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先日、書店の色のコーナーで手に取り、2004年(ハッ!私が色彩検定を受検した年だ!!)に刊行された「デジタル色彩マニュアル」を購入致しました。色彩検定対策テキストの2005年の改訂はこの本が基礎になっていたのかと思わせるところが多々あります。

「色彩の基礎」はもちろんのこと、一級を受験するときにPCCSのマンセル値への変換など、当時は公式テキストではおよそ間に合わない状況でしたが、なんとしっかり載っているではありませんか。今頃購入したりして…、遅きに失した感があります。

3800円(税別)が高いかどうかの判断はゆずりますが、当時これを買っていれば変換でイライラする場面はかなり減ったかもしれません。そう言えば、そのときにお世話になった師匠もHPで紹介していたような気がします。

半分はマンセルのカラーチャートですが、これから一級受験の方にも傍らに置いて頂きたい、日本色研編集の保存版の一冊です。
by my-colorM | 2007-10-24 23:42 | 色の話
小学館から出ている「カラーウォッチング-色彩のすべて」は1982年発行の色の決定版だが、これは1980年イギリスで発行された「COLOUR」の日本語版である。

どのページを捲っても新鮮な驚きがある。美しい図版と解説に目を奪われる。決して古くない。

と、書評を話題にしようとしてはじめたのに、ふと開いたページに月曜日に中2を対象に展開しようとしている色材の変遷について書かれている。
目にとまったので自分のメモ代わりに記しておく。

ティツィアーノはルネサンス期ヴェネツィア派の画家であるが、その作品の洗浄修復の話題が載っている。1525年に描かれたその油彩画に幾重にも重ねられた黄褐色のニスの下から美しい色彩が洗い出された。そのことから彼がカンバスに赤褐色の地色を用いていたという説や、陰鬱な色調の大家という画家に対する見方は大幅に訂正されることになる。

分厚い黄褐色のニスを引くことはテンペラ画以来当時の絵画に施されてきた手法であり、顔料をカンバスに定着させ、水の心配から作品を守る方法としてなされてきた処置だが、油彩画が一般的になってもその表面に赤褐色のニスが厚く塗られてきたのである。

テンペラ画の乾きにくいニスに代わり、顔料に混ぜる速乾性の油がヤン・ファン・アイクにより発見された。光沢があり色を鮮やかにするその油が見つけ出され油彩画へと徐々に取って代わってもその当時の画家たちは伝統的な脂色の画面をあえて選んでいたのだという。

色彩の画家としてその洗い出された美しい作品によって、後世の人々から再評価をされることになったティツィアーノもその一人ということなのだろう。

少しさかのぼってレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」における彼らしい失敗については以前のブログを読んでいただくとして、顔料をいかに画面に定着させていくかという画家たちの苦労についてはフレスコ画→テンペラ画→油彩画→チューブ入り油絵の具の発明という画材の変遷をたどりながら生徒たちに解説を加えていこうと考えている。


さて、「カラーウォッチング-色彩のすべて」は今や絶版であり、求める場合はユーズドに頼る他はない。しかし、定価よりもかなり高いのが名著の証である。コンディションのいい物には3倍近い値が付いている。

しかし、カラーに関心があるのであれば手に入るのなら手元に置いておきたい一冊である。
by my-colorM | 2007-02-03 23:24 | 色の話
なんと!年賀状を本日ようやく京都駅前の京都中央郵便局に出して参りました!!m(_ _)m
少しでも早く届けたい気持ちで電車に乗って出かけた次第です。

腱鞘炎にかかるかと思うほど久しぶりにペンを走らせました。
丁寧にとは思いましたが、極細「HI-TEC 0.25」が時々思いがけずにかすれ、
二度書き、三度書きと手こずりましたので、最後の一枚を書き終えたときは
はがきの束をどれほど達成感をもって眺めたことでしょう。

受験生と称して一向に書く様子のない息子にはサバサバしているものとあきれます。
とにかく今回はPCトラブルをさっ引いても、段取りの拙さは大きな反省材料です。

さて、京都駅は新春の初売りや参詣客でしょうか、大変な賑わいでした。
今日は2日。初春ムードがいっぱい。
駅前では獅子舞も舞われたくさんの見物客が一気に集まってきました。
それを横目で見ながら、私は駅を通り抜けて「アバンティ」へ。

本屋さんと文具の階へ直行です。
若者向けファッションのお店が各階にびっしりと並んでいますが、
通路は大音響で初売り、バーゲン初日を演出していました。
購買衝動がかき立てられるようなビートの利いた音のシャワーです。

今年の衝動買い第一号  More
by my-colorM | 2007-01-02 23:03 | 日記
私は話をしていても気がつくと本論から遠く離れたところにいて「あれれ?」ということがよくあるんですが、時として行動もそんな風になってしまうことがあります。

