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色彩学会関西支部の色彩基礎セミナーでは、調色実習とともにフォトショップを使ったカラーマネジメントの基礎実習を行いました。

普段見ているディスプレイが色を正確に再現し伝えきれるものではないという認識はありますが、それを体験し、どのように画像の持つ色(空間)情報を管理していけばよいかという点を教えていただきました。

要点は、PCの標準的なディスプレイの色空間が「sRGB」、そしてその色域で再現しうる色が緑域で極端に狭いということです。それに対し、デザイン界で使われることの多い色空間である「adobeRGB」はCIExy色度図上のGの位置がかなり外側(外側の方がより鮮やか)に設定できたため、色再現域が大きく拡がったということ。そこで、2つの色空間の違いから、同じRGB値、例えば(0、255、0)であっても全く異なる色に表示されてしまい、双方向のカラーコミュニケーションがとれないということが起こっているのです。

PCの画像データにカラープロファイルをつけたり、あるいはつけなかったりする方法ということでその出自を明らかにするなど、受け取ったデータをどう扱うかなど詳しい展開はともかく基礎的な所を体験させていただいたつもりです。

しかも、ディスプレイのメーカーや機種の差、個体差はもちろんのこと、さらになんと一台のディスプレイでも日々刻々変わってしまうという厄介な問題を抱えているというのです。

そこで、ディスプレイについては定期的なキャリブレーション(正しい基準をもとに設定し直すこと)が必要であり、その方法も実演を交えて紹介いただきました。

ちなみに今記事を書いているThinkPadちゃんはカラープロファイル設定なし、それとプリンタには専用のカラープロファイルの設定がありました。それとときどきフォトレタッチにつかう「ペイントショップ」ではsRGB色空間でしたので、結局ほとんどカラーマネジメントには縁遠い状況でした。テヘッ (^^;)

美しい色鮮やかな画像を扱うためには、それなりの環境が必要だということですね。
by my-colorM | 2008-03-22 19:48 | 色の話
昨日、日本ペイント本社で色彩基礎セミナーが行われました。

そこで自動車用の塗料で調色を体験してきました。

静電気防止加工済みの白衣を着て、塗料の飛散防止のための防護眼鏡と溶剤をカットする防護マスクに、手術用のピッタリと手になじむゴム手袋という重装備で実習に臨みました。

まずは「調色」の概要説明。

要は、ある色を原色と白・黒の混色で再現すること、それが調色です。

これなら私も中学校でしょっちゅうやっています。学級旗や大型の看板づくりでは大量の絵の具がいるのですが、生徒は塗っている途中で絵の具が足りないのに気づくわけです。ところが自分でその色を再現できずにやってくる。私は無駄が大嫌いなので、最低限の絵の具の混色で再現してみせ、「おおっ、さすが!!」と言わせつつ、十分な量の絵の具を確保して生徒に渡すわけです。生徒には自分で再現することも教えなくてはなりませんから、ただ色を作ってやるだけでなく、混色する色数をできるだけ絞ってシンプルに混色するように助言を加えておきます。ということは、今回の実習はその経験値が生きてくるかも…ムフフ。

おっと、元に戻します。

調色とは、いくつかの原色と白と黒との調合で限りなく近い色を再現していくことですが、実は厄介なファクターが存在する極めて難しい世界でもあります。

その厄介ものとは「メタメリズム」です。

メタメリズムとは、2つの色に含まれる成分(原色)の違いが元で、光源が変わると同じ色に見えたり、違った色に見えたりする現象です。

原色が違えばその分光反射率(物体がもつ特性。各波長ごとの、光エネルギーの反射%は物体により異なります。)が変わります。ということは、光源の分光分布(光に含まれる波長成分ごとのエネルギー分布)の変化で、反射する波長成分が変わってきますから、一方が赤みを帯びたり、青みを帯びたりして2つの色は違って見えるのです。光源にしろ、反射率にしろ、結果相対的に長波長域成分が多くなると赤く、短波長域成分が多くなると青く色づいて見えます。

