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よくまとめられた色の本…

末永蒼生さんの色彩学校は有名ですが、
子どもたちにわかりやすい色の教材はないかと
最近手に入れた本が樹立社発行の

色のふしぎ百科<1>
色のふしぎ百科<2>です。

色に関する素朴なQ&Aやさまざまな啓蒙的導きによって
どんどん色の魅力や可能性を示唆していきます。

初学者に対する授業を考えたとき、こうした小学校・中学校の図書館向けに
つくられた本を研究するのもひとつの方法であると考えます。

今日はその本の中で次のようなアイテムに目にとまりましたので紹介しておきます。

「アートグルー」…身近な土や、外国の石を砕いた顔料などを溶いて
何でも絵の具にできるメディウムで
「絵具屋三吉」が出しているNew Art Mediumのひとつ。

膠を使えば日本画の、卵やカゼインを使えばテンペラ画の、
乾性油を使えば油絵の絵の具となる粘液のひとつの選択肢ということでしょうが、
土でも抹茶やカレー粉でも絵の具にできるというのが興味をそそりました。

既存の絵の具セットでしか絵の具を知らないだろう子どもたちに
ひょっとしたらおもしろい色発見のきっかけを与えることができるかも…です。






さあ、ところで
初めて一つめの小学校に行きました。
5年生は直接教えませんが、
ときどき助言する機会があるのでということで自己紹介をしました。

次回は(私が行かない日なのですが)
「絵の具の混色」をテーマに授業をされるそうです!!

授業の最後に5年生のメインとなる先生が
来週持ってくる絵の具の補充を指示されていました。

「赤、黄、青と白。この4本さえあればどんな色でもできるので絶対忘れないでね!!」
う~ん、よく聞きがちなフレーズです。
この先生(中学校の大半の先生も?)が三原色としているのは
やっぱり、(セットの中の)赤・黄・青。

黄色はどれ?というときレモンイエローなのかやまぶきなのか…。
赤はやっぱりカーマインだったり…。
青に至っては…?

色を教えるにはこのカテゴリカルな基本色名の扱いも厳しいですね。

授業の後でたまらずポロッと…

先生のおっしゃった3つの色では混色しても色が濁りますよね。
特にきれいな「紫」ができなくて子どもたちは不満を持ちます。
中学校では三原色カラーという絵の具を使っています。
マゼンタ・イエロー・シアン。プリンターのインクと同じ色なんですがね。
特に赤は赤じゃないんですよ。赤紫なんですよね。厳密に言うと…。


ベテランのよく切れる聡明な先生ですが

色については私も詳しいことは知りませんので…

と。

私が美術の教師をしているから
つまり美術の教師が色を勉強しているから…
でてしまう色への基本的なこだわり。

色彩へのこだわりのある中学校の美術教師が
小学校で教えることでプラスになるといいんですが…。

けど、はじめからうるさい人間が来たと思われてしまったかも…。
ぼちぼち行かないと伝えたいことも伝わらずということが起きかねません。
おかしな感情論になってもいけませんしね…。
気をつけます。ハイ。

しかしとにもかくにもごまかすことなく
子どもたちが色づくりで満足できる色材が与えられるといいと思います。

ただ中途半端な混色で不満を抱かせて放っておくのは困りものです。
出せない色は別の純度の高い絵の具で補うべきだと
教えれば済むのですけど…それを言うか否かが大事なんですよね。

さて、とりあえず、メインで持つ6年生も最上級生らしい落ち着きと
元気な目の輝きがありましたのでまず1つめの小学校は一安心。

中学校の卒業生や在校生の弟、妹がわりといるので親近感も湧きます。

来週は中1ともう一つの小学校の子どもたちとも対面です。
毎回ちょっぴり緊張の初授業が続きます。