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さて、今日は修学旅行に行っている6年生の留守をぬって
5年生の授業をしました。

前回6年生の「手のスケッチ」には手のひらか手の甲かしかなかったポーズ…。
これから多様なポーズを描く子どもたちに展開させていくために
今回は授業の展開をそっくりそのままひっくり返すことにしました。

5年生は前回絵の具の混色(絵の具セットの赤・青・黄の三原色を使って)をさせたとのこと。
そのシートも見せてもらっていましたが、その学習を受けて展開を考えました。

同じ青と黄を混ぜてもその混合量や水の量で一人一人の結果は少しずつ違います。
同じ緑と言っても、その色幅は広くいつも同じ色であるとは限りません。
緑色のインクで書いた文字と緑の紙の色、そして土手を彩る緑もそれぞれに違います。
その違いに注目しようと子どもたちに訴えました。

同じ課題でもそれぞれが違った答えを出すことになるのは難しいことだけど、おもしろい。
そこに図工・美術の教科性があります。

1時間目に「アイデアをたくさん・ユニークに」とブレーンストーミング法による発想訓練をし、
多様な発想のよさ・楽しさ・追求の喜びを感得させ、
2時間目に「自分だけのポーズで」と手のスケッチをしました。

先週の6年生の「消しゴム」から「ねらい」を見つけながらでは展開しなかった
ポーズの多様性は、授業の順番を変えるだけで獲得できました。

そしてポーズを工夫することで子どもたちの多くは形をみつけるために、
じっくり観察していました。

そして驚くほど熱中し、時間を掛けて描いていました。

今回は時間設定するのをやめました。
自分の納得いくポーズを探させ、今まで描いたことのない形を
描かせていくのに制限時間を加えるのはどうもそぐわない気がしたからです。

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描く前に「タイトルもつけよう」と提案しました。
「ステゴザウルス」とタイトルを付けた子どもは
何度も痙って痛くなった腕をさすりながら描いていましたが、
そらせた指が恐竜の首や手足のように見え、5年生の絵としては見事でした。
彼はこの短時間のうちに裏面にティラノサウルスも描いていました。












また、ピースサインに「喜び」とタイトルをつけた男子の隣に座っていた女の子が
それを見つけてこっそりしかもにこやかに私に教えてくれました。

友達のよいところを見つけて耳打ちしてくれた子どもに嬉しくなって
「友達のよいところを教えてくれたよ」とみんなに報告しました。
すると近くの子どもたちが男の子の絵をのぞき込みました。
男の子がまんざらでもない様子だったことは言うまでもありません。

多様な中に喜びと笑顔がうまれます。
違いの中に尊敬と優しさがうまれます。

同じものを同じように描かせるのでは優劣はつくでしょうが喜びは期待できません。

そのことを改めて授業で子どもたちから教わりました。
そんな授業ができたときは幸せです。


昨日の小学校では6年生の授業。
「緑化運動」と「愛鳥週間」のポスター制作の初回でした。

こちらの小学校の窓からは山も川も見えません。見えるのはただ高層の住宅だけです。
そんな子どもたちが鳥や緑の絵を描くのです。

曇りがちでしたが「耳を澄ませてごらん」といいました。
にぎやかな教室がほどなくシーンとなりました。

ビルの谷間にあっても木々を巣にして小鳥たちは棲んでいます。
「ピピピ…」教室の上空をわたるようにさえずりが移動していきました。

子どもたちは5月に信州へ修学旅行に行きます。
「きっとそこでは鳥のさえずりで目を覚ますだろうね。」と話しました。
こうして子どもたちと鳥たちとの距離を近づけました。

課題にはそこに内包するねらいがあります。
「緑化推進」と「愛鳥」のポスター。
どちらも身近な自然を愛護し環境への関心を深めるために取り組ませます。

そのねらいをとらえさせるために
今回「バオバブ」の本を持参して子どもたちに見せました。

バオバブの大きさと側に立つ人間の小ささ。
その魅力に目を輝かせてくれました。

そして別のページでは19世紀に絶滅した体長3m、体重450kgという
世界最大のエピオニス属の無飛力の鳥(有史前の巨鳥)の卵の写真。

「絶滅」という言葉に愛鳥・緑化の意味をかぶせます。

こうやって「意識の上にのせる手だて」が
「去年入選したのはこんな絵です」と紹介するのではなく、
タイトルと約束ごとを板書して
「じゃあ下書きを始めましょう」というのでもなく
必要なことだと思うのです。