講師は黄色の試験紙を2枚重ね、D65(色を検査するときの標準の光)下で同じであることを確かめ、続いて照明環境の異なる2箇所で受講者にそれを比較させました。

そして言いました。ある場所で同じ色に見えるだけでは「調色」の意味がない。クライアントが持ち込む色(車の塗装補修だと考えるとイメージしやすいのではないでしょうか)に対して照明環境が変わってもメタメリズムを起こさないようにしなければならない。そのために私たちは同じ色みでも複数ある原色を一つ一つ調べて色出しをしていくわけです。と。

…ということは、調色とは「アイソメリズム」(分光反射率曲線も同じ色)=同色を求めていく技術だということか。原色を何度も変えて、複数の光源下で確かめて原色を突きつめていく作業が必要になります。これは厳しい。極めて複雑な作業です。

と考えているうちに二手に分かれていよいよ実習です。昨年も同じような実習があったそうで、その参加者や調色経験がある人達はエアガン(噴霧器)による塗装の実習を先行してされていました。

ともあれ、調色実習はメタメリズム回避といったシビアなものではありませんでした。自動車用のソリッドカラーの塗色。サンプル色が与えられ、原色は2色限定、それに白と黒の塗料を色の見えが同じになるように調合する作業ということで、D65光源下で行われました。(ホッ…)

カップにまずは一番たくさん含まれているであろう白を入れ、順次原色をスポイトで少しずつ滴下し、アルミの撹拌棒で混ぜていきます。

調色シートは3cm角の白とグレイのチェックの厚手光沢紙です。ソリッドカラー(いわゆるパールマイカとかメタリックなどの光輝材を含まないツヤのある塗料)を棒塗り(アルミ棒で平たく塗色する方法)していきます。すると塗料が不透明なので適当な厚みで塗ればグレイの面が隠蔽されます。なのでこの調色シートを隠蔽紙と呼ぶようです。

ここで若干問題なのは、濡れ色と乾燥後の色の違いです。絵の具の混色でも顕著に起こりますが、塗色面も一緒です。そこで、オーブンで1分以上強制乾燥しますが、乾燥すると白が沈み、若干濃く、鮮やかになる感じです。これを「色が上がる」と呼ぶそうです。昔使っていたポスターカラーだと白が立ってくる印象がありますがあれは勘違いだったのかしら。それともこれは塗料の特性かしら。残念ながらこれは聞かずじまいでした。

さて、そうして出来上がった塗色面とサンプルを視感比色し、足りない色をスポイトで垂らして同じ作業を繰り返していきます。

いつも頭によぎること、それは、生徒とのやり取りだったらすぐにでもクリアされるだろうということです。生徒なら間違いなくOKがでるだろう近似色は2、3回の試行で上がりました。でも、色差がほとんどない状態まで持って行くにはああでもない、こうでもないと結局一つ目のサンプルに調色のプロ(講師の先生)からOKがでるまでに20回の試行錯誤を要しました。2つ目のサンプルでも13回。帰宅して家庭用の蛍光灯下ではほとんど違いの見つからないような試行を含めて相当悪戦苦闘したものです。

これも、有彩色の原色がたった2つの調色でそんな状態なのですから、同じ色相の原色が数種類ある中での調色がいかに困難か推して知るべしですよね。

実習後の質疑応答でのお話によると、調色師(士)の育成には現在半年かけるそうです。それも色の分かる人が側についてしなければなかなかうまくいかないとのこと。昔は調色3年といわれたそうで、熟練の経験がものをいう世界であることは間違いありません。

実習でなるほどと気づいたことですが、まずは台の上をクラフト紙でカバーし、マスキングテープで四方を止めていました。これなら容器を倒しても(実際数例ありました)汚れる心配もありませんし、作業台も平坦で作業しやすく安心です。また、黒は他の色と違い10倍に薄めてありました。これなら微量でも強い影響を与える色の微調整が可能です。また顔にがっつりと食い込むマスクも塗料に含まれる溶剤を一切気にすることなく数時間の作業に耐えられました。乾燥しきれていない隠蔽紙を手提げバッグに入れて持ち帰ったのですが、2日目にバッグを提げたときの匂いがかえって気になるほどでした。

