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東京入りしてかれこれ6日目となりました。

息子がレポートに追われていてネット環境から遠ざかっておりましたので
なかなかUP出来ませんでした。

というより連日の講座参加…、かなり疲れが出て来ております。

〈1日目〉思わぬアクシデントが…!

学校でプリントアウトした乗り換えの通り、新宿から大江戸線に乗ったはずでした。
なのに、なかなか目的地の駅名が聞こえてきません。

それもそのはず、逆走しておりました~(T_T)
気づくのが遅すぎまして、光が丘行きで「練馬」まで行って戻りました。
40分以上地下に潜り込んでいて、携帯で連絡もままならず、往生しました。

結局、会場へは駅からタクシーで向かい、すでにオリエンテーションを終え、
1時間目の授業が始まっておりました。

しかも、その日の終了時点でレポート提出の指示が…。
提出期限は翌日の受付時とのこと。ざっくりとしたテーマで1000字程度。

その晩、書いたレポートを夜遅く帰宅の息子に見せるといきなりダメ出し。
試験を控えて朝方まで勉強していた息子と共に夜を明かす有様。


〈2日目〉 午後の講義でいきなり居眠り…テ、テストが。

午前中はなんとかしのぎました。とても楽しい対比や同化、補色残像、錯視などの
提示があり、疲れてはいましたが、目はパッチリ。

ところが、昼食をとった後、O先生の講義でやられてしまいました。
ダメだと思い、頑張って目を開けるのですが、いつのまにやら…。

2日分の修了テストも眠くて眠くて。

おまけにO先生の問題は論述。「???」のまま、ギリギリまで粘りましたが時間切れアウト。


〈3日目〉 測色と混色、そしてカラーマッチン、グ~!

朝からどんどんどんどん、数式やら専門の用語が並びます。
いわゆる色彩工学のテーマですね。

午後は混色のお話。これがまたたくさんご説明頂きました。

最後に調色演習。初めての実習はなかなか楽しいものでした。

〈4日目〉 光のお話。照明あれこれも楽し~。で、トレーニン、グ~!んで、2回目のテスト。

光源の講義と照明を実際に見せて頂くショールーム見学。光のデザインは面白いですね。
午後は色感トレーニングです。微妙な色差を三属性で比較します。難しい。
テストはさっき習ったばっかり!!の問題にしてやられました。

…と、大変おおざっぱなご報告をさせて頂きます。

あと残すところ2日。ちょっと今日はゆっくりと休もうと思います。
では。
by my-colorm | 2008-07-31 20:24 | 日記
久しぶりに夜行バスで向かうことになりました。

いつもなら京都駅からなんですが、今日は地元の宇治は大久保(23:13)発
そして、到着は新宿ではなく、渋谷マークシティ(翌朝6:00)着予定。

夜行バスは体力的に厳しいところありますが、仕事が終わってから向かえ、次の日丸一日が使えるのが気に入っています。例えば三連休ならば、金曜日の夜出発、月曜日までたっぷり過ごして帰りは新幹線なんて使い方が有効ですよね。今回は土日をガッツリ楽しみたいと思い、今日まで部活を入れて士気をを高め(?)お仕事をして、これから出発までゆっくり準備です。

東京入りしたら、とりあえず、26日、27日をゆっくり美術館巡りなどで過ごし、もちろん夜はテキストで予習もしますが、28日からの6日間集中の色彩指導者養成講座に臨もうと思います。

26日久しぶりに再会のはずのMiyabiさんとは急用がお出来になって会えないことになりました。とても残念なのですが…。

東京方面の方に連絡を差し上げましたが、先約がおありだったり、体調がすぐれなかったり、遅くまでお仕事だったりで、結局どなたとも約束できずに東京に向かうことになりました。(/_;)

でも、これも講座に集中せよとの天のお導きかもしれませんので、心を切り替えたいと思います。

では、行って参ります。

(息子よ、お前だけはこの母を見捨てないでおくれ…)
by my-colorM | 2008-07-25 18:47 | 日記
遂にやって参りました。ハリポタ7巻。
全国に本日指定で朝の8時から(自分もそうでありながら)ぶっ通しの配達、
本当にご苦労さまでした。

予約販売で「今日でなければ」という全国津々浦々からの注文に応えられる配送システムがスゴイとしみじみ思いをいたしておりました。

本当にスゴイね。

で、そのお仕事に報いるべく、早速手に取り、読み始めました。

東京行きまでに読み終えることができるかな…?

