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夏休みに入ってまもなく出かけた市の美術科夏季研修では、倉敷の大原美術館で、「鑑賞」をテーマに主として美術館の学芸課長柳沢秀行氏よりレクチャーしていただいた。

氏は、目の前に置かれた一台のホワイトボードを素材に対話型鑑賞をやってのけた後、1枚の絵がもつ情報には何があるか、参加者一人一人を順番にあて挙げさせた。60ぐらいすぐに出てくるはずとプレッシャーを与えつつ…。

大きく分けると、絵の周辺にあるもの、すなわち、作者がらみの情報と、絵そのものが含むもの、すなわち描かれているものから読み取れる情報ということができる。

作者がらみの情報には、作者、タイトル、制作年代、時代背景、描かれたり保管されていたりする場所などで、いわゆる展示される場合、絵の横に貼られているキャプションに書かれることが多い。

絵そのものから読み取れる情報には、形、色、マチエール、主題、画材、技法、作品サイズ、モデル、モチーフ、絵に描かれた場所、登場人物の表情…などなどであり、図録やましてやモノクロ図版ともなるとたちまち読み取れなくなるものも含まれる。

鑑賞教育が盛んに論じられるようになって久しいが、対話型鑑賞について、美術館で現物を鑑賞する優位さを実感して帰路についたことを思い出した。とはいえ教室で授業をする上での展開の仕方など可能性も開けたことも事実だが…。

さて、いまさらなぜそれを記事にするかということだが、それはふと手にした某大学の学部報が発端である。そこで1883年に起こった火山の大噴火が1880年代の絵画に影響を与えたかもしれないという仮説を論じていたのである。

自然派と呼ばれる画家たちは、奇しくも産業主義が急速に発展し、自然破壊の波が押し寄せた19世紀にジャン・ジャック・ルソーの思想をもとにした「自然へ帰れ」のスローガンの中で、生まれている。自然が危機にさらされて初めて自然回帰という現象が起こったのだ。

印象派の画家たちもこの自然派の流れの中からあらわれた。彼らが戸外に出て光溢れる世界をキャンバスにとどめようとしたという話は本ブログでも何度か書いているところだ。

さて、学部報によると、大噴火はインドネシアのクラカタウ島で起こった。有史以来の大噴火は島の大部分を吹き飛ばし、その噴火で生じた巨大津波で数万人の犠牲者が出た。また噴火で拡散した火山灰は3年以上成層圏を漂い、1886年ごろまで夕日が黄金色や緑色に輝き、夕焼けがこの世のものとは思えないほどの美しさであったという。

また、クラカタウ島の大噴火と絵画との関係について、ムンクの「叫び」など血のように染まった夕焼けが取りざたされているという紹介もしている。このことはウィキペディアの記事をみてもそのような記述がある。

画家が見たであろう特異な自然現象が、絵に描かれているかもしれないという仮説は興味深い。モネの作品の中にも年代に注目したならそのような作例を見ることができるかもしれない。モネに関しては夕焼けを描いた作品がことさら数多い。だから、そのうち大噴火ののちの3年間に見られたと思われる美しい夕焼けにモネ自身が心を動かされ、キャンバスにとどめたであろう作品は必ずあるに違いないと思えるのである。絵画作品が含んでいる情報の一つに、画家が見たこうした特異な自然現象も挙げることができそうだ。

ちなみに、学部報の寄稿者によると、氏の説を実証する例はまだ見いだせていないという。1886年に最後となった印象派の展覧会(モネはこの時出品していない)が開かれたが、ここで出品された作品を全部観てみたいと述べている。

私の手元に「モネ大回顧展」の図録がある。1883年から1900年代にかけての夕日に着目して当たってみた。

1883年の「エトルタの日没」p86に描かれた夕焼けはどことなくムンクの「叫び」の背景を想起させる。だが、この作品はモネが1883年1月から2月にかけての3週間に滞在して描かれたものであるという。クラカタウ島の大噴火が同年8月に起こっていることから、時期的合致は見られない。ただし、モネはこのエトルタの地をたいそう気に入り、その後3年間毎年訪れ、60点もの作品を残しているという。

1886年の印象派展に出品された作品にしろ、モネのエトルタにおける残る作品にしろ、検証するに値する作品はまだまだあると思われる。

絵の見方は様々であってよい。重要なことは、新たな視点を持つことだ。興味関心を抱くことから作品との対話が進み、深い鑑賞へとつながっていく。個人が絵を観ながら、作者やその思い、その時代についての想像を膨らませ、思いを巡らし、そのことを通して、今を生きる個人の感性をより高め、深めていくことが鑑賞という行為である。

