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私は中学校で美術の教師をしております。年齢がばれますが、今年で早24年目となります。

そして色彩検定・カラーコーディネーター検定試験を受け、1級を取得しています。
色彩講師養成講座を修了し、現在名ばかりですが色彩学会正会員2年目でもあります。
いわゆるライフワークとして「色彩」を研究すると共に、色彩教育に関わりたいと心の底から願っています。

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by my-colorM | 2006-09-27 22:02 | 日記
仏の写真家・造形美術家、グザビエ・ルケジ氏の奇妙な展覧会がパリのピカソ美術館で開催されています。

20世紀の巨匠ピカソの彫刻を医療技術であるX線や断層撮影で「解剖」するという展覧会です。

ピカソの彫刻というと、街で廃材を拾って集め、それを組み立てて作品にしてしまうという手法が知られています。

「牡牛の頭部」(左)って実は…       「ゴリラの親子」(右)の頭部には息子のブリキのおもちゃが…  
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展覧会で公開されているのはピカソの石膏作品のものだそうですから、これらの解剖写真はありませんが、巨匠がどんな手法で作品をつくったのかが非破壊でわかるわけですし、興味がそそられます。
それとともに、そこまで見ちゃうんだ…という、なんか気恥ずかしい思いもちょっぴり湧いてくるのは私だけでしょうか?

なんか、すごいものが中に隠されてたりして…。

修復の必要な歴史的価値のある作品については、作家オリジナルの絵や作品の原型を見るとしてX線撮影がなされるケースがありますが、今回の氏の撮影は、それ自体が作品なのだとか。

ピカソさん、どんな気分で作品と並ぶ解剖写真の数々を見ているんでしょう…。
by my-colorM | 2006-09-23 11:23 | アート
f0008085_10191134.jpg9月2日の北畠先生の講演会で手に入れるチャンスに恵まれた「Desktop Color handbook 05/06」(非売品)です。
今朝手にとって初めてゆっくり観させていただきました。

北畠先生の書かれた色彩科学文化史3000年の歴史を一気に概観するにとどまらず、(株)ナナオのカラーマネジメント液晶モニター「ColorEdge」を使用するための副読本として、カラーマネジメント(カラーマッチング)の最前線に触れることができます。もちろん以前記事に取り上げた「340線」の印刷技術を使用した図版が載っています。カラーを扱うクリエーターにとっては見逃せない一冊では?もちろん宣伝の意図ありありです。こうした最新の機材やソフトを導入するのはなかなか困難なのではないでしょうか…。

この本は読み物としてのおもしろさもありますが、WebセーフカラーのCMYKカラーチャート(色見本)、CMYKカラーチャートそのものが載っていたり、本自体に簡易カラーファインダー(色合わせ用のスリットに色紙やカラーチャートを挟んで使用する、CMY値付き)がついていたり、紙面の端にはCMYの色見本にものさしが印刷されていたり…、とRGBを用いる写真家やデザイナーとCMYKを扱う印刷オペレーター(というのでしょうか)をつなぐ心配りが感じられます。カラーを扱うすべてのクリエーター向けの最新のソフト、ハードの紹介がメインなのでしょうが、本書の出典・参考図書には丁寧にも推薦図書の表示までついている至れり尽くせりの内容です。

そもそも、同じ光源下における人の目に見える実物の色、デジカメ画像の色、それをスキャナーでとる画像やPCのグラフィックソフトでつくる画像とそれらをモニターで表示した色は、それぞれの段階で必ず色ずれが起こります。モニターの個体差はもちろん、モニター単体でさえも時間の経過で色再現が変わる厄介さを抱えています。ただでさえRGB方式のこれらの段階で、すでに色は狂っていますが、そこを人の目で見比べながらハード、ソフトの両面で調整しなければなりません。さらにその値を印刷のCMYK値にソフトで置き換え、プリンターで再現するという、何段階もの操作を経て印刷物が世に出てくるわけですよね。

基準となる色がモニターと紙の上ですでに大きくかけ離れているという難しさの中で、より私たちの自然な見えに近い印刷物を提供していこうとする出版・印刷クリエーターの力は凄いと思います。それを支えるソフト・ハード開発の企業努力にも敬意を表したいと思います。

ちなみに、ナナオのColorEdge CEシリーズ「タッチ&トライ イベント」が開催されるということです。カラーマッチングの実際を見学・体験されたい方は足を運ばれてはいかがでしょう。名古屋ショールームでは9月21・22日に開催されるそうです。
by my-colorM | 2006-09-18 11:58 | 色の話
f0008085_11273474.jpgバックミンスター・フラーという三角形を組み合わせたドーム構造の建物を手がけたプロダクトデザイナーがいました。彼は正三角形の連続性を用いて広い内部空間を作ろうとしました。最も少ない部材で最も強い構造の空間をつくる発想。今はなき富士山測候所のレーダードームも彼の設計によるフラー・ドームが採用されたもので、ヘリコプターで運べ、施工も短時間でできるシンプルな構造でした。さしずめ彼はトリニティーを極めたというわけですね。彼の功績は建築だけでなく哲学にもおよび現代社会の諸問題に多くの示唆を与えているということですが、それについては別の機会に改めて紹介するとして、今回はプロニティー構造…。