仕事もあるし、無理かな、やっぱり。
by my-colorM | 2008-07-23 23:22 | 日記
ハリー・ポッター第7巻翻訳本が23日に到着します。

原作本から1年。すでに内容は知っていますが、これはこれで本当に楽しみです。


先週、映画館の帰りに本屋さんに立ち寄り、三連休に読む本を仕入れてきました。
ハリー・ポッター到着までのつなぎ(?)です。


『色の名前に心を読む 色名学入門』(近江源太郎 著)

今年の4月に発行されたもので、色名を色彩学の様々な角度から捉え解説しています。
検定各級の副読本として参考にするといいでしょう。色名事典とは異なり、カラー図版は口絵に6ページ割いているのみですから、読むのが苦にならない方なら、持っていてもいいかもしれませんね。「基本色彩語」など、色名の歴史的変遷や文化比較などにくわしく言及されていて、「入門書」というわりにはハイレベルな印象が…、と感じるのは私だけでしょうか。


『エクセル 「頭のいい人」の使い方』(中山真敬 著)

一時期、「頭のいい人」がらみの本がとどまることを知らず続々出ていましたね。「△△の品格」本、「○○力(りょく)」本もそんな気がしますが…。そんなネーミングの一冊です。

成績処理に使う程度のエクセル使用は全く苦になりませんし、「使えている」、と思っています。でも知っていれば随分スピーディに作業が進むだろうというワザがまだまだ隠れていそうなのも事実。だって使用歴が長いわりに未だに目からウロコのワザを同僚から教わることがありますもの。他人のやり方を見ていると全然違っていて驚くこともしばしばです。使用者によって、同じことでも随分過程が違うというのも、考えてみればおもしろいことですよね。「なあんだ、そうやればできたのか」というやり方を教わるのもうれしいのですが、できればこちらが教えて、ありがたがられる方がよほど楽しいですよね。その手のネタ本がこの一冊です。

見開き2ページで1項目という親切な解説で100のワザが解説されています。主としてショートカットキーを上手く使うことでマウスとキーボードの切り替えを省略し、ストレスなく作業をする手立てを教えてくれます。私はもともとマウスが大嫌い。いちいちキーボードに移動するのが面倒なのです。その意味では志向に合っていると思いました。そういいながら、ショートカットキーの活用は今ひとつな私。なのでこのネタ本はちょっとうれしい発見がいくつもありました。本で得たワザを習得して、一秒でも仕事時間を短縮したいと思います。


『CASA BRUTUS 8月号』

サグラダファミリア聖堂の写真でほぼ反射的に購入いたしました。少し前、2026年(アントニ・ガウディの没後100年)完成説も出てきていましたが、同誌では、完成まであと30年と書かれています。それにしても副主任建築家ジョルディ・ファウリさんの名前が懐かしい。(NHK地球に乾杯『ガウディの謎を解け』1999年5月放映→最近久しぶりに授業で使いました)にたしか当時38才で出演していました。)そして、その番組で検討されていた柱のつなぎ目もしっかり完成し撮影されていました。8年前に訪れた時は確かまだ工事中だった部分です。あと30年か。射程圏内ではありますね。頑張って生きよっと。


『MODEetMODE 2008夏号』

色彩指導者養成講座で色彩構成演習があり、豊富なカラー版で構成された雑誌が必要とのこと。この手の雑誌は普段無縁なのですが、とりあえず手にしたのがこれ。プレタポルテ・コレクションのこの秋冬、つまり最新版です。CASAの今月号の広告ページに登場した目が飛び出るような値段のドレスも載っていて、これらのコレクション、値が書かれていないけれどどれも相当なお値段なのでしょうとあきれつつ眺めていました。世界に1、2着(多くても数着)という希少価値が値を決めているとはいえ、溜息ばかりですよね。おまけにモデルのスタイルがいい。どんどん無縁になっております。


『大人の友情』(河合隼雄 著)

