久しぶりに新配色カードを切り貼りしました
今回の行動もその最たるものです。
実は本日から1月3日までお休み。できるだけ、この期間にある作業をしておきたいと考えていたのでした。それは2月1日に行われる講師養成講座の認定試験で使う提示物の準備です。
学校で1年生向きに色の学習の教材を作ったのですが、そのときにB5版の新配色カードの簡易版である「プランニングカラー」を結構使ってしまいました。
前回×だった認定試験では、手持ちの199b(6cm×17.5cm)で作ったため、会場規模にしては小さすぎました。5月に京都で行われた色彩学会全国大会の会場で見つけた件のカラーカードは教材づくりにピッタリ。今回の試験では見やすい大きさで作ろうと考えているのですが、めぼしい色がすでに無くなっていますので、ネットで購入しようと思ったのです。
で、○天ストアでネットショッピング。でも、「プランニングカラー」だけで送料を支払うのもなぁとたちまち衝動買い癖がもたげてきました。それで、あちらこちらを訪ねて見ました。
どれどれ、これは何だろう?
食指が動いたのはカワチ画材のHPにある『日本色研 ファッションカラーレシピ「おしゃれな色の選び方」』とその調査用紙、肌色カラー・カードです。
それほどお値段も高くもなく、パーソナルカラーを自習するのにはちょっといいかも…程度の動機でした。
もちろん「プランニングカラー」もカートに入れましたけど。
そして2日後にそれらは到着。本日、中身を精査しました。
今でこそ、パーソナルカラーは私の中では常識となっていますが、この本は初版が平成11年ですからかれこれ7年。そんな頃からこのような本があったわけですね。今年3月初版第6刷ということです。
パーソナルカラーという言葉こそ出てきませんが、肌色の見え方が洋服や背景色との関係で変化していく対比現象をPCCSの12トーンおよび9つの無彩色の中で確認することができる代物です。
本書内に対比のサンプルがたくさんあります。肌色の変化が手に取るようにわかるのですが、自分の肌色に近いカラーカードで試したいと考えるのは当然の成り行き。調査用紙を必要枚数コピーして、本からカラーカード切り抜いて貼り付けるという指示があるのですが、それはしたくありません。そこで一緒に購入した調査用紙セットと肌色カラー・カード15色を生かすべく、早速手持ちで新品の199bを使って切り貼りをしました。
調査用紙は2種類。12色相分と無彩色のシートがあります。各色相ごとに12トーン。…て、待てよ。199シリーズにはs(ストロング)トーンが無い。ましてやp、ltトーンは彩度が一段階高い+の設定である。ということはsトーンが抜けてしまうではないか!!
でも致し方ありません。何せ、この本、切り貼りするためのカラーカードの印刷、網点が見えてしまうんですもの。(これはいただけないんですよね、こんな場合こそ例の340線を使ってくださらなきゃ。)
大体、日本色研も、自分のところで汎用的に出しているカラーカードに対応させて本を作れば問題ないのに…ぶつぶつ…。
なんてことを考えながら、199新配色カードを指定のサイズに切り、貼り終えました。
ちなみに私の肌色の近似色データはP-Ⅱ(2.5YR7.0/4.0)です。
R:2ならば、dk、dkgあたりがよろしいようで…など、色白で理想的な肌色に近づいて見える組み合わせが見て取れます。ホント一目瞭然。今日の成果を息子に披露したところ、似合う色、似合わない色が彼にもすぐに言い当てられました。
これはパーソナルカラー理論を一般に広げるのにも有効な教材かもしれません。調査用紙セットの中に肌色カードを貼り付ける透明シートが2枚あるのですが、このシートが肌色カード×2枚あれば、大まかではありますが誰でも客観的に肌色から似合う洋服の色を見つけ出すことができそうです。あるいはパーソナルカラーアナリストの養成や自己研鑽にも有効。大変安価な教材です。
色彩検定の1級2次受験のみなさんも、もし新配色カードが残っていたらこんな具合に活用されてはいかがでしょうか。
え?パーソナルカラーをすでに勉強中?
そんな方もいらっしゃりそうですね。
…というわけで、休みに入ったら教材を作ろうと考えていましたのに、この有様です。
そうそう、年末のあれやこれや、そう年賀状もそっちのけです。
だって…、楽しいんだもん。
今夜あたり挽回しなくちゃ!ですね。
古い記事ですが…こちらもどうぞ。
ローズピンクがベストカラー!
カードで肌の色、あとは瞳の色と地毛の色が3つの要素と言われてますが、素人さんには、ご自分の肌の色がカードのどれと似ているのかよくわからないこともありますね。これくらい、と見せてあげると「へえ~」と感心されたりします。
確かに思っている色とは随分違うというのは言えますよね。きっとうさみさんの診断される方も肌色カードを見せられたら感心されるだけでなく、納得されるものと思います。
「肌色」を勉強する機会があり、その意外な奥深さに驚いたりしました。
「肌色」は立体構造物(体)の色であり、しかも半透明であるため、
「もの」の色とは違って、通常の色彩学の法則が通用しない…
な〜んて、初めて知ったもん(笑)
そういえば、記憶色の原理も「肌色」だけ違いますもんね。
目からウロコだったのが、明度の高い服で肌色の明度が上がって見え、逆に暗い色の服では肌色の明度も低くなる(色みが強くなる)ということ。これ、通常の色の対比とは違いますよねぇ。パーソナルで学びました。
肌色カードも面白そうですね〜♪
客観的に観察するのに便利そうなツールです!(^o^)
確かに、カラーカードの対比現象だけでは説明がつきません。私の数少ない経験値でも「対比」と「映り込み」という2つの大きなファクターがあるように直感いたしました。さらに肌色は単純にカラー・カードのような一面一色ではありません。細かい色点や透過色などもあり、それらの同化現象も起こりえます。おそらく影響しているでしょうね。
単純に色彩学の法則で語れない…だからたくさんの経験が必要なんですよね。
自分の肌色傾向を案外知らないことは多いと思います。うさみさんやジュエルさんがおっしゃるようにお客様にも客観的に確認して頂くツールとして邪魔にはなりませんよね。そしてさらに映り込み等の影響についても教えて差し上げ、アナリストの目で診断しないとなかなか正解は出せないのだと付け加えれば、好きな色にこだわる方にも説得力がありそうです。
好きな色へのこだわりにはジュエルさんの得意な「イメージ配色」を駆使して、アソートカラーやアクセントカラーとしてうまく挿入してやれば解決しそうですね。
是非素敵なパーソナルカラーアナリストにもなって下さいませ!!