件の学部報がもたらした新たな視点に従うならば、作品の中に歴史的大事件・大災害の痕を見つけることができるかもしれない。

 


(参考までに、Orga’s Gallaryは絵画作品の画像収録数が膨大で、検証してみる価値がある。)
by my-colorM | 2007-08-26 01:38 | アート
23日、講師研究会からの帰途、京都駅に降り立って、あるCMを思い出しました。
そういえば、ビックカメラが京都駅ビルに開店したはずだと。30番線ホームから直接店内に向かえるようなことが宣伝されていました。

Dodeca Circle夜の部が流会になり、京都駅到着6:00。ちょっと覘いてみるのも一興です。

嵯峨野山陰線の左、まだ使ったことはないのですが、関空に向かう「はるか」の発着するホームをさらに進んでいくとその直通エスカレーターがありました。

東京などでは珍しくはありませんが、直接改札を抜けると店内に入るという、ホーム直結の店舗構造は私はいまだかつて経験がありませんでした。入るのは直結で便利だけど、帰りにJRを使わない場合は遠回りだろうなぁと直感しましたが、後ほどまさにそれを体感しました。

さて、いざ店内に入ると開店初日ということで、大変な人だかりでした。改札階の2階からみてまわったのですが、液晶TVやDVDレコーダーなどの売り場面積の広さには驚きました。大型・中型のアクオスやらなにやら。ブルーレイディスクと従来のDVDとの比較などもやっていて、高精細な映像に目を奪われました。それにしても購入とまではなかなか…。

一応ざっとみるということで、エスカレーターで上がってみました。3階のカメラ・オーディオの売り場で驚いたのは、デジタルフォトフレーム。あっても不思議はないとは思っていましたが、実際見るのは初めて。メディアを差し込んで設定すれば、いく通りものパターンやタイミングでスライドショーが楽しめる。少々値段は高いが、プリントを貼るスペースを省くし、BGMもつけたら、立派な展示物にもなるではないか。そう感じながらしばし見入ってしまいました。
この階では、かの24の「色」がたりの例のプレーヤーも展示してありましたが、必ずしも魅力的な商品とは思えませんでした。伝統色の深いはずの色合いがソリッドカラーでは生かせないのではないかと実感しました。思ったとおりスイッチ部分のディティールと画一的な色展開は陳腐ですし、中途半端な丸みを帯びた長方形のフォルムにあの単色。単体で持った時にどれほどの魅力があるのか、私にはわかりません。サイトで見たような目を引く色解説もなく、ただアクリルの陳列棚に並べられ、片隅に立て掛けられていたという印象でした。

4階のPC関連は足を踏み入れるのを一度パスしたほどの混雑ぶり。最上階からエスカレーターをおりつつ、ようやく必要に迫られて歩を進めました。ここでは消耗品を何点か買いましたが、特筆すべきこととして、息子にTV視聴環境を与えるべくIOデータから出ている「seg clip」を購入しました。TVを買ってまで視ることはことはないが時事のニュースぐらいはネットではなく視れた方がよかろうということで、PCにUSBでつなげるワンセグチューナーを検討しました。高感度アンテナの触れ込みに迷わず買い!です。帰ってから私のネット専PCThinkちゃんで試してみました。ちっちゃい画面ながら見やすいし録画もできるようなのでなかなかよろしいのではないかと思います。

6階の生活家電では、シャープの「愛情hot庫」つき冷蔵庫に釘づけにされました。8つの温度設定で冷たいものも温かいものも保存できるスペースです。焼き物、揚げ物を温かいまま冷まさずに食卓に出せるのはうれしいですよね。深夜帰宅の多い私にもうってつけです。まだ購入して年月のたっていない冷蔵庫。まず買い替えはありませんが、注目してしまいました。

…なんてことで、気がつくと2時間半うろうろ見て回っていました。その間ポイントカードも発行してもらいましたが。

というわけで、JRを利用した時は立ち寄ってみたいかも…、ですが、近鉄で帰宅するのにはやはり遠回りで不便なのです。これって近鉄のJスルーカードなら帰りも直通のエスカレーターでぬけられるのかしら。一遍やってみよっと。
by my-colorM | 2007-08-25 15:38 | 日記
2・3級色彩検定対策テキストが2008年春に改訂されます。
HP上で概要は明らかにするとのことですが、「ポイント説明会」に参加し、その内容を一足先に知ることができました。