今回の行動もその最たるものです。

実は本日から1月3日までお休み。できるだけ、この期間にある作業をしておきたいと考えていたのでした。それは2月1日に行われる講師養成講座の認定試験で使う提示物の準備です。

学校で1年生向きに色の学習の教材を作ったのですが、そのときにB5版の新配色カードの簡易版である「プランニングカラー」を結構使ってしまいました。

前回×だった認定試験では、手持ちの199b(6cm×17.5cm)で作ったため、会場規模にしては小さすぎました。5月に京都で行われた色彩学会全国大会の会場で見つけた件のカラーカードは教材づくりにピッタリ。今回の試験では見やすい大きさで作ろうと考えているのですが、めぼしい色がすでに無くなっていますので、ネットで購入しようと思ったのです。

で、○天ストアでネットショッピング。でも、「プランニングカラー」だけで送料を支払うのもなぁとたちまち衝動買い癖がもたげてきました。それで、あちらこちらを訪ねて見ました。

どれどれ、これは何だろう?

食指が動いたのはカワチ画材のHPにある『日本色研 ファッションカラーレシピ「おしゃれな色の選び方」』とその調査用紙、肌色カラー・カードです。

それほどお値段も高くもなく、パーソナルカラーを自習するのにはちょっといいかも…程度の動機でした。

もちろん「プランニングカラー」もカートに入れましたけど。

そして2日後にそれらは到着。本日、中身を精査しました。

今でこそ、パーソナルカラーは私の中では常識となっていますが、この本は初版が平成11年ですからかれこれ7年。そんな頃からこのような本があったわけですね。今年3月初版第6刷ということです。

パーソナルカラーという言葉こそ出てきませんが、肌色の見え方が洋服や背景色との関係で変化していく対比現象をPCCSの12トーンおよび9つの無彩色の中で確認することができる代物です。

本書内に対比のサンプルがたくさんあります。肌色の変化が手に取るようにわかるのですが、自分の肌色に近いカラーカードで試したいと考えるのは当然の成り行き。調査用紙を必要枚数コピーして、本からカラーカード切り抜いて貼り付けるという指示があるのですが、それはしたくありません。そこで一緒に購入した調査用紙セットと肌色カラー・カード15色を生かすべく、早速手持ちで新品の199bを使って切り貼りをしました。

調査用紙は2種類。12色相分と無彩色のシートがあります。各色相ごとに12トーン。…て、待てよ。199シリーズにはs(ストロング)トーンが無い。ましてやp、ltトーンは彩度が一段階高い+の設定である。ということはsトーンが抜けてしまうではないか!!

でも致し方ありません。何せ、この本、切り貼りするためのカラーカードの印刷、網点が見えてしまうんですもの。(これはいただけないんですよね、こんな場合こそ例の340線を使ってくださらなきゃ。)

大体、日本色研も、自分のところで汎用的に出しているカラーカードに対応させて本を作れば問題ないのに…ぶつぶつ…。

なんてことを考えながら、199新配色カードを指定のサイズに切り、貼り終えました。

ちなみに私の肌色の近似色データはP-Ⅱ(2.5YR7.0/4.0)です。
R:2ならば、dk、dkgあたりがよろしいようで…など、色白で理想的な肌色に近づいて見える組み合わせが見て取れます。ホント一目瞭然。今日の成果を息子に披露したところ、似合う色、似合わない色が彼にもすぐに言い当てられました。

これはパーソナルカラー理論を一般に広げるのにも有効な教材かもしれません。調査用紙セットの中に肌色カードを貼り付ける透明シートが2枚あるのですが、このシートが肌色カード×2枚あれば、大まかではありますが誰でも客観的に肌色から似合う洋服の色を見つけ出すことができそうです。あるいはパーソナルカラーアナリストの養成や自己研鑽にも有効。大変安価な教材です。

色彩検定の1級2次受験のみなさんも、もし新配色カードが残っていたらこんな具合に活用されてはいかがでしょうか。

え?パーソナルカラーをすでに勉強中?

