1級2次 XYZ表色系との変換
XYZ表色系が今回のテキスト改訂の主な追加項目ですから、
Yxy値とマンセルとの対応を介して、およそのカラーカードを選ぶというのは必須!でしょう。
昨年私が実際に取り組んだ方法を紹介しておきます。よかったら参考にしてください。
まずは、練習問題(Yxy値とマンセル値がわかる例題)を用意しましょう。その上で、
①xy色度図をおおよそノートに写し、C点(白色点)(x,y)=(0.33,0.33)を打点する。
②C点を起点に練習問題の色の色度座標(xy値)の点を通り外側のスペクトル軌跡にぶつかる延長線をひく。
③②で得られたスペクトル軌跡との交点、スペクトル単色光=主波長で色相を判断する。
④純紫軌跡には主波長がないのでC点を通る逆向きに延長線を引く。
それにより補色主波長(補色色相)を求め、それから色相を判断する。
⑤C点は無彩色であり、スペクトル軌跡・純紫軌跡上は光源色で最も純度の高い色であるから、
彩度は練習問題の色の点がCと延長線の線分に対し、どのあたりにあるか(分数)により彩度を判断する。
(テキストで印刷インキの彩度範囲がどこかにあったと思いますが、その内側がvトーンでしょうね。C点の近辺は低彩度色となります。)
⑥明度を特定するにはY%→マンセルバリュー反射率とNの関係を覚える必要があります。
ちなみに背景の視感反射率がマンセルバリュー5の時の明度関数をもとに、
N5=Y値約20%などといった目安は必須ですね。
手元の資料から視感反射率(Y)とマンセル・バリュー(V)との関係を挙げておきます。
出題ではたいてい背景の色はN5という条件です。
Y=100(%)→N10…実際にはありません
78.8 →N9 …白
59.1 →N8
43.1 →N7
30.1 →N6
19.8 →N5 …背景N5-基準となる視感反射率
12.0 →N4
6.6 →N3
3.1 →N2
1.2 →N1 …黒
0.0 →N0 …実際にはありません
以上、グラフから読みとった数値により対応表をつくってみました。
これによりYxyで示される色の明度をマンセル・バリューに変換できます。
PCCSの明度はマンセル準拠です。
ということで参考にしてみてください。
マンセル表色系はXYZ表色系と完全に対応していますので上の①から⑥の手順で練習し、
PCCS≒マンセル=XYZにより、おおよそのカラーカードが選べるところまで必要でしょうね。
問題をたくさん取り組むしかないと思います。