今改訂のコンセプトは3つ。

「わかりやすい」
「教えやすい」
「デザインにシフトする」 です。

先の改訂はそれこそページ数倍増の大改訂でした。
記述は学習者にとって難解でとっつきにくく、若い学習者層には日本語の意味が通じず、そこでつまづきそうな感じでした。また図版や図表が必ずしも適材適所とは言いづらく、その読み取りに消耗してしまう学習者も多かったのではないでしょうか。

今回はそれらを重要な改善点とし、平易な表現、「ですます調」の丁寧な文体、試験には出さないとした上で、関連事項の中で興味をひき、理解の助けになりそうな内容をコラムとして記述するなど、リライトと記事の住み分け、さらに図版の改善によって、色を楽しく学ぶテキストにしていこうという方針です。

学習の流れや難易度の再考により、項目の入れ替えがあったり、3級・2級でそれぞれに難度の高い項目が上級に移行されたりするなど、改訂が学習者の視点で行われようとしている点は評価に値するものと感じております。

また、今までPCCSの色相環やトーン図、イメージマップが巻末付録とされていたのが、本文中に、しかも色票を切り貼りすることなくカラーで表示されます。さらにさまざまな配色が抽象的な色コマの並びや色票演習だけに終始せず具体的な写真事例をあげることで理解しやすくなっていきます。そして、前テキストにあった「カラーダイヤル」が復活。199aの切り貼りをすることで、色相・トーンが一目で俯瞰でき、その位置関係を検討することで学習した配色手法をより幅広く応用することが可能になります。

今回の改定では色彩検定がデザイン実務にシフトする方針をとったため、印刷・広告・パッケージ・webなどの「ヴィジュアルデザイン」を追加(強化)した点に注意が必要ですが、現行テキストで学習されている方が、来年度以降の試験で項目不足が生じ不利になるということはあまり考えなくてもよいのではないでしょうか。

3級のハードルを下げ、色に興味を持って楽しく学べる。2級へのステップアップは、難解な色彩学の研究成果を羅列するのではなく、興味関心の高まりにふさわしく、項目の専門化を図るといった点を目指しているのがポイント説明でよくわかりました。

使用図版の検討など、まだまだ詰めはこれからのようですが、今回のテキスト改訂には期待できそうです。

手にとって見るのが今から楽しみです。
というわけで、皆さんに連絡間に合いますかしら。
いよいよDodeca Circle勉強会(親睦会です!)が明日23日に迫りました。

午前(10:00~12:00)と午後(2:00~4:00)の「テキスト改訂ポイント説明会」参加者+勉強会のみ参加の皆さんで会を成立させていく予定です。

あうらさんは午前参加、私ときよりんさんジュエルさんは午後の部参加というのがわかっています。もものんさんは夕刻、氷結さんは2次会?参加。ボルドーさんは参加可能。みに~さんは今回参加されません。

ジュエルさんは夕刻用事があるそうで、ランチをご一緒にということでした。

というわけで、明日の動きとしまして次のように提案させて頂きますのでよろしくお願いします。

   ランチの会参加の皆様へ

集合 12:05 研修室(会場)前

午前の部開始までに参加確認をジュエルさんか私に何らかの方法で連絡してください。
人数把握の上、適当な場所を決め、席を取っておきます。


   夕刻ティータイムの会参加の皆様へ

集合 16:05 研修室(会場)前

午後の部開始までに参加確認をしてください。
適当な場所に移動してお茶をいただきます。

   
   Dodeca Circle勉強会(飲み会)参加の皆様へ

集合 18:30(予定) 場所は「闘鶏三郎」

前回大好評につき、そちらを予定しております。(混まないといいんですけどね。)
参加確認はできるだけ早めにMayusanか、もものんさんまでよろしくお願いします。


以上、大雑把ですが3段構えで企画致しました。コメントで参加確認もOKです。ご意見もあれば伺いますのでよろしくお願いします。

明日、お会いできることを楽しみにしております。


 
東芝から携帯機器のカラーバリエーションが24の「色」がたりとして紹介されています。

カラーの勉強に取り組んでいらっしゃる皆さんにとっても伝統色の色目と由来をつかむのになかなか興味深い内容ですので、まだご覧になっていらっしゃらない方のために紹介させて頂きます。