そんな方もいらっしゃりそうですね。

…というわけで、休みに入ったら教材を作ろうと考えていましたのに、この有様です。

そうそう、年末のあれやこれや、そう年賀状もそっちのけです。

だって…、楽しいんだもん。

今夜あたり挽回しなくちゃ!ですね。


古い記事ですが…こちらもどうぞ。
ローズピンクがベストカラー!
by my-colorM | 2006-12-28 18:01 | 色の話
私は中学校で美術の教師をしております。年齢がばれますが、今年で早24年目となります。

そして色彩検定・カラーコーディネーター検定試験を受け、1級を取得しています。
色彩講師養成講座を修了し、現在名ばかりですが色彩学会正会員2年目でもあります。
いわゆるライフワークとして「色彩」を研究すると共に、色彩教育に関わりたいと心の底から願っています。

有言実行  More
by my-colorM | 2006-09-27 22:02 | 日記
f0008085_10191134.jpg9月2日の北畠先生の講演会で手に入れるチャンスに恵まれた「Desktop Color handbook 05/06」(非売品)です。
今朝手にとって初めてゆっくり観させていただきました。

北畠先生の書かれた色彩科学文化史3000年の歴史を一気に概観するにとどまらず、(株)ナナオのカラーマネジメント液晶モニター「ColorEdge」を使用するための副読本として、カラーマネジメント(カラーマッチング)の最前線に触れることができます。もちろん以前記事に取り上げた「340線」の印刷技術を使用した図版が載っています。カラーを扱うクリエーターにとっては見逃せない一冊では?もちろん宣伝の意図ありありです。こうした最新の機材やソフトを導入するのはなかなか困難なのではないでしょうか…。

この本は読み物としてのおもしろさもありますが、WebセーフカラーのCMYKカラーチャート(色見本)、CMYKカラーチャートそのものが載っていたり、本自体に簡易カラーファインダー(色合わせ用のスリットに色紙やカラーチャートを挟んで使用する、CMY値付き)がついていたり、紙面の端にはCMYの色見本にものさしが印刷されていたり…、とRGBを用いる写真家やデザイナーとCMYKを扱う印刷オペレーター(というのでしょうか)をつなぐ心配りが感じられます。カラーを扱うすべてのクリエーター向けの最新のソフト、ハードの紹介がメインなのでしょうが、本書の出典・参考図書には丁寧にも推薦図書の表示までついている至れり尽くせりの内容です。

そもそも、同じ光源下における人の目に見える実物の色、デジカメ画像の色、それをスキャナーでとる画像やPCのグラフィックソフトでつくる画像とそれらをモニターで表示した色は、それぞれの段階で必ず色ずれが起こります。モニターの個体差はもちろん、モニター単体でさえも時間の経過で色再現が変わる厄介さを抱えています。ただでさえRGB方式のこれらの段階で、すでに色は狂っていますが、そこを人の目で見比べながらハード、ソフトの両面で調整しなければなりません。さらにその値を印刷のCMYK値にソフトで置き換え、プリンターで再現するという、何段階もの操作を経て印刷物が世に出てくるわけですよね。

基準となる色がモニターと紙の上ですでに大きくかけ離れているという難しさの中で、より私たちの自然な見えに近い印刷物を提供していこうとする出版・印刷クリエーターの力は凄いと思います。それを支えるソフト・ハード開発の企業努力にも敬意を表したいと思います。

ちなみに、ナナオのColorEdge CEシリーズ「タッチ&トライ イベント」が開催されるということです。カラーマッチングの実際を見学・体験されたい方は足を運ばれてはいかがでしょう。名古屋ショールームでは9月21・22日に開催されるそうです。
by my-colorM | 2006-09-18 11:58 | 色の話
冬の検定試験まであと2、3ヶ月となりました。
6月からカラー検定に関する質問を受けつける掲示板をとあるところではじめております。

もちろん仕事は仕事で忙しく、連日遅い帰宅が続いております。

日曜日、勉強コーナーの書籍類の整理をしました。

揃いも揃ったりで、色彩関連図書がズラ~リ。最も分厚いのが「新編色彩科学ハンドブック第2版」。ついで(ハリポタ6巻原書を除くと)「JISバンドブック色彩」「ユニバーサルデザインハンドブック」と続き、「色彩用語事典」「色彩の事典」…そのほか「色彩ワンポイント(全10分冊)」「カラーウォッチング」に「色名事典」「色の手帖」「日本の色辞典」さらに「色彩工学」「色彩調和論」「色彩学」「COLOR & COLORIST」…まだまだ…。もちろん問題集、雑誌、テキスト、はたまたシリーズものの「○○入門」、プロダクトデザイン、建築関連の雑誌や書籍、ファッションやインテリアの書籍、雑誌類…。

何しろ、本棚にこの3年間に、色彩の勉強用に集めた書籍雑誌類が100冊を超える勢いでごった返しておりました。それに別場所には美術や教育の図書、それに本は結構好きですのでいろんなジャンルの文庫本、単行本が加わりますからそれはもう…。

とりあえず色彩関連図書をできるだけ手の届くところに立て掛けておき、勉強モードへの準備を完了いたしました。

これからいよいよ休日は色彩の勉強に本腰を入れたいと思います。
今年は難しいといわれる「カラコ1級環境色彩」を受験します。

週末ぐったりの土曜日、どれだけ自分に負けないかにかかっているのですが…。
by my-colorM | 2006-09-12 20:26 | 日記
昨日、Dodeca Circle名古屋の会(第2弾)に行ってまいりました。