前回の記事で、2つの正三角形を逆向きに重ねてできる星形六角形の構造図がでてきました。実は、これを「プロニティー構造」と言うことができそうです。


たまたま松浦正樹さんのHP「プロニティー理論」にたどり着きました。

いわく、

異なる2つのモノが存在するとき、それらの相対的な関係の中で、
その2つのモノに相互干渉している
もう一つのモノが同時に存在しているのではないか?
そんな疑問から生まれた<プロニティー理論>は、
そのもう一つのモノの必然性を明らかにし
物質世界や精神世界の因果律を
<三位一体の比例>と言う概念から考えていきます。


これならば、トリニティでは?とつっこみたくなるのですが、彼の展開する数式とそれによって導かれる図形は2つの異なる事象(ここでは一辺の長さが異なる逆位置の正三角形A、B)とその背後に比例関係にある巨大な事象(ここでは三角形C)が存在する「三位一体の比例」という理論が展開されています。

件のテキストを一見したとき、ヘーゲルの弁証法が思い浮かびました。物事を創造的にとらえるのに「正反合」の思考が必要であると聞きかじりをしております。相反する二元的価値観には、さらにそれらに干渉する何かがある。これはまさに弁証法だと思うのですが。それを平面で思考せず、空間でとらえたところに松浦氏の発想があるのかもしれません。

とりあえず逆位置の正三角形が重なり合う図形をプロニティと言うのだということをスタートラインに立体的に物事をとらえてみたいと考えました。
by my-colorM | 2006-09-17 11:38 | 日記
工芸において念頭に置く価値観が「用と美」です。

これは、美術で教えるべき価値観ですし、工芸作品に込める大切な考え方であると承知しています。

用(用途、使い途)を重視するということは機能に重きをおく、見た目には魅力に欠く作品になりがちですし、美(美しさ、楽しさ)を重視すると合理的な使用に支障をきたすことがある。そんな二元的な振れに指導が終始することがあります。もちろん、機能美という考え方もあるにはありますが…。

今日、カラコ「環境色彩」のテキストを読んでいましたら、おっ?と思える記述にぶつかりました。

…絶対的な価値基準つまり「良い-悪い」という二元論的な考え方ではなく、じゃんけんの<グー・チョキ・パー>のような相対的で「価値のトライアングル構造」とでも言える価値観のスタンスをもつことが求められる。

との記述に加え「環境デザインの造形を支える美の構造」として、「用・美・強」「形体・色彩・質感」の2つの正三角形が逆向きに重なり合う概念図(星形六角形=ヘキサグラム)が書かれています。「用・美・強」を形成する要素として「形体・色彩・質感」が関わるとしているようです。

なるほど環境デザインですから、安全性や耐震性、耐候性といったいわゆる「強さ」が要求されるのでしょう。美術の作品で実用に耐えるほどの強さをもったものを果たしてつくらせているだろうかと考えるとなかなか…です。実用的な「工芸」や「デザイン」において、これからは「用・美・強」の3つの価値に照らして考えさせる方向に改めていくべきなのかもしれません。

2つの正三角形を重ねた価値観の構造図がテキストにはほかにも随所に登場します。ある3つの価値観とそれを形成するための3つの要素の重なる構造概念。物事を二元的な振れで判断するのではなく、別の視点を設けて広がりのあるとらえ方で豊かに把握する三角形の発想。さらにそれを実現させる要素が重なる。誰がこのような価値観のとらえ方をはじめたのでしょうか。いちいちなるほどなぁと感心してしまいました。

三連休の初日、テキストをザッと読み始めましたが、なかなかおもしろい記述があります。

それにしても、どれだけ睡魔が襲うか!疲れがピークだからなのですが…。

勉強モード宣言の初日でしたが、前途多難です。
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「カントリースクール」(1871年ウィンスロー・ホーマー作)

北海道の美術教師で以前そのブログを紹介させていただいた山崎先生と本ブログにもちょくちょくコメントを寄せてくださる大学時代の同級生の土屋先生とのネット上の共同研究となった鑑賞授業。この作品について子どもたちとの授業でのやりとりを大雑把ではありますが紹介しようと思います。

「カントリースクール」 More
冬の検定試験まであと2、3ヶ月となりました。
6月からカラー検定に関する質問を受けつける掲示板をとあるところではじめております。