(ただし、テキストに記載されているJIS慣用色名とは一致していませんので注意が必要です。)

パントンカラーのカラーバリエも他社携帯電話から出ており、カラー展開の競争が激しくなっているようですね。回転の速い携帯機器の世界。自分らしさを求める消費者にどれだけアピールするか、売り手としての戦略が求められます。

それにしても、黒とシルバーグレーのパーツ色はページ上に24色が整然と並べられたときには共通要素として効果絶大なのですが、単体で見た場合にはベスト配色かどうかは微妙ですよね。

カラー戦略として広告の視覚効果をねらったものでしょうが、各ショップでは24個がどのようにディスプレイされるのでしょう。実際手にとって操作感を確認する場面では単体勝負になりますよね。さぁ、その場合、単体がどれだけ消費者の心をひきつけるでしょうか。個々に見ていくと興味が湧きますね。

皆さんはいかが思われますか?
by my-colorM | 2007-08-22 08:13 | 色の話
夏休みが実質終わった…。

来週から授業も始まりますが、何よりも学校祭の取り組みが動いていくんですよね。

今日はうちの学年が取り組む「沖縄」のステージ発表と展示発表のために午後のほとんどを使って調べておりました。

今年1年生が取り組む展示作品は、ステージ(エイサーを踊ります)バック兼階段の踊り場で展示ができる壁画です。国語の教科書に「首里城」が載っているので、その写真も候補にあげつつ、原画にふさわしい写真をいろいろと探しておりました。今年はそれらの写真をモザイク画に加工して共同制作していく予定です。

ステージ発表のエイサーは直接担当しませんが、舞台に華を添える、軽くて大きな壁画ができればと思っています。

目的は画像を探ることでしたが、ホントに夏休みのイメージにピッタリ。透き通る青い海・青い空に時を忘れるようでした。

真っ赤な首里城に、抜けるような空色。また海の色も清々しく、緑と鮮やかな花々もトロピカルなイメージを存分に与えています。

実は私の新婚旅行は「沖縄・石垣島」だったんですよね。
季節はそのとき晩秋でしたが、南国はあくまでも常夏の様相でした。

時間が止まったようで、のんびりとした夢のような数日でした。

…って、思い出に浸っていても仕方がありません。

とりあえず、色数を減らしても差し支えないように、紅型あたりもチェックしてみました。

南国の光あふれる土地柄らしく鮮やかに映える原色さながらの色遣いと自然のもたらす染め色と、澄んだ水と空気と白砂のもたらすムードに、もう夏休みも終わったような焦りの気持ちがしばし解放されました。

ほんとキ・レ・イ!!
by my-colorM | 2007-08-21 23:12 | 日記
本日、久しぶりの出勤。
まだ痛みの残る右足を引きずりながら職員室に。

席に到着するまえに目に飛び込んできたのが
色鮮やかなPCでした。

私のとなりに座られている30代男性教員の机上にそれはありました。

私の大好きなピンクのVaioちゃんです。(若干、赤にぶれたコーラルピンクですけれど…)

驚いたり、欲しかったりで、午前中の研修が始まるまであーだ、こーだ言いながらながめましたとも、マジマジとね。

うちのいかついFMVマシン(ハイスペック!!)と交換しようとも申し出ましたが、あっさり断られなぜだか恨めしい。

とりあえず、どうしてそれにしたのかと訊くと、
「誰も持ちそうにないでしょ、これなら。」と返ってきました。

(いやぁ、私なら考えられるかもよ~ん)

あ~あ、しばらく目が離せないだろうマシンです。

はっ、でもおもちゃか携帯の色だよな~、この色。

思い切ったことをしはりましたこと、ソニーはんたら。

それにしても、突然この男性教員、どうしちゃったんだろ。
by my-colorM | 2007-08-20 18:46 | 日記
8月9・10日の日本美術教育学会(東京大会)に一般で参加してきました。遅ればせながら報告をさせて頂きます。

研究発表は全部で17本。そのうちの8本と2つの記念講演並びに共同討議と、フルに拝聴して参りました。

個々の研究発表についてはそれぞれに色々と感じるところがありましたが、今回は2つの記念講演についてあくまでも備忘録として記しておきたいと思います。

 
その第一弾は、1日目、早稲田大学教授 丹尾 安典氏の「視覚のなかのアイデンティティ-<個>の表現と<公>の表現をめぐって-」というタイトルの講演でした。記録したメモと記憶とをたどって再現してみようと思います。