昨年、京都市の教員を前に示唆に富む講演をされた直後、急逝した氏の著書。文庫本として今年2月に発行されました。Bunkamuraル・シネマで観た「ぼくの大切なともだち」が心に残っていて、背表紙のタイトルと著者名で手に取りました。

ユングの研究のため留学した氏が、「友情」についての講義で聞いた話。若いときに自分の祖父に「友情」について尋ねたら、祖父は、友人とは、「夜中の12時に、自動車のトランクに死体を入れて持ってきて、どうしようかと言ったとき、黙って話に乗ってくれる人だ」と答えた、というエピソードを披露してくれた。…というくだりがあります。

そんな極端な話は現実的ではないにしろ、「ぼくの-」に優るとも劣らないほど考えさせられる本です。まだ途中ですが、ゆっくり読もうと思います。


『てのひらの迷路』(石田衣良 著)

NHKの番組で、関連性のない3つのキーワードをもとに24時間以内に絵本を完成させるというタスクを背負い密着取材を受けていた実力派の作家ということで認知いたしました。’97年デビューし、以来、連載を何本もこなし、取材にもばんばん応じる超人気作家とのことです。その短編集の一つがこれ。一編ごとにコメントがついているのですが、‘03年の直木賞受賞前後の短編作品であることが分かります。彼の作品のほとんどが東京を舞台にしていますので、東京行きが増えてきたのもあり、結構注目しています。最新(と思いますが)の『ブルータワー』も長編でしたが一気に読み進めました。なかなかおもしろかったです。まさに同い年の作家ですが、独特の透明感や軽快さで読みやすい作品ですね。大人の女性ファンが多いのではないかと思います。同い年といえば、「○○力」の齋藤孝もそうなのですが、共感するところが多いです。こちらもよく読んでいる方だと思います。


『ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感』(宮下誠 著)

まだ読んでいる途中の本ですが、「キッズゲルニカ」に取り組むにあたり、勉強用に購入しました。ゲルニカ空爆のニュースを聞いた直後、1937年5月1日からスケッチが始まったのですが、45作の習作を網羅して解釈を加えています。初版が今年の1月。なかなか示唆に富む解釈がなされています。もうちょっとじっくり読む必要ありですね。


三連休、結構読めましたねぇ。色んなジャンルの読書がやっぱりいいですね。
先週の日曜日。5日から公開のアメリカ映画「スピード・レーサー」を観てきました。

コンセッションの脇にある大型ディスプレーでは大抵新作ムービーの予告編を放映してますよね。その映像がとっても斬新で美しかったので、次はこれだ!っと直感しました。

公開日にはあれやこれやでいけませんでしたが、一週おいて待望の映画を堪能してきました。

主題歌を聴くとなんだか懐かしく思い出されたのですが、それもそのはず1960年代の日本アニメ「マッハGoGoGo」(吉田竜夫原作)がこの映画のもとになっています。カーレースに蔓延る不正や悪に立ち向かう主人公とその家族や仲間たちのドラマが、あるいは抜きつ抜かれつの大興奮レース中継が、まさに1960年代調の高彩度マルチカラーのサイケデリックな色彩の洪水ともいえる映像の中で繰り広げられます。

色とりどりのネオンサインが動き続けているかのような鮮やかな原色づかいが各シーンに躍動感を与え、空想世界をより一層空想的に演出しています。レースシーンを観ると観客も光のシャワーの中で活き活きと蠢いていてその興奮が伝わってきますし、もちろん、カーレースのスピード感や興奮もその色彩なしに語れそうにありません。これでもかというほど色を使っているのに、どの場面も雑然とは見えずに美しく成立しています。現実離れした空間を演出すべく、相当練られた色彩計画のもとにセットの内装、外装が作り込まれ、登場人物の衣装が選びだされているからなんでしょうね。近未来のイメージカラーといえる金属色にプラスして効果的な反対色使いが随所に見られます。もちろんCGもたくさん使われています。実写部分はグリーンバックで撮影されたそうで、そういわれてみれば確かに登場人物の衣装にはグリーンはありませんでした。また正義の色、邪悪な色など色の持つイメージがうまく使われていてわかりやすい。これは日本アニメの色彩傾向と同じですね。

