているようです。私などは、担任をしておりませんので、対応し解決していかなければならない問題は、数にしても量にしても担任さんの比ではありません。が、若い担任団へのサポートという点では毎日あれこれと考えさせられることが多く、週末はへとへとになっております。そうした中で、「色彩」をライフワークにできていることは、私の脳にとっても大変有意義であるというのが、本を読んでいてわかりました。

時には、あまりにも忙しくて本業を投げ出してしまおうかという考えがもたげてくるのですが、どうやら築山氏によると、したい勉強があったとして、それまで両立を図りながら回転させてきた脳にとって、勉強に専念するために仕事を辞め、逃げ道を与えることは、もっとも「ボケ」る危険をはらんでいるやり方らしいのです。忙しいからこそ勉強しようという意欲が湧いている、勉強1本になったら初めのうちは取り組めたとしてもそのうち効率が落ち、次第に勉強しようと言う意欲もなくなり、ひいては、恐ろしいことに何もできなくなってしまう可能性もあるのだと…。

あまりにもそのしくみがリアルに迫ってきましたし、現状の速い基本回転数が私の生き方や脳の働きをつくっているのだということも容易に納得できました。それにしても、図らずも、仕事漬けから一転、学ぶべきことを見つけ出せ、異業種の方々と交流を持つことができているのは、少なからず良い影響を与えて頂いているというわけです。皆さんに感謝、感謝!です。

これからも日々の忙しさにめげず、(でもほどほどに)二足のわらじを履いてやっていこうという思いを強くした一冊の本との出会いでした。

ところで、メールやネットサーフィンなどのネット依存は脳にとってはあまりよろしくないそうです。インターネットもうまく活用することが脳の機能低下を防ぐポイントだそうで、その一つとして積極的にブログを書くことだけはどうやら脳にとってはよいことのようですよ。

というわけで、本日2つ目の記事でした!(長続きはしない予定…^^;)
by my-colorM | 2007-11-18 18:45 | こんな本を読みました | Trackback | Comments(2)
Commented by 氷結 at 2007-11-19 00:13 x
この本私も読みました。渡辺謙さん主演の映画を観て若くてもアルツハイマーにかかることが遠いことではないような気がして、当時本屋さんにいっぱいあったので購入して読んだのです。
 でもやっぱり勉強を続けていると何もしてない時より頭って頑張って動こうとしているな~って感じます。勉強大っ嫌いだけど、脳のためにがんばろ~っと…
Commented by my-colorM at 2007-11-19 19:45
>氷結さん、お久しぶりです。
そうなんですよね。若さを保つにはやっぱり勉強が必要なようです。
基本的に勉強は嫌いではないのですが、時間に追われたり、ペースがつくれないのが微妙です。次の日のことを考えたら、そうそう夜更かしもできませんし、かといってくたくたな金曜日では気力が湧いてきませんし…。当面試験がないので随分楽に回っているかもしれません、私の場合は。