もちろん、そんな展開で始める指導者はいないとは思いますが…。

こちらの小学校でも多様な表現が出てきてくれることを願っています。
4月。実習教材予算の確定が迫られています。

今年度は公費による実習材料費で何と9万円という空前の低予算に
憤懣やるかたなく、ただ指をくわえていても仕方がないので
改めて状況を伝えるべくカタログとにらめっこしてすみずみ調べております。

事務からは今年度はこれでと強く言われましたが、
管理職は前年度までの予算執行や保護者負担増の実態を見て
好意的に耳を傾けてくれています。
少しでもよい方向に進んでいくことを目指したいと思います。

さて、カタログには新製品や今まで目もくれなかった素材が結構ありました。

今回、なんと残念ながら生徒に持たして使うことをあきらめた「三原色カラー」。
それに変わる色彩学習と立体作品の制作を兼ねた注目の素材が
PADICOの超軽量粘土ハーティカラーピグメントです。

白い粘土に水彩絵の具を混ぜ込むよりも濃色で鮮やかな発色が期待できそうです。
パステル調にするには白い粘土を練り込みます。

小さいセットでスーパーカルモシリーズもあります。
どちらも三原色の混色を楽しくわかりやすい混合比で学ぶことができそうです。
純粋に色の教材としても絵の具よりも理解しやすいような気もします。

今のところ短時間の小ぶりな立体作品に使っていけたらと思っています。
昨日はブログ上で大学時代の同級生との大変懐かしい再会がありました。

最近、小学校兼務を仰せつかり、何かとネットで調べたりする機会がありました。
ひょんなことから図工・美術科の先生方のブログに到達し、
たくさんの実践が展開されているなあと感心して読ませていただいていたのです。

「エキサイトブログ」を始めてもうすぐ5ヶ月になりますが、
ブログで旧知の方と再会するなんて本当に驚きです。

彼は今、北海道で中学校の美術教師をされています。
京都で私と同期で採用されたものの地元の大手印刷会社に転職。
その後再び教職を志し、北海道で採用されたそうです。

他の方のブログに名前が登場していたのは気づいていたのですが、
広い日本のこと、同姓同名とスルーしていました。

ところが、yumemasaさんのブログにコメントしましたところ、
そのリンクをたどって本ブログをたずねてくださいました。

まさに晴天の霹靂。
びっくりドキドキです。
興奮のるつぼでした!!

しかも、その彼はこの4月にブログを開設したばかりといいますから
二重の驚きでした。

私自身は一昨年ネットでたまたま出会った色彩講師(師匠)のブログ
持ち合わせているあらゆる勇気を振り絞ってコメントを書き込んだのが
ある意味「ネットデビュー」でした。

師匠のブログやメールのスッキリした体裁に学びながら
書き方を身につけようとしたのが思い出されます。

その後ある掲示板にエイやっと勇気を振り絞って書き込みを始めたおかげで
「色彩講師養成講座」を中心にして親密な色彩仲間を得ることができました。

そして、その後も掲示板でいろいろな方とつながることができました。

ネットにつなぐことで確かに世界は広がります。
この2年の間に私とつながった方は本当に数知れず…。
励まされ、癒され、勇気をいただき、はたまた、驚かされ、泣かされ…と
さまざまな友情や仲間意識、共感を与えてくれました。

しかし軽率な言動は厳しく叩かれ(苦笑)、猛省を強いられます。
(私もメール転載問題で失敗をやらかしてますもんね。その後削除した記事多数…。)

でも「つながる」心地よさは何より喜びです。

「どーでっか茶~くる?」のお仲間も色彩研究会「スペクトリオ」のお仲間も、
掲示板からのお仲間も、
図工・美術科教育でつながった先生方も、北海道の土屋君も
本当に貴重で大切な皆さんです。

私のブログがどこを向いて発信するのかを考えさせられ、
いろいろと迷う瞬間がありましたが、
結論はやはり、「目指せ色のスペシャリスト」であり、
「本業の美術教育」であり、
はたまた「親バカな私個人」でもあるわけです。

そうして、今後もずっと皆さんとつながっていたいと思います。

ここへお立ち寄りの皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします!!