ストーリーは単純明快。なので子どもからマッハGoGoGo世代まで十分楽しめると思います。ところどころに日本アニメのテイストがちりばめられ、チンパンジーのチムチムも子役と一緒に名演技を披露してくれていて見飽きることはありません。

…が、私はそれよりもなによりもその色彩に関心が向いてしまいました。

DVDが出たら配色の研究材料として是非購入したいと思います。

色彩に関心がある方はご覧になるといいかもしれませんね。カラーデザインの発想が湧いてくるかもしれませんよ。
昨日、小学校での夏休み前最後の授業を終えて中学校に戻ると、再登校でやってきた部活動の練習真っ盛り。うだるような夏の日差し、蝉の大合唱の中、公式戦を目前にしての練習でしょう、掛け声やらボールを打つ音やらが混じります。すでに夏休みの空気だよなぁ。

机上の職員打ち合わせのレジュメに一通り目を通し、主任や近くの同僚にもろもろを確認したあと、2年生の焼き物作品の半乾燥のため美術室に向かいました。夏休みの間に焼成してもらうため業者には次の火曜日に搬送を依頼しています。そこで、作品輸送中の破損・変形を避けるため、ある程度固まった状態を確認してビニール袋の封をしなければなりません。まだ柔らかい状態で密封されているもの、ある程度固まっているものが混在していますので、すべての作品をチェックし、袋から出して乾燥をさせたり、ビニール袋での保管中に変形、破損しているものに若干手を入れたりと、クーラーなしの無風の室内で約2時間作業しました。夏休み前終了式の日、職員はいつもより帰宅が早いはず。3日間の休み中に作品が乾燥しすぎてもいけませんから、露出させての乾燥時間は約2時間ほど確保できればほどよい感じでしょうか。若干乾きが足りない作品はビニール袋の口を開けておいて緩やかな乾燥を目指すことにしました。涼しい職員室に戻り、汗だくになった全身をクールダウンさせ、さらに完全にその室温に順応してやや暑いと感じるぐらいまで、あれこれと机上の書類を精査し処理したのち、再び美術室に向かいました。ムワっと湿度を帯びた重い空気が占めていました。今一度乾燥度合いを一つ一つチェック、それぞれに最適な保管方法を考えて保管箱に詰め直しました。

この作業が終われば、ようやく私の夏休みがやってきます。

そして本日、三連休の1日目をのんびり…。と思いきや、昨日から左奥歯が痛い。数日前から歯肉の腫れが若干気になっていましたが、とうとう歯が浮き出して噛むのが億劫になってきました。

いっつもそう。休みになると風邪を引いたり、体調をこわすのです。損な体質ですよね。

集中講座で東京に一週間行きますので、治療もままなりませんがとりあえず診てもらうことにしました。トホホ。
by my-colorM | 2008-07-19 09:55 | 日記
以前からチラリ、チラリと紹介しておりますが、日本色研の「色彩指導者養成講座」を受講します。

昨日そのテキストが到着いたしました。

これまで取得してきた検定試験や他の指導者養成講座で学んできたことを総括し、さらにレベルアップを図るといった内容になりそうです。といいますか、むしろそれを求めて受講しようと考えました。

本講座は、「モノづくりや空間設計」に携わる人たちに、色の知識や技能を教授できる人材の育成が本講座のねらいであるとしています。

そのため、テーマ設定が「色彩学」の学際的な性格を反映して大変広範です。しかもひとつひとつの内容が各級検定レベルはもちろんクリアした上での話、それを指導者としてどう的確に押さえていくのかが問われているような…、つまり、当然ながらかなり濃い内容となっています。というわけで期待を裏切らないテキストでした。

そのテキストを手にして、俄然、ファイトが湧いてきました!!がんばるぞ~っ!!