色が大好きで、読ませていただいてはいつもいろいろと勉強させていただいております。
ありがとうございます!
今日は、パーソナルカラーの「映り込み」と「対比」について教えていただきたく書き込ませていただきました。
まず「映り込み」というのは、例えばイエローのドレープが顔に映り込んで、肌を黄みよりに見せるというような現象のことを指すのでしょうか?
ジュエルさんの、明度の高い服がより肌を明るく・・・というのもこの一つといえるのでしょうか?
また、どのような時に「映り込み」として表れるのか。あるいは「対比」として表れるのはどのような時か、お教えいただけると嬉しいです。
それからパーソナルカラーでそのような「映り込み」について書かれている書籍等ございましたらご紹介いただけるとありがたいです。
いろいろとお聞きして申し訳ありません。
よろしくお願いいたします☆
肌色のみならず、カラーカードで4シーズン分けとかして、
各シーズンの特色まとめとかもしてみました。
あとはカラーピラミッドという心理検査用にカードつくりしてみたり。
検定以外でもカードいじってると楽しいですよね(*´∀`*)
ジュエルさんが指摘されているように、私たちの立体的な顔は着ている洋服の色を反射します。特に皮脂をもったしっとりした肌はより反射しやすいのは経験でおわかりかと思います。私がドレープをつけたときにあごの部分や鼻などにははっきりと映り込みを感じましたし、それによって肌色の印象は確かに変わりました。どのようなときにと言われればドレープを反射する部位は必ずと言えばよろしいでしょうか。対比は、反射の影響のない部位に肌色との色相差、明度差、彩度差が影響して、常に起こると考えて間違いないでしょう。それとお肌に無数にある色点(シミとかそばかすとかも含めて)の色もファクターになると思っています。でもこれらはあくまでも私自身のたった一度のパーソナルカラー診断で得た経験値に過ぎませんので、これに関する書籍は知りません。もしもくまこさんがドレープをお持ちなら実際鏡の前で当ててご覧になれば一目瞭然ではないでしょうか。
私はパーソナルを学んではいませんので、もし勉強されていらっしゃるのならそのあたりを逆に研究されて教えていただけませんか。
今後ともよろしくお願いします。
さすが、研究熱心ですね。カラーピラミッドというのは聞き始めです。色彩心理に使われるものなのでしょうか。
今年はいろいろな出会いがありましたが、まどねこさんはその20代代表ですよ。素敵で勉強熱心な方に久しぶりにお会いして頼もしく感じました。来年もどうぞよろしくお願いします。
ドレープの色は肌に映り込んで、さらに映り込んだその色とも対比すると考えても差し支えがないのではありませんか。とにかくドレープと肌色との単純な対比では無いことは確かです。ドレープをめくるごとに、それこそめくるめく変化…。まさしく感動ものです。
パーソナルカラーを診断するとき、部分的には、おっしゃるようにあご先や鼻の横の影をよく見ます。
あご先は反射したドレープの色の映り込みがあり、窪んだ部分は対比現象を起こしているのかもしれませんね。
勉強した時はカラーカード等で明度や彩度、あるいは対比効果などを学んだつもりでしたが、いざ実際に鏡の中のお客様を見るときは、最終的には全体の健康的いきいき感を感覚的に掴んでいるような気がして、いまひとつ自分でも理論的裏づけがほしいと思っているところでした。
お話をお聞きしてなるほど~と思いました。ありがとうございます。
また、グリーンのドレープを当てるときは、頬や唇の色の変化に注目し、より赤みが増したり鮮やかさが増したりするか(色相対比や彩度対比ですね)で判断しますが、やはり立体だということや半透明だということ、またシミやホクロ、シワなどあらゆる要素が混在しているということなどから、どうしても最終的には「全体的に」見るということになるのかもしれませんね。まだまだ経験をつまなくてはいけないな、と思いました。
またいろいろと教えてくださいね。ありがとうございました♪
そうですね、映り込んだ色ともまた対比が・・・なんだか楽しいですね、綺麗です♪
パーソナルカラーは、当てるドレープの色でお客様の色がパッと変わる一瞬が好きです☆
めくるめく変化、まさに!!感動ですね~♪
理論的な裏付けが欲しいとお考えになるのはよくわかります。それでもいくつかの複雑に絡み合うファクターがありますし、最終はアナリストによる全体的な雰囲気からの診断が決定打です。お客様が健康的でいきいきとして見えるというのが正解ですから絡んだファクターの全体像として間違いが無ければOKですよね。
これからもコメント下さいませ。具体的なお話が聞けてとてもうれしく思っています。ありがとうございました。