基礎項目をまとめてみたものです(模擬講義ではありません)

                 その5「スペクトル」

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色の配列、一定普遍の色相の連続として多様な場所であらわれる色光の帯、
これが「スペクトル」です。
厳密に言えば、この色光の帯は私達が目でみることができる
限定されたスペクトルの姿であるといえます。
光のスペクトルとは無限に広い電磁波のスペクトルのうち、
ごく狭い範囲を占めているに過ぎません。

X線、電波、紫外線、赤外線、「白色光」は、
太陽やその他の星が発する放射線のほんの一部です。
電磁波のスペクトルはメートルで表されますが、
可視光の波長は非常に短く、たくさんの「0」を使わなくて済むように普通、
ナノメートル(nm)10-9mで表示されます。

その中でも可視光である380nmから780nmの波長範囲のスペクトルが
私達の目に波長ごとに異なる色の帯として感じられるのです。

太陽光線などの白色光を分光して得られるこれら色を感じさせる光の帯は、
波長ごとに、短波長側から青紫→藍→青→緑→黄→橙→赤に色づいて見えます。

虹やシャボン玉、CDの表面はいろいろな理由によりスペクトルの姿をとらえることができる現象です。

スペクトルは色の見えるしくみを理解する上で大変重要です。
つまり物体は光に含まれるスペクトル中の様々な波長を選択的に吸収する特性を持っています。
物体に吸収されずに反射あるいは透過した波長の光が網膜の視細胞に受光され、
信号として視神経を伝わり脳で色と知覚されます。

スペクトルを発見し、色の見えの理論や今日の色彩学を科学の立場で道を開いたのがニュートンです。ニュートンはプリズムを使って太陽光を分光しスペクトルを発見しました。
そして、さらにレンズでスペクトルをもう一度集め白色光を得る実験(→テキストp47)とスペクトル中の2色(これを単色光という)を選んで混色し、別の色光を得るという混色実験を行うことで、「光に色がついているのではない」という結論に達しました。

彼の発見は、後にヤングの「光は他の電磁波と同じ波動である」という物理学上の結論へと発展していきました。

(こんな内容はとても5分や10分ではできません。CUT!ですね。)