25日(金)の夜行バスで26日(土)の早朝東京入りします。宿泊は東京基地(息子の部屋)。大学の夏学期試験とバッチリかぶっていい迷惑!と思っている息子を尻目に、学生に戻ってしっかり勉強したいと思います。

26日には夕刻Miyabiさんと渋谷あたりで再会する予定ですが、東京近郊のお仲間とご一緒できたら幸いです。

講座の認定試験が2日(土)。4日(月)は全造大阪大会に要員参加することが決まっていますので、3日には息子と京都に帰ります。いずれの日にかお会いできそうな方は是非ご連絡下さい。ていうか、またこちらからもお声を掛けさせていただきます。

この機会に足を運ぶ予定の展覧会:東京国立博物館「対決-巨匠たちの日本美術」同「フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重 」東京国立近代美術館「カルロ・ザウリ展」「建築が生まれるときペーター・メルクリと青木淳」東京都美術館「フェルメール展」です。欲張りかなぁ。
by my-colorM | 2008-07-13 10:17 | 色の話
夏休みまであと1週間となりました。
毎日深夜帰宅の2週間が過ぎ、今日ようやく自宅でゆっくりしています。

前回の話題は忙しい中でもホッと一息の映画鑑賞のお話でしたが、
この2週間はもうそれどころでは…。

PCもおちおち開いていられないほどのハードな毎日でした。(ハイ、言い訳です!)

まず何が私を忙しくさせたかというと、次のTo Doをご覧になると明らかです。

○宿泊学習6/26・27。保護者会7/3夜に向けビデオ編集。→1日に完成し学年主任に。
○3年生三者懇談用仮評定(進路指導含め、学習の進め方を考えさせる資料です)作成。7日締め切り。
○2年生焼き物の授業準備。追加道具発注。班別に道具を仕分け→7日・9日授業実施。
○パパ、ウィルス性腸炎。39度の発熱でダウン。先週は予定の土曜出勤足止め。
  日曜出勤で焼き物の道具準備を間に合わせる。
○PTA広報の準備と支援(夜会合)。→昨日ようやく業者に原稿を納めることができました!
○1年木曜朝学習→これまでの授業のまとめとなる美術・色彩用語のクロスワードパズルを作成しました。
○1年生文化祭展示企画。→「キッズゲルニカ」に取り組むことに決定!(また忙しくなるなぁ。)
○7~10日計4回放課後焼き物補習。未完成者のケア。→事後、後片付けが毎回2~3時間。
○夏休みの宿題配布準備。→ガイダンスのプリント作成。四つ切りケント紙を巻いてゴム止め。
○この間、小中とも平常授業。補習以外は部活動。


…と、我ながら超ハードな2週間でした。

さて、本校は一般教室と違い、美術室にはクーラーがついていません。しかも美術室とは廊下を挟んで向かい側に一般教室が並ぶというちょっと変わった教室配置になっています。一般教室でクーラーを入れると窓やドアが閉じられ、風通しが非常に悪くなります。暑さに耐えられず、壁付きの扇風機をフルに回すのですが、熱風をかき回しているという状態です。

そんな中、例年通り焼き物の授業(もちろん補習も)を敢行しました。これには少し事情が…。焼き物の授業では粘土ももちろんですが様々な道具を使います。その準備や管理が煩雑で、美術室での他学年の授業は絶対に避けたい。(というより物理的に無理!)しかもこの時期は教室ではクーラーが効くので、大抵の生徒は暑い美術室でのテンションがまるっきり下がります。

そこで、わざと「暑すぎる!私も教室で涼しく授業をしたい!」と、半ば強引に他学年の授業は教室で行う提案をし、またそれにあう題材を設定するのです。一方焼き物の授業の当該学年には暑いけどここで頑張れば夏休みに焼いてもらえるし、きっと夏休み明けに作品にご対面だと言い聞かせて授業をするのです。今やらねば、文化祭にも出せないのだ!…とも付け加えて。

ところが扇風機を回すと粘土がすぐに乾くので実際には扇風機も止めての作業となります。ほとんどの生徒がやり始めたら完成させるまで必死の作業となりますので、暑くても何故か文句もなく無風の美術室に耐えてくれます。

この題材のために、かなり前から教務の先生に相談して、2年生ながら2時間続きの授業設定とできるだけクラス間の空き時間をとってもらうことで、道具のケアや放課後補習の設定をしやすく工夫します。授業の度、補習の度の道具をケアが本当にバカになりません。