それにしても、今回の調色の精度はかなりのものだったと思います。ヘタをすると199シリーズのカラーカードのロット差の方が大きいのではと思えるほどの違いです。

貴重な体験をすることができました。感謝!!
by my-colorM | 2008-03-22 10:00 | 色の話
明日、大阪で行われる日本色彩学会関西支部の色彩基礎セミナーに参加します。
「色を見る・作る・伝える-パートⅡ」ということで、塗装作業の実習を含む研修をして参ります。
どんな研修になりますことやら。楽しみです。

詳細は事後できるだけ早めに報告しますね。

次の日はカラーコーディネーターシンポジウム。自動車のヒットカラーについて語られます。

日曜日から火曜日までの3日間は東京へ。「ウルビーノのヴィーナス」あたりを観てこようかと考えております。少しはゆっくりできるかな。桜の開花も見られるかもしれませんね。

後は新年度の準備で春休みもあっという間に終わってしまいそうです。
by my-colorM | 2008-03-20 23:40 | 色の話
アクセス解析の本ブログの検索語に「色彩講師 資質」というのがありました。

そしてヒットした私の記事がこれでした。

AFTで認定をいただいて、さらに東商カラコ指導者養成講座を受講しましたが、「学ばざるもの教えるべからず」とは、その講義の中で心を射貫かれた言葉です。

そのとおり、三日間で講義をして下さった先生方はどなたも本当によく学んでいらっしゃる。

専門外とおっしゃりながらも課題項目についてもきっちり確かな知識の裏付けがあります。互いにその道の専門の先生に教えを請うようにとの助言を加えながら、受講生が決して迷子にならないようにコメントがなされ、安心しながらお聴きすることができるものでした。

私も常に学ぶ姿勢を持っていたいと考えています。

今年も色彩講師養成講座の論文選考が近づいています。

是非ともご自分の理想の講師像を熱く語っていただきたいと思います。
by my-colorM | 2008-02-21 23:50 | 色の話
明日は色彩検定の受験日ですね。

早めに寝て、スッキリ頭で出かけて頂きたいものです。

…と言いながら、こんな時間にエントリー。ごめんなさいね。


明日になって試験直前に効果的なことは何でしょう…?

そうですねぇ。

問題集にもしっかり取り組んだ方なら、その総ざらえがいいかもしれませんね。

ダメ出しよりも、できる自分の確認がよろしいかと。

あとは、テキストの細かい文章よりも、パラパラと図版を確認しながら、
その意味などの押さえをされるのもいいでしょう。

何しろ各級、テキストはページ数も多いですし、一から読み返すのは
むしろ焦りにつながるかもしれませんからお薦めしません。

とにかく本番を落ち着いて迎えられますように。


忘れ物はありませんか。

「受験票、身分証明になるもの、鉛筆、消しゴム、交通費。」
これだけで確実に用は足りますが…。

受験会場への道すがら、寸暇を惜しんで勉強される方は「テキスト・問題集・ノート等」も…。
大丈夫ですよね。


では、とりあえず、寝る前に
「私は絶対合格して見せます。」
と一言念じて床について下さいね。


それでは、それぞれ、これまでの勉強を信じて、落ち着いて試験に臨んで下さいませ。

心より応援しております。
by my-colorM | 2007-11-10 21:46 | 色の話
11月11日。「色彩検定」の試験日です。

実際に受験した3年前、どうしていたかなぁ。何となく振り返ってみたくなりました。

3年前の今頃は…

二週間前までは、並行して取り組んでいた二次対策の切り貼りはしばらく置いておいて、ひたすら問題集を解いていたように思います。当時、1級の問題集は公式の過去問以外には2種類ほどしか手に入れられず、それでも分厚い方の問題集を、解答欄(別刷りで用意されていました)をコピーして、1シートに付き3,4回は繰り返しましたね。それこそ100%解答が得られるまで徹底的に絞り込んでいきました。一週間を切ったあたりでは、ダメ出しを中心にやっていました。問題集でよくつまずくポイントは「色温度」や「演色性」のあたりでしたが、自分なりに文章で表現してみては、本当に理解しているかをチェックして行きました。こうした不得意箇所の絞り込みは私なりに効果があったと思います。