長いので…
街の明かりがほとんどなく、澄み切った空気。
夫の実家に帰るたびに見事な星空が感銘を与えます。

子どもの頃、吸い込まれそうな星空に足がすくむ思いをしたのを
思い出させる満天の星。

どれがカシオペア座?どれが北斗七星?どれが北極星?
あんまり星が多いので、定番の星座でさえ同定に手間取ってしまいます。

もやが空を横断しているかのように見えているのは「天の川」。

初めて夫となる人の実家を訪ね、夜空にそれを見つけたときの驚き。

生・老・病・死…

あれから様々な出来事が、たった2つの家族の、親類、縁者の中でさえ
起こったというのに、「天の川」はなんら変わることなくはるか天空に
横たわっています。

流れ星が一つ。すっと消えていきました。

はかないがゆえに追う心。

互いに陳腐な願い事を口にしながら待ってはいても、
その実、ただただふたたびの流星の出現だけを願って空を見上げます。

大人の順に一人去り、二人去り…。
結局夢追い人が流星を待ち続けました。

次の朝。

まだ夢を追っているのか、息子がぐっすり寝息を立てて眠っていました。
by my-colorM | 2007-08-17 10:27 | 日記
ようやく京都に戻り、復活!!いたしました。

といえども、右足に湿布とテーピングの状態です。

事故は三日前、新潟入りしたその夜に起こりました。

親戚のお家でテーブルにのりきらないほどのご馳走とお酒をいただいた後、折しも「ペルセウス座流星群」がその晩もたくさん見られるというので、一度外に出てみようということになり、息子たちを追って玄関わきの慣れない戸口をまたいだ瞬間です。

左足の捻挫は癖のようになっていまして、本ブログでも以前書いたことがありますが、今回はもう片方の足をやってしまいました。

あるはずの一段がなく、つまり踏み外して、気づいたときには転倒しており、右手首にじーんとした痛み、右腕には芝生の芝がびっしり、そして右足には鈍痛がありました。経験者としてでてきた一言は「やっちゃった…」につきます。ゆっくり身を起こしながら、わたしのキャラバンツアーの残り3日間の過ごし方が決まったと感じました。

「ドジ、アホ」。

数度の捻挫を知っている息子は、東京でも鬼怒川温泉でもことある毎に「気をつけろよ。」と声をかけてくれていました。先に夜空を見上げ、流星を観測しているその後ろ姿に「やっちゃった…。今度は右足。」と報告すると、即座ににらみつけるような眼差しとともに発せられた息子のこの苦言にはただただ「おっしゃるとおりでございます。はい。私が悪うございました。」としか返せませんでした。

次の朝、現場検証をしたところ、ほんの十数センチ先に角のとがった四角いブロック板がすだれの重しに使われていましたが、さいわいそれにぶつかることなく、大事に至らずに済みました。ヘタをしたら流星群どころか、別の星が頭上を回るところ。ホント冷や汗ものでした。「これは不幸中のさいわいとしかいいようがない。」と親子三人で妙に納得をしたものです。

そのドジのお陰で、その後の主人の親戚、実家では無様な恰好(台の上に足を載せ、寝転がっている状態)=醜態をさらすだけでなく、完全に上げ膳据え膳のおもてなしを受ける形となり、冷却のためにおむつ交換よろしくパパも息子も凍った保冷剤を何度も交換してくれたりの大サービス。また、お盆ですからそうそうお医者さんもやってはおりません。確認の電話をかけてくださったり、ただただお世話になりっぱなしでしたので、親戚ご一同様には丁重に謝辞を述べて帰途につきました。夜行バスでは保冷剤の交換もできず、せめてもの気休めでむやみに動かさないようにだけ心がけました。

皆さんにたくさん目をつぶって頂いての養生のお陰で、足の腫れは最小限に留めることができました。今日から平常開院となった最寄りのお医者さんに「骨折はしていない」と診断していただき、テーピングの指導を受け帰って参りました。そして今、足を投げ出してPCに向かっております。

というわけで、本日よりキャラバンツアーでの体験をぼちぼち報告ということに相成ります。

トホホのホ。
by my-colorM | 2007-08-16 13:52 | 日記