今回は色彩学会東海支部主催の講演会:北畠耀先生「貴重書でたどる色彩科学文化史」とその後の懇親会に参加し、改めて勉強会(飲み会)という日程です。

「貴重書でたどる色彩科学文化史」ほかMore
あうらさんから出版の予告をいただいていました
北畠耀先生の『色彩学貴重書図説』が
きのう手元に届きました。

北畠先生のこだわりが随所にちりばめられたフルカラーの美しい装丁の本です。

なにより昨年受講したAFT色彩講師養成講座の第一回の講義「色彩学概論」で
先生が足早に駆け抜けられた貴重な色のお話が図版や解説で思い起こすことができるのが
大変うれしく、また新たに学ぶことも多く、魅力的な一冊です。

たとえば、書物やお話だけではよくわからなかった内容に、
ゲーテのニュートンに対する反論というのがあります。

『ニュートンはプリズム実験によって、色や光を科学的に解明しようとした。
それに対する反論として、ゲーテは「色は、光と闇、白と黒の間に生まれる」として、
プリズムを覗き込む実験を試みて反論した。』というくだりです。

プリズムを覗くことでどうしてそう考えたのかという疑問を解消する図版が
今回の『色彩学貴重書図説』にはきっちり載っています。

一見、印刷のずれではないかと見まがう、見つめると目が潤んでしまうような図版なのですが、
なるほど、白と黒との間に色が生まれているとゲーテが考えたのも頷けます。


さらに、この本では複製術として、
版画・印刷・職布・写真を挙げてその開発者の功績に触れていますが、
写真術の出現と美術界の関係を興味深く取り上げています。

それによると、かのアングルがフランス政府に写真が不正競争業であるという理由で
禁止を求めて訴えた(1846年)が、
10年後には写真家ナダールがとったヌード写真を使って『泉』を制作したとあります。

印象派の旗手モネもポータブルのボックスカメラを4台持っていたという記述もあり、
写真が画家に与えた影響について興味深く考察している部分は大変参考になりました。

20世紀の美術界ではダダ、シュールレアリズム、抽象絵画など非写実の流れが台頭し
写真と画家とは完全に乖離していった点もきっちり指摘しています。


さすがに、読んでも、図版を見ても楽しい一冊ですが、
ただ若干残念な点を指摘させていただきます。

初版に付き物といっては贔屓目でしょうか、誤植がやや多い印象があります。
正誤表が出ていますが、それ以外にも気づいてしまい…。
校正の段階で解決できたであろう部分がかなり残ってしまった感があります。
上でも述べたように本当に図版が豊富で装丁の美しい本だけに訂正を入れがたく…残念です。

とはいえ、色彩を学ぶ者にとっては必携の書に挙げるべき内容であることに間違いありません。
なので気の長い方は第二刷を狙われたらその点がきっと改善されているでしょう。

でも色彩の本はベストセラーにはなかなかなりにくいでしょうから
今のうちに購入するというのが得策かもしれません。

これは各人でご判断ください。

私としては‘おすすめ本’として挙げておきます。

日本塗料工業会のサイトでは「色彩学歴史年表」も合わせて購入できます。
両面印刷の美しいリーフレットの形態でかなりほしいかも…。
http://toryo.or.jp/jp/book/s-bpc.htmlを一度チェックしてみてください。

どなたか書籍と一緒に私の分も購入していただけると嬉しいのですが…。ダメ?
by my-colorM | 2006-05-14 17:19 | 色の話
末永蒼生さんの色彩学校は有名ですが、
子どもたちにわかりやすい色の教材はないかと
最近手に入れた本が樹立社発行の

色のふしぎ百科<1>
色のふしぎ百科<2>です。

色に関する素朴なQ&Aやさまざまな啓蒙的導きによって
どんどん色の魅力や可能性を示唆していきます。

初学者に対する授業を考えたとき、こうした小学校・中学校の図書館向けに
つくられた本を研究するのもひとつの方法であると考えます。

今日はその本の中で次のようなアイテムに目にとまりましたので紹介しておきます。

「アートグルー」…身近な土や、外国の石を砕いた顔料などを溶いて
何でも絵の具にできるメディウムで
「絵具屋三吉」が出しているNew Art Mediumのひとつ。

膠を使えば日本画の、卵やカゼインを使えばテンペラ画の、
乾性油を使えば油絵の絵の具となる粘液のひとつの選択肢ということでしょうが、
土でも抹茶やカレー粉でも絵の具にできるというのが興味をそそりました。

既存の絵の具セットでしか絵の具を知らないだろう子どもたちに
ひょっとしたらおもしろい色発見のきっかけを与えることができるかも…です。

さて兼務の小学校へ行ってきました…