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自分色で勝負しよう!

はい。忙しくやっております。本日は試験2日目。早い帰宅となりました。(久しぶり~♪)

来週からは後期授業に切り替わり、前期には週1時間だった中1の時間数が連続2時間となり、ますます授業時間がダダ詰まりとなります。ハァ~っ…うれしい反面、辛いところもあります。

さて、今年も小6はお話の絵に取り組んでいます。

中学校の体育祭、文化祭につづき、二期制の狭間の秋休みと、三週も授業が飛んでしまい、コンクール締め切り間近ということで、先に申しましたとおり本日中学校は前期期末テストでしたので、このときとばかりに補習授業をしに小学校に出向きました。

今日の授業は着色がメイン。

板書したのは、次の通りです。

 下書き→着色 仕上げを見通して計画的に進めよう
          (10/25完成)
 ポイント  段取り上手になろう
 (1)不要な線は消しておく
 (2)背景広い面明るい色から着色しよう
 (3)となりあう色は乾いてから着色しよう 
 
 ポイント  自分色で勝負しよう!
 色は混ぜてつくろう
 色を並べてみよう
 色は十分たしかめてから

でした。

今回着色をはじめるにあたり、押さえたいところはその手順でした。

多くの児童生徒が鉛筆ではノリに乗っていても、着色でがっかり、ひどいときには失敗してやる気をなくしてしまう事例が後を絶ちません。

水彩画法でもあれこれと助言してやりたい手法はたくさんありますが、「話を聞く」のが大の苦手という目の前の小学生にせめて押さえておきたいことは「段取り」と「色の工夫」です。

今年の課題図書から選定したお話は「ベネチア人にしっぽがはえた日」という空飛ぶ魔女や守護天使、お月さまも登場するとてもファンタジックなお話です。

自ずと「夜」の場面になりがちなのですが、定番は夜空に「星」。早速着色を始めた別の小学校で、一筆書きの星に黄色を着色してから、線に気づいて消しゴムを当てるのですが、後の祭り、線が消えずにがっかりという子どもが早々に出てきました。ちょっとしたことですが、気になる子どもは気になるようでした。そこで、後発隊の本日の小学校では、「段取り」という考え方があるということを意識させる手段としても、一つ、これを押さえておこうということにしたのです。

さて、着色に入る場面では、特に、好きなところから色をつけたがる子どもたちが多く、大抵後から複雑な出入りのある隙間だらけの面を一様に塗れずに嫌気がさしてしまいます。

あらかじめ気持ちよくサーっと背景をグラデーションなんぞもかけながら着色をしてやると、次回はその上から細筆などを使って描きたいと思ったところを少しずつ仕上げて行けます。

広い面を先に着色するのは、仕上がりの色のイメージが決まり、大崩れしにくいからです。今回のように期日が迫っている場合は、特にあと少し、あと少しと自分を奮い立たせるために、ヴィジュアルで仕上がりのメドが立ちやすいことが求められます。

乾いてから隣の色を塗るのは水彩画の常識中の常識ですが、無計画な取り組みに多くの子どもたちが泣きを見ます。「段取り」「計画性」は水彩画に見られる、にじみ、色混ざりのトラブルを避けるためにあるようなものなのです。

次にだんだん私の話にじれてくる子どもたちに、端的に伝えたのは「自分色」という提案です。

「自分色」と反対の極にあるのは「絵の具屋さんの色」としました。チューブからの原色、「生色」なんて言い方もします。

一時期(今もあるんでしょうか)、「キミ子方式」などとして赤・青・黄と白だけで描くという手法が図工教育界に一世を風靡しておりましたが、そういった「方式」などはあまり意識下にないのです。いわゆる絵の具セットの三原色では特に紫系が濁ってしまい、全体に低彩度で濁りが気になる私です。でも、チューブの色をそのまま使うことによって生じる、あまりにも同じ青、同じ赤、同じ茶色、影は黒…という短絡的で画一的な色の出方には一定、指導者として危機意識を持っていたいと思っています。色づくりを通して、子ども自身の目と手、イメージと創造力を伸ばし、表す楽しみや喜びにつなげる活動を展開していくために、様々な試行錯誤と経験をじっくりとさせてやりたいと考えます。

今日は、私が「茶色」に「あい色」を混ぜて見せた後、自分でいろいろな焦げ茶を発見(失敗して火がついた)した子どもが、夕日を背に立つ登場人物や家の影法師を得意気に担任に見せるシーンに出くわしました。自分色をつくることは、作品への愛着を強めるものだと改めて実感しました。

「色を並べる」では、同系色で煉瓦を表現したり、家具を描いたりした作品を他の子どもが見とれるという場面が印象的でした。同じ色ではない2つか3つの色なのですが、並べることでできるリズムと共通性による統一感に魅力を感じたのだと思います。色をつくりだす子もそれを見て感じ取る子も授業では貴重な存在です。

「色をたしかめよう」ですが、落ち着いた教室では、この試してたしかめるという活動ができ、力を伸ばします。先に述べたように、「話を聞く」のが苦手な子どもたちです。当然、辛抱ができない子どもが圧倒的に多いわけですから、「試す」「たしかめる」といった慎重な行動ができないわけです。パレットの「教室」・「運動場」の区別もありません。いきなりたっぷり2色を運動場に絞り出し、一気に混ぜようとする子どもも少なからずいます。これでは、色のニュアンスどころではありません。

「やって見せ、やらせて、ほめて、人は伸びる」と言います。今回もパレットの所定の場所に絵の具を出し、混色を目の前でやって見せ、自分でやってごらんとやらせて、同じ色ができたらほめて、色をたしかめながら制作することを一握りの子どもたちにではありましたが、経験させて時間が経ってしまいました。それにしても、2時間続きの授業というのはこうした取り組みがしやすいものです。

おっと、「今日はいろの日」のお話をと思いつつ、図工・美術教育の授業の一コマのちょっぴり恥ずかしいくらいの報告となってしまいました。

あしからず…。