さらにさかのぼって振り返ると…

そもそも、1級試験まで準備期間は半年ありました。6月の試験で2,3級を同時合格した後、8月中旬まではぼちぼち独学で、今思えば書店で手に入るものをあれこれと購入し、切り貼り用の問題集と勘違いして、「パーソナルカラーブック」まで持っていたほど。つまり手当たり次第といいますか、闇雲といいますか、とりあえず購入していったわけですね。他に勉強法が思い当たらなかったのです。何せ公式の対策テキストは細かい文字の文章が多くて、さっぱり頭に入ってきませんし、二次では実技もある…。

まとめて勉強できる夏休みに入り、二次対策として、199bを買って(199aは小さくてもったいないと感じました)、まずは3級テキストの切り貼り(6月の試験までに終わらせていませんでした)からスタートし、日本色研の「配色入門」にも手をつけはじめました。けれど、何をやっても、それで試験対策ができているのか全く確証がありませんでした。それに、いつでもテキストは私を眠りに誘いますし…。

何かよい方法はないものかと、ネットで資料を探すべく、あれこれと検索をしていますと2004年に出版された「デジタル色彩マニュアル」(先日ようやく実際に購入したアレです)に至りました。出物が見つかったかと食指が動いたそのブログ記事が、大阪で講座を開いている師匠との出会いだったわけです。今や自身が2冊の本を出し、数本のweb系の専門誌にカラーのコーナーを持ち、執筆している師匠S氏。ブログから氏の業務用のHPにはすぐに入れました。

その業務用HPには当時、「ホームページの色、斬って捨てます!」などという過激なタイトルのコーナーもあり、なんだか危険な匂いが漂っていたのですが、そのHPの色そのものが明解かつ目に優しく、「色の用語」や「配色のポイント」なども、わかりやすく図入りのていねいな解説で、惜しみなく公開している点がとても誠実に思えたものでした。

生まれて初めて、見知らぬ人にメールを送る…、ネット経験がほとんどなかった私でしたし、しかも個人レッスンの申し込みです。息子にも相談しながら、そこまでして検定合格を目指す理由づけをあれこれと探したものです。

「色はセンスではない」。美術を教えてきた者にとってはかなり挑戦的でインパクトがあるフレーズ。それが氏の主張でした。確かにそれまで2・3級検定を受検してきた私ですから理論的背景が必要だ、くらいの認識はありましたが、こうもキッパリ言い切れるほどの知識・理論が私にはありませんでした。明解な主張が小気味よく、そう言ってのけるHPが気になって何度も何度も読み返しました。

そして思い切って、手に汗をかきながらキーボードをたたき、ドキドキ震えながら送信ボタンをクリックしたのです。(今では、到底考えられないほどの動揺を当時は覚えていたのですね、人間は短期間に本当に変わるものです)

氏からは程なく返信があったようなのですが、それに気づくのが遅く(何をやってんだろうね)、少し時間が経ってから、正式に講座を受講することを決め、とりあえずその日までに購入していたありとあらゆる本類を鞄に詰め込んで、詳細の面談に臨みました。持っていても邪魔にはなりませんが、とりあえず必要なのはテキストだけですと言われてしまったのですが…。

四十代の勉強こそ、是非とも試みるものだというのが、講座受講の一番の感想です。それまでまじめに仕事をこなし、仕事人間とまで自負してきましたが、新しい事柄を覚えていくことからは離れて久しい。ともすれば、抜けていく知識に危機感を感じる、そんな四十代です。新しいことが覚えきれるのかという心配が受講前はどんどんもたげていましたが、むしろ勉強は進んでするべきだし、できることなら人に教えて貰うことを多くの皆さんにお薦めします。

受験まで、毎土日が私の受講日となりました。片道約2時間かけて電車で通います。受講時間は一回3時間。日時の変更はメールでやりとりをします。(このメールのやりとりもメールの読みやすさや文章の組み立てを教えて頂く貴重な体験でした)

時間を間違えて先生を待たせてしまったり、生徒としては恥ずかしい場面もありました。その負い目は次にはプラスにして返す強い動機にもなりました。自分でいうのも何ですが、真面目な受講生だったと思っています。その歳になって、教えを請うことは、本当に貴重な体験で、教師としての自分を振り返る点でも、多くの学びがありました。