そうそう、京都の桜(ソメイヨシノ)は葉桜となり、新緑の季節を迎えつつあります。
期間限定の桜バージョンスキンは本日をもって終了させていただきます。

で、元のスキンに戻そうと思ったら同じスキンのブログを発見してしまいましたので
別バージョンを採用しました。
季節感もありますし、文字の配色もそれほどまぶしくなく疲れにくいと思いますよ。
by my-colorM | 2006-04-23 20:04 | 日記
授業で言います。

フレスコ画はね、壁画なの。だから日本で見ることはできないのね。

そう、ルネサンスの絵画を扱うとでてくるフレスコ画。
もちろんその以前からあった技法ですけど…。

たとえば最初の一点透視図法で描かれた教会壁画
マザッチョの「聖三位一体」やミケランジェロの「天地創造」の類…。

ところが、こんなニュースが届きました。

巨大壁画「アポロ」搬入

東京で開催される「ポンペイの輝き」展に向け搬入されるそうで、
これはちょっとびっくりなニュースでした。

壁画でも強引に運べば日本でも見られるのね。
って…でもこれは「あり」なのかなぁ。

貴重な歴史ある壁画なのですよね。
お金に物を言わせているような後味の悪い気分がするのですが…。

とはいえ、今回の展覧会、見てみたい気もしますね。
by my-colorM | 2006-04-22 23:00 | アート
小学校での初めての授業をしました。

先週唐突に「来週2時間だけでできるものなんですが、何をされますか?」と
ペアで教える先生に尋ねられ、
「う~ん、…、じゃ、線の練習をしましょうか、普通の紙だけ用意していただけますか。」
と、とっさに答えておりました。
来週は6年生が修学旅行で授業がないのです。

それから1週間。

英語科の先生からの貴重?な箴言。

「去年小学校で初めてALTがついて‘英語の授業’をしようとしたら、
単語練習(フラッシュカードで連呼するやつ)はダメ!
‘教え込み’はしてはならない、英語嫌いをつくってはならない、
楽しく、面白く、自分から勉強しようとする気持ちをサポートしなければならないと
いろんな注文をわんさか聞いたんや…」
明らかにぼやきの声だったのですが…。

学習支援。
これは美術科ではずっと以前から当たり前に取り組んできた考え方です。
教師が教え込んで絵が上達するとは思えません。
子供たちが自ら課題を見つけて描いてこそ上達があります。
私たち美術科教師には自身の経験則として身についているのではないでしょうか。

さて今回の単発2時間授業。

線をどうとらえさせよう。
生命感のある生き生きとした線の表現…。

そして、展開されたのは…?
ターナーの三原色カラーを採用しているということは先日書いたとおりですが
このたび350ml3色セットの三原色えのぐが新発売となったようです。
新年度の教材カタログと共にチラシが入っていました。
小学校の低学年から三原色の混色あそびによって色相の学習ができるという
コンセプトのようです。

チラシでは紫の発色がいまいちわかりづらいのですが、
魅力の容量なのでまずは小学校から使ってみようかしらんと
食指が動きました。

また取り寄せたら使用感をUPしますね。

さて二つの小学校では当面別の題材でスタートです。
どうも双方の事情が違うようで…。

とりあえず、様子を見てみないとということですね。はぁ。


わが美術部は2年生がゼロで存続が危ぶまれていたのですが
今年は「おえかき実演ビデオ」をつくり部活紹介に例年になく工夫をしたところ
7名の仮入部員(体験入部)が来てくれました。

ここのところマンガイラスト部にシフトしている弱小美術部ですが
新しいメンバーがたくさん来てくれて既存の7名も大喜び。
しかもマンガよりも普通の?絵を描きたいと
言ってくれる新入部員に顧問としてはホッと胸をなで下ろしているところです。

ゴールデンウィーク最終日に美術部の展覧会鑑賞と動物園スケッチ会を開催します。
これで新歓ができるというものです。

ただ、無料で入れる展覧会が「フンデルトヴァッサー展」というのが微妙かな…。

ま、様子をみてコレクションギャラリーに切り替えるなり、別のタダの施設にいくなり
子どもたちの反応を見て変えてもいいんですけどね。

動物園のスケッチ会を南禅寺の水道橋に変えて
岡崎桜回廊十石舟めぐり」というのもありか…?
イベント最終日でもあるのでね。

観光シーズンでもあり、大変なことになっているかも…か?
今日は図工・美術教育のカテゴリーを新設して
その関連記事を書こうと
三原色カラーの検索を手始めに
いろいろな方のブログを訪問しておりました。

熱いブロガーが全国にはたくさんいらっしゃるようですね。
いちいち感心しながらPCに向かっておりました。

で、いろんな方の記事の中からみつけたのが

「もっと知りたいイサム・ノグチ」

「グレートウェーブ、北斎。」

特に北斎の復刻版の制作過程は動画で見られ
迫力が伝わってきます。

まだまだ勉強不足な私。
PCはいろいろな方のところへ瞬時に飛べて便利ですね。

でもしかし、足を運んで行かなければならないところもたくさんあるなぁ。
by my-colorM | 2006-04-16 00:34 | アート
末永蒼生さんの色彩学校は有名ですが、
子どもたちにわかりやすい色の教材はないかと
最近手に入れた本が樹立社発行の

