エキサイティング東京…Part6
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さて、おなかが温まった私たちは日暮里から銀座を目指しました。まどねこさんに連絡をお願いして、Miyabiさんと銀座のカフェで合流することになりました。そのお店、私には何のことだかサッパリわからない状態でJR「銀座」駅で降りたあとは、ひたすらお二人について行きます。途中、ソニービルと銀座エルメスビル(ガラスブロックに包まれたビルはイタリア人建築家、レンゾ・ピアノの設計。なんだって!かのポンピドゥーセンターの設計者でもありますね。)を通り過ぎていきます。ソニービルではダ・ヴィンチの企画展が開催されていたようで、大きな看板をついつい目で追ってしまいました。好きなんですよね。ダ・ヴィンチ…。
2つのビルを過ぎ、少し行った地下鉄の出口のあたりを右折すると印象的な黒とチョコレート色2色の矩形をしたシンプルな建物が見えてきて、そこが目指す場所「ピエールマルコリーニ銀座」なのだと始めてわかりました。
チョコレート色の方がチョコレート専門店、黒の方がアイスクリーム専門店とわかりやすくまた洒落た店舗展開といえます。チョコの方はすでに長い行列ができていました。がアイスクリームの方はちょうど私達のスペースを空けてくれているようでしたので、こちらで順番を待つことにしました。
おいしいと評判のベルギーチョコレートのショコラティエの名前が店名になっている2つのショップ。2・3階はカフェ、1階はテイクアウトのショップになっている、この界隈では人気のお店ということなのですね。私達の後にすぐに別のお客さんが後に続き、行列の人員整理用のテープが見る間に延長されました。人気のカフェ。なかなか席が空かず、その間にも「イートアウト」(という言葉にもはじめて巡り会いました)のお客さんが店内にどんどん入っていく状況で、私達は外でしばらく待っていました。
カフェの順番待ちの客にはメニューが渡されました。あーでもない、こーでもないと三人気移りしながら眺めていると、続いて店のイメージカラーである黒に白抜きロゴのうちわが配られました。小ぶりでなんともオシャレな感じです。また、少しすると同じ配色の帯のついた冷たいミネラルウォーターも配っていただきました。熱中症対策なのでしょうが、待つ身の心理をついた心憎いサービステクニックです。カフェの価格設定もスウィーツの割に強気ですもの。その分きっちり入っているんでしょうけどね。このミネラルウォーターがまたおいしいのです。これでアイスクリームも作っているのかなぁなんて想像してしまいました。
さて、席は四名でお願いしてありますが、いつまでも三人で待っているので、何度も同じ質問を店員さんが繰り返します。「お客さん、四名でお待ちいただいてるんですよね?」三名しかいないから確認をされているのだろうと思いますが、そのたびに、Miyabiさん今どこだろう、いつ来るだろう、どんな人なんだろうの3つの疑問が三連符のようにポワっとほぼ同時に浮かんでは消えました。
いよいよ入り口というところまで来てしまい、先の疑問は大音量で連打するようでした。店員さんに「来られましたらご案内致しますので」と言われ、とても心配でしたが、2階のカウンター席に案内されるまま向かいました。
カウンターはガラストップで、浅葱色の下敷きがされていて、なかなか涼しげでよい感じです。対面の席はなかなか取れなくて横並びになりますが、お二人は奥へ、私は一つ空けて遅れて来られるMiyabiさんがわかりやすいように座りました。待っている間に決めておいた品を注文。キャラメルとアーモンドの組み合わせのアイスクリームです。名前は完全に忘れてしまいましたが、「11番」という番号だけは覚えています。
注文が済み、ようやく座ることができてホッとしたあたりで、まどねこさんが持参のパステルシャインアート(主にパステルを削って粉状にし、コットンなどでぼかして描く、ニュアンスがとても柔らかい印象のパステル画…と紹介させていただきます。)のファイルを見せていただきました。とても優しくてかわいらしく、またきれいな印象の絵がつづき、見とれてしまいました。