その当時から「脳」を鍛える、「脳トレ」ブームが始まっていましたが、久しく感じたことのない「脳のゾワゾワ感」が3時間の講義中には起こっていました。復習に費やす行きの電車、本講義3時間、帰りの電車では振り返りたいと感じても、飽和状態でくたびれ果てて気力が起こらないほどに頭を使っていました。この頃です。自分がまだまだ捨てたものではなく、「100才まで生きてやろう」と思えたのは。そして、息子にも「母さん、なんか活き活きしてるなぁ。」と言われました。

受講して、章が終わるごとに、手持ちの問題集でその知識を固める。講座と問題集を併用して密に学習を積んでいくという方法が定着して、少しずつ手応えを感じるようになりました。とはいえ、2・3級をやり飛ばして合格したため、基礎・基本の部分で意外な盲点が見つかったりで、試験間際まで師匠を驚かす、おっちょこちょいの生徒でして…。問題演習をしている最中、とんでもない展開に閉口する師匠の反応に、隠れ場所を探しつつ赤面する場面もしばしば。最後までハラハラさせた生徒であっただろうと思います。

そして、試験。今年の本番もいよいよあと1週間ですね…

そのときのことは、「憤慨」が、まず印象として残っています。

受付で本人確認をするのですが、私は運転免許証など、写真付きの身分証明書がないので、健康保険証で本人確認をするつもりでした。受験票には写真を貼る部分はないし、またそのことに触れた注意書きがどこにも記載されていないのに、「写真がないと本人確認ができません。」と強い口調で受付で言われたのです。このことを境にパスポートを身分証明用に持ち歩くことになったのですが、そのときは、どう対処したのか、とにかく受験前から妙に苛ついたのが記憶に残っています。

そのことがあって、かえって、あがることなく試験そのものは落ち着いて取り組めたものと思います。1次は試験問題を持ち帰ることができますから、とにかくマークシートの記号を間違えないようにしっかり確認して塗りつぶすことに専念したかなぁ。

帰ってから自己採点をしてみました。どこかのスクールの模範解答と答が違っていた部分がありましたが、自分の方が正解だと思えるくらいの自信がありました。2・3級の時の、当てものに当たった、外れたみたいないい加減な自己採点に比べ、学びの質が明らかに違っていたことは何よりも喜ばしいことでした。

これを読んで下さる皆さんにも、資格試験に向けて勉強するときのモチベーションを高めるヒントを感じて頂けたら幸いです。

学びには「目的」とそれを支える「諸条件」があります。諸条件には時間・人・教材・費用などがあると思いますが、その条件によっていくつかの選択肢が生じます。私の学びには、独学では手に入れることができなかった「人」からの支えが強く働いたものと思います。それが今の私自身をも支えてくれていて、私も自分にできる範囲で「人」に関わっていこうと、お節介ながらもカラーのコミュなどをさせて貰っています。単なる資格取得にとどまらず、それを支える「学び」が仕事人間だった私に新たな「楽しみ」を与えてくれているのです。

受験を控えた皆さん、どうか、残る日々、10個でも20個でも知識を固めていって下さいね。当日は後悔しないようにうっかりミスにだけは気をつけて、自信をもって受験してきて下さい。心より応援しています。

試験勉強中、長々と書いてごめんなさい。

健闘をお祈りいたします。
by my-colorM | 2007-11-04 13:25 | 色の話
先日、書店の色のコーナーで手に取り、2004年(ハッ!私が色彩検定を受検した年だ!!)に刊行された「デジタル色彩マニュアル」を購入致しました。色彩検定対策テキストの2005年の改訂はこの本が基礎になっていたのかと思わせるところが多々あります。

「色彩の基礎」はもちろんのこと、一級を受験するときにPCCSのマンセル値への変換など、当時は公式テキストではおよそ間に合わない状況でしたが、なんとしっかり載っているではありませんか。今頃購入したりして…、遅きに失した感があります。

3800円(税別)が高いかどうかの判断はゆずりますが、当時これを買っていれば変換でイライラする場面はかなり減ったかもしれません。そう言えば、そのときにお世話になった師匠もHPで紹介していたような気がします。

