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名古屋の会(勉強会)の報告…Part3徳川美術館そして

名古屋の勉強会からもう1週間経つのですね。急いで報告をまとめなきゃ…。

さて今回のDodeca Circle名古屋の会オプショナルツアーメイン企画が「徳川美術館」の鑑賞でした。

徳川美術館というと五島美術館とともに所蔵する国宝「源氏物語絵巻」の復元模写がNHK「よみがえる源氏物語絵巻」で放映され紹介されてから、行けばその復元模写が観られるものと簡単に考えていました。
しかし、ことはそのように単純ではなく…、国宝は勿論、復元模写も残念ながら目の当たりにすることはできませんでした。

さて、今回観た企画展は「天下人たちの時代 ―信長・秀吉・家康―」。尾張徳川家が所蔵する数々の名品の中でも、天下統一を果たした織田信長・豊臣秀吉・徳川家康ゆかりの品を集めた、時代の勢いを感じさせる展示品が並びました。現在NHKの大河ドラマ「功名が辻」が描く時代の頂点を極めた武将たちにまつわる、力強くそれでいて豪奢で華やかな印象を与えるものがあるかと思えば、一方では茶器が示すように素材を生かした無駄のない美を感じさせるものを含んでいます。その中で目を見張ったのは能面や能装束です。今でこそその色彩の経年劣化を認めざるを得ませんが、当時の色彩がいかようだったか…。

ところで、徳川美術館の展示の仕方はとても好感のもてる方法でした。すなわち、そのものが本来使われている場や光をできるだけ再現し、美術品をあるべき姿で展示するという方法です。勿論再現され置かれているものは限られてはいますが、以降ガラスケースに収まって展示されているものが茶室や能舞台の空間でどのように使われたか、想像しながら鑑賞することができます。

5時までの開館時間に着いたのが3時半を回っていましたので、実際のところはかなりはしょる形の鑑賞になってしまいましたが、比較的時間をかけて観ることができたのが、併設の蓬左(ほうさ)文庫の「江戸の自然観察」でした。本の名前はうろ覚えですが、『本草図譜』(東京大学大学美術館デジタルミュージアム)や『華鳥譜』もその中に確かあったのではないでしょうか。顔彩で一つ一つ彩色されたり、木版に着彩されていたりと美しい植物や動物の図説の数々です。どこにも破綻のない美しい彩色に思わず見入ってしまいました。

と、「本展の方はもうごらんになりましたか。閉館時間が近いですからお急ぎください。」の声。我に返って、その後は急ぎ足で進みました。

美しい「書」にも魅せられました。何が書いてあるかは全く読み取れないのですが、流麗であったり、剛健であったりとその人となりが出ているようでついつい見とれてしまいます。

また、辻が花染の羽織も間近で観ることができました。先日、金沢で縫い絞りによる藍染めを体験してきましたが、同じ手法で紫色に染められています。徳川家ゆかりの葵の葉っぱの輪郭が細かい縫い目によって絞られているのを見て取ることができました。絞りは工程ではなかなか全体像がとらえにくいものです。仕立て上がりの図柄のバランスのよさには感服します。

ミュージアムショップでは、観ることができなかったので「よみがえる源氏物語絵巻」の図録と福田邦夫先生の「すぐわかる日本の伝統色」を購入しました。なかなか楽しい2冊です。

こうして、徳川美術館での鑑賞を終え、いよいよDodeca Circle名古屋の会の勉強会(飲み会)です。
名古屋駅で待ち合わせの4名と合流し、会場の「山ちゃん」へ。
なんと予約名が「Dodeca Circle様」になっていました!!スゴ~イ。ちょっぴり照れ&感動でした。

スパイシーな手羽先のコースと飲み放題で楽しく名古屋の夜は暮れていきました。(以下略)



次回のDodeca Circleはもう一度名古屋の会。9月2日(土)の中京大学での北畠先生の講演会「貴重書でたどる色彩科学文化史」を軸に開催が予定されています。