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おっぱいバレー

一つお目当ての展覧会を鑑賞したので、後は気楽に映画を…と、今回はBunkamuraで一つ、新宿バルトで二つ、上映中の映画を観ることにしました。

東京入りしてからワンセグTVで何度となくCMをみた「おっぱいバレー」。記憶に粘るタイトルですが、そのタイトルに似合わず「感動的」らしいという宣伝文句に観賞意欲をそそられました。

国語科新任の非常勤講師として、とある中学校に赴任した若くて美人な女性教師。朝礼台で自己紹介している最中、5人の男子生徒が、何度も語られる愛読書のタイトルを聞いて、勝手に誤解し大騒ぎ…。私が中学生の時代に遭遇したことのある男子生徒のエピソードだなぁと思っていると、昔懐かしい70年代ソングがつぎつぎと…。

エッチな妄想で頭がいっぱいの、ある意味純情で一途な男子中学生たちが、女先生とのたった一つの約束を励みに、成長していくひと夏の青春ストーリー、それが「おっぱいバレー」です。

年代としての性への目覚めは同じでも、70年代の子どもたちは、エッチ情報がネットで際限なく取り放題の今の子どもたちとは置かれている環境が格段に違います。刺激だけは強いけれども詳細は巧みに隠されている大人のテレビ文化に煽られ、まだ触れ得ない異性に悩み、夢み続けます。そんな70年代の少年たちのほろ苦い純情がさわやかに描かれた好作品といえるでしょう。

かたや、教育の現場の緩やかさ、教員のおおらかさとともに一人の悩める教師として教育にかける真摯な態度にも、かつての昭和40年代を懐かしく思い起こさせるエピソードが展開しています。中学校での合宿や部活部屋などは今ではあまり見かけなくなりました。

恩師との時を隔てた温かい心の交流に、教師としての初心を確認していく若い駆け出し教員の葛藤と成長もサイドストーリーとして感動を与えてくれました。

昭和の文化や気分がいっぱい詰まった45~55歳ぐらいの年代の青春ソング満載のBGMも楽しみの一つ。若い人たちだけでなく、大人も是非見ていただきたい映画です。

チケット売場で映画のタイトルを告げるだけでも恥ずかしかったのですが、そうして手に入れたチケットを不意に紛失したことに気づきました。再びタイトルを告げなくてはならなかったのが超格好悪い上、チケットが落とし物としてインフォメーション預かりになっていて、また別の人に真顔でタイトルを口にしなければならなかったという、ちょっとした出来事がありました。何せ純情世代の私。赤面を禁じ得ないエピソードだったことも付け加えておきましょう。