では、そのケアの内訳を紹介しましょう。

うちで使わせている道具は、

4人班の道具箱に、約20cmの5mm厚たたら板(8)、粘土用カッター(2)、切り糸(1)、かき出しべら(1)、木ぐし(1)、抜き型(ハート・楕円・丸型他数種)、切り針(1)、切り弓(1)、竹串(4)、ゴムベラ(1)、なめし革(2)、どべ(タッパー入り1)をセットしています。どれも細々とした小さい道具ばかりですが。

板づくり、手びねり(二つ割り)、ひもづくりに対応する道具となります。全市の作品展を見ると他校ではとても念入りに作られた精巧品が出品されるのですが、聞くと何週にも及ぶ制作期間を要しているとか。しかし、うちは二週、三週にまたがって授業はしません。というのも二週目に気に入らない部分が見つかるとすぐに作品をつぶしにかかる生徒が後を絶たず、授業でのねらいである加飾やかんな削りなどの仕上げの工程が成立しないことが十分予想されるのです。なので、仕上げ用の道具にはあまり厚みのない道具選定となっています。

さらに、各自に粘土板を使いますが、マーブルボードという再生粘土板が安く、扱いも簡単なので長年採用しています。以前、赴任してきた時に上等な板の粘土板があったのですが、忙しさにかまけて水洗いしたまま拭かずに雑然と重ねて置いてしまったら、気づいた時にはすでに遅く、反るわ隙間ができるわで何枚もダメにしてしまいました。予算的にも余裕のある学校ではありませんので、その補充のために高額の粘土板には手が出せませんでした。マーブルボードは若干小さいし、粘土による染まりもかなりありますが、手入れの楽さと値段の安さ、そして「再生品」というところが子どもたちにも紹介しやすく、即採用と相成りました。

また、板づくり用に用意している粘土のべ棒(のばし棒)は表面にキズがあると平らな面がつくれません。この棒、同じ長さだとすぐに太鼓のバチ代わりにして机の角に打ち付け、凹ませてしまう子どもが出てきます。なので、わざと長さを変えて班に2本ずつ渡します。転ばぬ先の杖かな。お陰で穴ぼこ被害は毎年若干少なめです。

粘土用サークルカッターは丸い土台づくりに便利なので昨年採用しました。コンパスで型紙を作らせるよりは柔軟で手軽です。ちょっと値が高いので昨年3セット、今年3セット追加して現在6セットあります。

毎年カタログを見ながら少しずつ道具の充実を図ってきたのですが、今年は切り弓となめし革を採用しました。今年の作品は「家で使える焼き物」をテーマにしましたので、皿・コップ・茶碗などが増えると考え、口あたりをなめらかにしたい生徒が増えるのではと考えました。また、いくら助言をしても板づくりにしたときなどにどうしても作品が粘土板にひっついて剥がれない!という生徒がいますので、今年はスケッパーを用意しました。以前は片栗粉なども置きましたが、ビニール袋の中でカビが生えるのが気になり、それは止めています。こちらの使用頻度は結構高かったので、あと2枚は欲しいかな。

さて子どもたちは4人班で係分担をして授業に取り組みますが、これがなかなか…。普段の授業や学校生活できっちり班活動をさせていれば慣れたものなのでしょうが、うちの学校の弱いところでしょうね。分担は道具材料を取りに来るときだけは機能しますが、後片付けともなると俄然厳しくなります。進度がバラバラな中での片付け指示の頃合いが難しい。結局、最後まで粘る生徒がいる班、横着者の集まりの班ともなると、整理して渡した道具箱に粘土付き道具が乱雑に放置されてしまいます。もちろん机の上も粘土だらけ。彼らには次の授業の始業チャイムという味方がついています。コントロールの利くクラスでも完璧な後片付けができる班は限られます。さすがに授業中に粘土を床に落とす例は少ないのですが、これが放課後の補習ともなるとメンバーによっては一気にロストコントロール状態に陥り、足下に粘土が落ち出します。

なので、授業後、空き時間をつくってもらい、また補習後にも時間を掛けて道具再セット。床や机もチェックして、次の授業・補習までにコンディションを整えます。少なくとも授業で初めて使用する時には粘土のこびりついた道具を絶対見せたくない。それが9班分のセッティングとなるので、繰り返しのケアを強いられるのです。

そんな苦労が絶えない題材だけれども、焼き物は本当に楽しい!