と、その時、階段を店員さんの案内であがってくるお客さんの様子に三人が振り返りました。すぐにMiyabiさんとわかりましたし、私達三人の組み合わせにすぐに合点がいかれたようで、空いていた席がこれで満席となりました。
私へのメールにたまたま続けて年齢を書き込まれたまどねこさんとMiyabiさんのお話から、結局お会いしてすぐでしたのに年齢暴露大会になってしまいました。あえてその様子はここでは差し控えますが。
ちょうどMiyabiさんも加わってまたパステルの作品を見ていきました。まどねこさんのいろんな挑戦や悩み、そして社会人、仕事人としての苦労話などさらにさらに…、お話が尽きず、時間はどんどん経っていきました。
Miyabiさんは、いつものブログの書き込みの文体と同じで、話しことばにときどき擬態語?擬音語?でしょうか…がポンポンとギャグっぽく入ります。隣で聞かせていただいて、思わずニンマリしてしまいます。そう言えばどの方も話しことばとブログの文体が似ているような気がします。となると私は…?(^^;)
Miyabiさんからは、専門学校の生徒さん達とのやりとりや、最近の子どもたちの傾向が興味深く語られました。またご自分が通われたカラースクールがたまたままどねこさんと一緒だったりでお二人で盛り上がってたりする様子から学ぶこともありました。うさみさんがあくまでも落ちついていてクールだったり…。それから色彩検定1級二次の対策の話題は共通の楽しい話でした。
注文の品が届き、どのくらい時間を過ごしたでしょう。アイスクリームはすでにお口の中でそのフレーバーすらもすっかり溶けてなくなっていました。カウンター越しに何度かお冷やを注いでくれただろうと思いますが、ひとしきり話が済んだところで別の場所に移動することになりました。
まだ空は十分明るかったのですが、かねて、うさみさんにお話ししていた、夜景を見ながら一杯飲める高層のラウンジを目指して東京駅そばの「丸ビル」に向かいました。道すがら、パーソナルカラーの話で三人さんは盛り上がっていましたが、実際学んではいないので私はじっと聞く側に徹していました。私の場合は無料でしかもDodeca仲間のワッシーさんに診断していただいて、納得!!という経緯がありましたから…。しかし、先生によって診断がコロコロという事態はまずいですよね。業界の信用問題にかかわります。まずは診断条件を適正にしないと。難しいのは確かでしょうがだから技術なのですから…プロ意識を持っていただきたいところです。なんてあくまでも客の立場で考えながら聞いていました。
丸ビル。最上階の36階に向かいます。「BREEZE OF TOKYO」。ラウンジのつもりでしたが図らずも8時半までの条件がつき、しかも食事メニューという時間帯でもあり…と、ちょっと一杯どころではなくなってしまいました。
さあ、示されたメニューをまず読みこなさなければ。食材と調理法が??なんですよね。お値段はテーブルチャージを考えれば原価で計算すべきではなく…。とりあえずしばしメニューとにらめっこです。結局うさみさんが「25種類の有機野菜…(?)」あとの三人は「豆苗のガーリックソテー」と「イベリコ豚肩ロース6時間煮込み…(?)」を注文しました。
※(?)は覚え切れなかった名前を示します(笑)。
注文した品が届くころには夕暮れから夜の帳が下りて次第に夜景に変わっていきました。窓辺にはビル群の明かりの中に、東京タワー、ベイブリッジ、少しはなれたところにディズニーランドも見られます。
食事をご一緒しながら、お互いに一歩踏み込んだ深いお話ができたのではないかと思います。Miyabiさんの生徒さんが、あまりにも基本すぎて、だれでも当たり前に答えられるだろう質問をしても、自信なさ気で下を向き、答えてくれないことがしばしばある。どれほど自信を失った子達がきているかと教えておられる専門学校の状況を話されました。自分で何かを解決するのではなく、常に答えを誰かにゆだねてしまうと。これはどこかで聞いたことのある話です。