半分はマンセルのカラーチャートですが、これから一級受験の方にも傍らに置いて頂きたい、日本色研編集の保存版の一冊です。
by my-colorM | 2007-10-24 23:42 | 色の話
東芝から携帯機器のカラーバリエーションが24の「色」がたりとして紹介されています。

カラーの勉強に取り組んでいらっしゃる皆さんにとっても伝統色の色目と由来をつかむのになかなか興味深い内容ですので、まだご覧になっていらっしゃらない方のために紹介させて頂きます。

(ただし、テキストに記載されているJIS慣用色名とは一致していませんので注意が必要です。)

パントンカラーのカラーバリエも他社携帯電話から出ており、カラー展開の競争が激しくなっているようですね。回転の速い携帯機器の世界。自分らしさを求める消費者にどれだけアピールするか、売り手としての戦略が求められます。

それにしても、黒とシルバーグレーのパーツ色はページ上に24色が整然と並べられたときには共通要素として効果絶大なのですが、単体で見た場合にはベスト配色かどうかは微妙ですよね。

カラー戦略として広告の視覚効果をねらったものでしょうが、各ショップでは24個がどのようにディスプレイされるのでしょう。実際手にとって操作感を確認する場面では単体勝負になりますよね。さぁ、その場合、単体がどれだけ消費者の心をひきつけるでしょうか。個々に見ていくと興味が湧きますね。

皆さんはいかが思われますか?
by my-colorM | 2007-08-22 08:13 | 色の話
2・3級受験の皆さん、明日はいよいよ色彩検定試験。

全国的にお天気は西日本で雨マーク、東日本はほぼ晴れマークですが、
それぞれベストを尽くされますように。

立ち上げてから1年余りになる某ソーシャルワーキングのコミュに参加されている皆さんも奮闘されていることと思います。

是非、落ち着いて受験してきて下さいね。
by my-colorM | 2007-06-23 21:27 | 色の話
NHKスペシャル「歌麿 紫の謎」を見ました。

寄贈されるときの約束でボストン美術館に所蔵しながら展示されずに封印されていた歌麿の浮世絵。スポルディングコレクションといわれ、約6500点作品があるといいます。アメリカの大富豪スポルディングが明治に入って没落していった旧家の倉に眠っていた浮世絵を集め歩いたものだそうです。

そのうち400枚もの歌麿の浮世絵版画。そこに登場する「紫」は化学分析から、藍の成分であるインディゴと紅ではなく露草と紅によるものであることが昨年来の研究で判明しました。

露草は変褪色が激しく、なかなか現存する日本の歌麿の版画では確認できなかったといいます。

歌麿は助六の江戸紫を表したかったものと考えられます。暗い劇場で映えるようなやや明るい紫です。
歌麿が生きた時代は奢侈禁止令の吹き荒れる「寛政の改革」まっただ中。当時紫は奢侈を嫌った江戸幕府が禁止した色でしたが、庶民のあこがれの色としていつしか浸透していました。そうした庶民のあこがれを自分の作品で実現するべく禁令、禁制を破って歌麿は登場人物にその紫を作品に多用しました。紫を使うことで女性の色香漂う表現をして見せたといいます。女性美を作り出すために用いた紫。紫には独特の魅力があるようです。

しかし幕府はそんな歌麿を許すはずはありません。浮世絵を敵対視し、彼を危険な人物としてリストアップ、歌麿が描いた絵をもって時の将軍家斉を揶揄したかどで逮捕します。御法度といわれていた秀吉の絵を描いたことが逮捕の理由でした。入牢3日、手鎖を架けられ憔悴する歌麿。そして彼は50歳前半で生涯を閉じます。「紫屋」という呼び名で呼ばれた歌麿。その人生は露草のごとくはかないものだったようです。

源氏物語もテーマカラーは「紫」。艶やかではかない印象がだぶります。

紫といえば、「貝紫」が「帝王紫」として帝王の象徴としてあつかわれ、珍重されたために取り尽くされ15世紀には絶滅したとされています。その後極限られた地域で採取されていたものの政府から捕獲が禁止されほとんど採れなくなってしまったといいます。

いづれにせよ、はかない「紫」ということでしょうか…。
by my-colorM | 2007-03-04 22:04 | 色の話