材料の粘土は固くなっても再生は簡単にできますし、つくりかたもバリエーションに富んでいて、しかもひんやりした触感や頻繁に水を使うところが夏題材として申し分ありません。実はもうかれこれ7~8回目。テーマは毎年少しずつ変えながら取り組んできました。昨年は「ランプシェード」、以前「焼き物オブジェ」という年もありました。これもおもしろい取り組みでした。

今年、1人の生徒が授業中、手びねりで進めてきた大きめの器がどんどん伸ばすものだからだんだん側面が薄くなり、しまいには穴があきました。しかもずっと土台を粘土板から外すことなく作業を続けていたので、最後には作品を剥がすこともままならず、100%納得できずに授業を終了しました。なのでその日の放課後に開いた補習に約束通りやってきました。彼はその日部活に行きたかったのですが、放課後も悶々としながら完全下校まで掛けて、似たような失敗を繰り返しました。挙げ句、キレて言いました。「粘土なんて大っ嫌い。ほんま腹が立つ。明日の補習は絶対来ないから!!」と。周りがどんどん作品を完成させて、満足げに帰っていくのがよほどうらやましかったんでしょう。誰に怒っているんだか、珍しく反抗的な態度で「もう来ない、もうやらない!」と捨て台詞を残して帰っていきました。

私はあとからその様子を担任に告げ、「一言励ましてやって」と添えました。担任の声かけがあったのかは分かりませんが、次の日の補習でペタっと私のとなりにひっついて作業を始める姿がありました。ぽつんと「○○君のようにツルッとした作品が作りたいんや。」といいます。「それなら板づくりでつくろう。」と提案しました。

見ていると彼は、粘土板の上でろくに粘土を練りもせず、また形を整えもせず、いきなりたたら板を渡してのべ棒を粘土の塊の端から思い切り押しつけていきます。どうしたら形よく円形の板ができるのかを全く想像していないようなのでした。私は「まず少しとってお団子をつくってごらん。」と指示し、「それを粘土板に手の平を使ってグッと平らに押しつける。」そして、「ここでたたら板の登場。」たたら板の間に丸い粘土の厚板が置かれたところで「のべ棒は真ん中から少しずつ広げて、同じ方向でばかり回転させると縦に伸びてしまうから粘土を剥がして置き換える」といい、きれいな丸い薄板ができていく様子を一緒に確認しました。「いい?これからサークルカッターで円に切っていくけど、もういっぺん粘土板から剥がして乾いた所に置き換えてね。」そして、「サークルカッターは粘土のど真ん中に合わせて置いて。」「どのくらいの大きさにできるかシミュレーションしてから切り針をグッと差して回転させる。」そういってやらせていくうちに、きれいな円形の粘土の板が粘土板の上にできたのを見て、彼ははじめて「おもしろい。」と微笑みました。

その様子を見て、「今日は来ないって言ってたやん。」と声を掛けました。すると「しょうがないやん、今日は塾もあるし、部活も中途半端になるし…。」とよく分からない返答が返ってきました。「昨日は反抗的やったよね。」すると「だって、粘土が思うようにならなかったから。」と。「こうしようと思ったらそうなるように準備したり、先を読んで行かなきゃ。それに分からないことがあったらさっきみたいに私に相談すればこうやってうまくいくように教えてやれるんだよ。」そういうと本人、どうやら納得したようでした。その後彼は最後になめし革で表面を前日とは比べようがないほど美しく磨いて作品を仕上げて帰りました。

授業ではなかなかこうしたやり取りは難しいですが、補習で任意の参加ともなるとゆったりと少人数の生徒の相談に応じたり、くだけた会話も弾みます。

こうして怒濤の4日間を費やした焼き物の題材がほぼ終了。若干名の生徒の補習を残すのみとなりました。

来週は美術部でのシルクスクリーンのTシャツ制作です。これがまたおもしろい!!
まだまだ、夏休みまでに一山ありますがあと一踏ん張りです。


本日「色彩指導者養成講座」のテキストが午前中に届くので何よりも楽しみ。
忙しかった私に「自分の時間」をしばし返してもらう予定です。