自分で問題解決を図って来れてない若者。何か問題があったときにそれを乗り越える訓練がされていない人は想定外の出来事に対して、しなやかに対処できず簡単にフリーズしてしまう。これは生徒さんに限らず新入りの社員にも当てはまることで、まどねこさんはそれがもとで苦労が絶えないといいます。
年代としては、どうでしょう。図工・美術がどんどん時間数が減らされています。大抵うまくいかないことが多くて試行錯誤の連続という図工や美術の時間がきっちり確保されていない世代がこれからとっても心配なのだと少し強引でしたがお話させていただきました。ここではかいつまんだことしか書きませんが…。
そんなこんなで規定の時間が迫り、会計となりました。トイレにたった隙になんだかご配慮いただき、次回の旅費の一部をいただくことになりました。ありがとうございます。
ちょうど、ディズニーランドの花火も上がり、お店を後にしました。
そして、1階のカフェバーで仕切り直しです。お話はつきることはありません。Miyabiさんのお宅の話も大変興味深く聞かせていただきました。明るいMiyabiさんのこと、どんどんネタを披露してご主人のお仕事に採用されることを祈っています。(内輪ばなしでした。)
こうして女四人の「クワトロカッツ」(ピカソのよく行ったお店こんな名前じゃなかった?)はお開きとなりました。皆さん、深夜までお付き合いくださり本当にありがとうございました。
うさみさん…次の日、「若冲と江戸絵画展」観覧。(すみませんでした。)
まどねこさん…次の日、地元の阿波踊り。(踊らなかったのかしら?)
Miyabiさん…その夜、生徒さんから質問、3時までメール。(お疲れ様でございます。)
私…その夜、夜行バスで一睡もできず。次の日は朝寝、昼寝、そして夕寝。
これで一応エキサイティング東京のレポートに区切りをつけたいと思います。
いやぁ、長いこと読んでくださりありがとうございました。
タイトル通り、「エキサイティング」感がよく伝わる文章ですね。
また是非こちらに来られる際にはご連絡を!!
ちなみにパステルシャインアートについて追加。
この絵は15分~20分程度で誰もが「自分ってスゴイ」と自分を褒めたくなる、そんな気持ちになるアートなんです。
私はこの絵を描き始めて、沢山の方からの「スゴイ」とか「キレイ」の言葉を頂いて、自分自身の“自信”につながりました。(もともと自己卑下の傾向があったのですが)美術ってウマイ・ヘタ・だけじゃなくてもっと色んな「可能性」があるんですよね。
よく「私、絵が苦手だから」と言われる方もいますが、そんな方がものすごく素敵な色使いをされりしますし、「絵が楽しくなった」といわれます。
全体を通して「美術」って心にとってものすごく大事なものだ改めて感じました。これから沢山の人に「経験」していく場を広げていきたいな♪
パワフルで楽しいレポート、ありがとうございます。
擬音語・擬態語・・・ 関西人の特徴ですね (^^ゞ きゃは!
そうそう・・・ 「豆苗のガーリックソテー」 アレからすぐに我が家の食卓に登場しました。
イベリコ豚は、多分一生登場しないと思いますが・・・ ぶひ・・・
ぜひまたこのような機会がありますように。
5つの展覧会(美術館)、3人のお仲間との出会い…。2日間丸々とっても刺激的で楽しく、またためになったと思います。6つのPartに分けてのレポート、かなりハードでしたが、書くことでさらに刻み付けることができました。
2日間の貴重な経験を生かしていこうと思います。
そういえば、この夏、ここにコメントいただいている皆さんと直接お会いしてお話しすることができたのですね。なんとも不思議ですね。まだ日は浅いのに懐かしいです。
是非またお会いしましょう。ジュエルさんとはまたすぐお目にかかりますが…。