もちろん仕事は仕事で忙しく、連日遅い帰宅が続いております。

日曜日、勉強コーナーの書籍類の整理をしました。

揃いも揃ったりで、色彩関連図書がズラ~リ。最も分厚いのが「新編色彩科学ハンドブック第2版」。ついで(ハリポタ6巻原書を除くと)「JISバンドブック色彩」「ユニバーサルデザインハンドブック」と続き、「色彩用語事典」「色彩の事典」…そのほか「色彩ワンポイント(全10分冊)」「カラーウォッチング」に「色名事典」「色の手帖」「日本の色辞典」さらに「色彩工学」「色彩調和論」「色彩学」「COLOR & COLORIST」…まだまだ…。もちろん問題集、雑誌、テキスト、はたまたシリーズものの「○○入門」、プロダクトデザイン、建築関連の雑誌や書籍、ファッションやインテリアの書籍、雑誌類…。

何しろ、本棚にこの3年間に、色彩の勉強用に集めた書籍雑誌類が100冊を超える勢いでごった返しておりました。それに別場所には美術や教育の図書、それに本は結構好きですのでいろんなジャンルの文庫本、単行本が加わりますからそれはもう…。

とりあえず色彩関連図書をできるだけ手の届くところに立て掛けておき、勉強モードへの準備を完了いたしました。

これからいよいよ休日は色彩の勉強に本腰を入れたいと思います。
今年は難しいといわれる「カラコ1級環境色彩」を受験します。

週末ぐったりの土曜日、どれだけ自分に負けないかにかかっているのですが…。
by my-colorM | 2006-09-12 20:26 | 日記
今日はお話の絵の小休止?時間割の都合で5・6年生の鑑賞の授業を1時間ずつすることになりました。主に日文の教科書の口絵ページを使って作品を鑑賞します。

鑑賞とは何だろうということからガイダンスして、少しずつ鑑賞ワールドに誘い込みます。

まずは気になるな、好きだなという作品を選ばせたり、ここは自分だけの発見かなと思えるようなこだわりの気づきを大切にさせます。そうしながら鑑賞すると、指導者がオッと思うような新しい解釈が次々と現れ、私の反応をうれしがってどんどん活気あふれるクラスの雰囲気ができてくることがあります。

また、鑑賞の仕方も、同じ迫り方ではなく、作品ごとに、ある時は作品にまつわる背景を指導者が語って視点を与え、ある時は自分の見方で物語を想像し、ある時は制作年代をとらえて推察したり、はたまた吹き出しを設定してセリフや考えを書かせたり…。バリエーションを変えることで作品への迫り方の道筋がいくつもあることを知らせます。そして鑑賞という個人レベルの感受を、それぞれが発言することで周囲の気づきにつなげていきます。そうしながら見方を発展させたり、解釈を深めたりして取り組めるのが集団で行う鑑賞の醍醐味です。そのためにはやはりライブ感を大切にしなければなりません。

素直に子どもの発見、気づきに対し「ほう、なるほど。」「ホンマやね。」「うんうん、そうかもしれない。」「おっ、これは新しい見方だね。」「いいね、よく見つけたね。」…、こんな言葉が自然に出てきます。また気づきが不十分なときは水を向ける一言を注ぎ込みます。すると授業が動き出します。そういう経過をたどると楽しくて仕方がありません。今日もそんな場面がいくつもありました。

子どもに「どうやった?今日の授業。」と聞くとニッコリ頷いて「楽しかった。」と言ってくれました。
作品を見るのが楽しいという子どもをたくさん育てたいと思います。

さて今日の5、6年生。「ドラ・マールの肖像」の作者は誰?の質問に、必死で知っている西洋の画家をあげてくれました。ドラ・マールはピカソの愛人で、あのゲルニカの前でもう一人の愛人マリー・テレーズと、ピカソをめぐり、つかみ合いのけんかをしたというエピソードがあります。かなり気性の激しい人で、「泣く女」のモデルとして当時何度もピカソの絵に登場しています。まっ、それはさておき、子どもたちはなんと4クラスが4クラスとも同じアーティストをあげたのでした。

それはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ゴッホ、ピカソでした。そしてその他にはなかなか出てきませんでした。とりあえず知っている作家をあげたとはいえ、これは一体どういうことなのでしょうか。

なぜか知ってるこの三人。何がどうしてこの三人?

教わらないのに知っているというのは基本色彩語にもあり、これでも発達がわかるらしいのですが、小学生にとっては基本三大アーティストというのがあるなのかなぁと感じた一日でした。

追伸:PC、本日は二度立ち上げましたが、いたってスムーズに起動してくれました。よしよし。
リカバリCD-ROMを挿入。
チャカチャカ音と共にゲージが動き出し…。

HDDが見つかりません。正しく接続されているか確認してください。
だって。

その後、もう一度電源を入れると起動できました。

何なんだろう。

この後、ウィルススキャンを試みることにします。

VAIOちゃんより更新。
by my-colorM | 2006-09-07 23:05 | 日記
私のVAIOちゃんがついに壊れちゃいました。
あの、メモリーを増設してだましだまし使っていた愛機が…。

Operation System not found  More
by my-colorM | 2006-09-07 20:06 | 日記