色のふしぎ百科<1>
色のふしぎ百科<2>です。

色に関する素朴なQ&Aやさまざまな啓蒙的導きによって
どんどん色の魅力や可能性を示唆していきます。

初学者に対する授業を考えたとき、こうした小学校・中学校の図書館向けに
つくられた本を研究するのもひとつの方法であると考えます。

今日はその本の中で次のようなアイテムに目にとまりましたので紹介しておきます。

「アートグルー」…身近な土や、外国の石を砕いた顔料などを溶いて
何でも絵の具にできるメディウムで
「絵具屋三吉」が出しているNew Art Mediumのひとつ。

膠を使えば日本画の、卵やカゼインを使えばテンペラ画の、
乾性油を使えば油絵の絵の具となる粘液のひとつの選択肢ということでしょうが、
土でも抹茶やカレー粉でも絵の具にできるというのが興味をそそりました。

既存の絵の具セットでしか絵の具を知らないだろう子どもたちに
ひょっとしたらおもしろい色発見のきっかけを与えることができるかも…です。

さて兼務の小学校へ行ってきました…
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雨つづきです。

せっかく、満開を迎えたばかりなのに
三日も雨に打たれ、早々に散りはじめてしまいました。

通勤電車の車窓からはまだまだ見事に咲き誇る桜も見かけますが、
身近に見る桜はそろそろ葉も出始め、
色彩としては終焉をむかえた感が否めません。

花が終わるとさわやかな新緑の季節を迎えるのですが、
五月の風をからだに感じるまでは少しばかりの喪失感を味わう…。

はかない花の定めに人生を見るから
一層美しい。


…そう言いながら葉桜から目をそらして
さわやかに咲くハナミズキに心を奪われる
移り気な私…なのでした。
by my-colorM | 2006-04-13 19:14 | 日記
桜はほぼ満開(…なはず)の今日は
かねてからパパとお約束の
ベランダ掃除の日。

14年目にしてうちのマンションが大規模修繕に入ります。
共用部分の塗装と防水工事をするとかで
いよいよベランダ園芸のプランターや観葉植物の移動と
人工芝の撤去作業…。

そう新築に入居以来、人工芝の下なんて見たこともなく…。
ましてや、その人工芝がどのように敷かれているのかも
今回初めて確認致しました。

早朝から植木鉢をあっちに移動したりこっちに移したりとえっちらおっちら…。
まだ咲いているパンジーも惜しいけどバイバイ。

うっそうと茂ってしまったオリヅルランにもお別れを…。
せっかくの金のなる木も半分以上おじゃんにしてスペースを確保します。

プランターも全て空にすべく、土を土嚢に詰め、いつでも運び出せるようにして
いよいよ空いたところから人工芝を剥がしていきます。

芝には積年の葉っぱや土、栄養剤、糸くず…諸々がこびりついています。
30cm角の単位で一枚一枚外し、タンタンと地面に打ち付けてそれらを落としたり
つまんでいったり…。手強い相手です。

そして下にたまった土や砂利を掃き…繰り返し繰り返し続けていきます。

どうにもならないのが数年前から飛来するハトのフン。
白くこびりついたものは全く取りさることができません。困ったもんです。

そうして午前中にほぼ人工芝の解体が終わりました。

午後、力を発揮したのが吸引力が変わらないダイソンのサイクロンクリーナー「DC12」
です。

今回、12期の皆さんはご存じのあの掃除機です(^_-)

ベランダの床に残った細かい塵や溝のゴミをみるみる吸い取っていきます。
そして全くキレイな空気をはき出しながら、吸塵力が衰えない。

少々お値段は張りますが、このパワーはやはり半端じゃないなぁ。
いわゆる紙パック式ではこうはいかないと思います。

しんどいベランダ掃除もこれだけのパワーで吸い取ってくれる掃除機のおかげで
結構楽しく終了することができました。

はぁ、でも久しぶりに疲れたぁ。

今晩はぐっすり眠れそうです。

「DC12」って…。

Dodeca Circle …12…?
なんか運命感じちゃうなぁ、私。

え?私だけ…?

さて、明日からは雨みたいですね。
せっかくの桜も花散らしの雨にどうやら持ってかれそう…。

今年もろくに見ることができなかったなぁ…。
by my-colorM | 2006-04-09 22:49 | 日記