試験まであと一週間ですね

11月11日。「色彩検定」の試験日です。

実際に受験した3年前、どうしていたかなぁ。何となく振り返ってみたくなりました。

3年前の今頃は…

二週間前までは、並行して取り組んでいた二次対策の切り貼りはしばらく置いておいて、ひたすら問題集を解いていたように思います。当時、1級の問題集は公式の過去問以外には2種類ほどしか手に入れられず、それでも分厚い方の問題集を、解答欄(別刷りで用意されていました)をコピーして、1シートに付き3,4回は繰り返しましたね。それこそ100%解答が得られるまで徹底的に絞り込んでいきました。一週間を切ったあたりでは、ダメ出しを中心にやっていました。問題集でよくつまずくポイントは「色温度」や「演色性」のあたりでしたが、自分なりに文章で表現してみては、本当に理解しているかをチェックして行きました。こうした不得意箇所の絞り込みは私なりに効果があったと思います。

さらにさかのぼって振り返ると…

そもそも、1級試験まで準備期間は半年ありました。6月の試験で2,3級を同時合格した後、8月中旬まではぼちぼち独学で、今思えば書店で手に入るものをあれこれと購入し、切り貼り用の問題集と勘違いして、「パーソナルカラーブック」まで持っていたほど。つまり手当たり次第といいますか、闇雲といいますか、とりあえず購入していったわけですね。他に勉強法が思い当たらなかったのです。何せ公式の対策テキストは細かい文字の文章が多くて、さっぱり頭に入ってきませんし、二次では実技もある…。

まとめて勉強できる夏休みに入り、二次対策として、199bを買って(199aは小さくてもったいないと感じました)、まずは3級テキストの切り貼り(6月の試験までに終わらせていませんでした)からスタートし、日本色研の「配色入門」にも手をつけはじめました。けれど、何をやっても、それで試験対策ができているのか全く確証がありませんでした。それに、いつでもテキストは私を眠りに誘いますし…。

何かよい方法はないものかと、ネットで資料を探すべく、あれこれと検索をしていますと2004年に出版された「デジタル色彩マニュアル」(先日ようやく実際に購入したアレです)に至りました。出物が見つかったかと食指が動いたそのブログ記事が、大阪で講座を開いている師匠との出会いだったわけです。今や自身が2冊の本を出し、数本のweb系の専門誌にカラーのコーナーを持ち、執筆している師匠S氏。ブログから氏の業務用のHPにはすぐに入れました。

その業務用HPには当時、「ホームページの色、斬って捨てます!」などという過激なタイトルのコーナーもあり、なんだか危険な匂いが漂っていたのですが、そのHPの色そのものが明解かつ目に優しく、「色の用語」や「配色のポイント」なども、わかりやすく図入りのていねいな解説で、惜しみなく公開している点がとても誠実に思えたものでした。

生まれて初めて、見知らぬ人にメールを送る…、ネット経験がほとんどなかった私でしたし、しかも個人レッスンの申し込みです。息子にも相談しながら、そこまでして検定合格を目指す理由づけをあれこれと探したものです。

「色はセンスではない」。美術を教えてきた者にとってはかなり挑戦的でインパクトがあるフレーズ。それが氏の主張でした。確かにそれまで2・3級検定を受検してきた私ですから理論的背景が必要だ、くらいの認識はありましたが、こうもキッパリ言い切れるほどの知識・理論が私にはありませんでした。明解な主張が小気味よく、そう言ってのけるHPが気になって何度も何度も読み返しました。

そして思い切って、手に汗をかきながらキーボードをたたき、ドキドキ震えながら送信ボタンをクリックしたのです。(今では、到底考えられないほどの動揺を当時は覚えていたのですね、人間は短期間に本当に変わるものです)

氏からは程なく返信があったようなのですが、それに気づくのが遅く(何をやってんだろうね)、少し時間が経ってから、正式に講座を受講することを決め、とりあえずその日までに購入していたありとあらゆる本類を鞄に詰め込んで、詳細の面談に臨みました。持っていても邪魔にはなりませんが、とりあえず必要なのはテキストだけですと言われてしまったのですが…。

四十代の勉強こそ、是非とも試みるものだというのが、講座受講の一番の感想です。それまでまじめに仕事をこなし、仕事人間とまで自負してきましたが、新しい事柄を覚えていくことからは離れて久しい。ともすれば、抜けていく知識に危機感を感じる、そんな四十代です。新しいことが覚えきれるのかという心配が受講前はどんどんもたげていましたが、むしろ勉強は進んでするべきだし、できることなら人に教えて貰うことを多くの皆さんにお薦めします。

受験まで、毎土日が私の受講日となりました。片道約2時間かけて電車で通います。受講時間は一回3時間。日時の変更はメールでやりとりをします。(このメールのやりとりもメールの読みやすさや文章の組み立てを教えて頂く貴重な体験でした)

時間を間違えて先生を待たせてしまったり、生徒としては恥ずかしい場面もありました。その負い目は次にはプラスにして返す強い動機にもなりました。自分でいうのも何ですが、真面目な受講生だったと思っています。その歳になって、教えを請うことは、本当に貴重な体験で、教師としての自分を振り返る点でも、多くの学びがありました。

その当時から「脳」を鍛える、「脳トレ」ブームが始まっていましたが、久しく感じたことのない「脳のゾワゾワ感」が3時間の講義中には起こっていました。復習に費やす行きの電車、本講義3時間、帰りの電車では振り返りたいと感じても、飽和状態でくたびれ果てて気力が起こらないほどに頭を使っていました。この頃です。自分がまだまだ捨てたものではなく、「100才まで生きてやろう」と思えたのは。そして、息子にも「母さん、なんか活き活きしてるなぁ。」と言われました。

受講して、章が終わるごとに、手持ちの問題集でその知識を固める。講座と問題集を併用して密に学習を積んでいくという方法が定着して、少しずつ手応えを感じるようになりました。とはいえ、2・3級をやり飛ばして合格したため、基礎・基本の部分で意外な盲点が見つかったりで、試験間際まで師匠を驚かす、おっちょこちょいの生徒でして…。問題演習をしている最中、とんでもない展開に閉口する師匠の反応に、隠れ場所を探しつつ赤面する場面もしばしば。最後までハラハラさせた生徒であっただろうと思います。

そして、試験。今年の本番もいよいよあと1週間ですね…

そのときのことは、「憤慨」が、まず印象として残っています。

受付で本人確認をするのですが、私は運転免許証など、写真付きの身分証明書がないので、健康保険証で本人確認をするつもりでした。受験票には写真を貼る部分はないし、またそのことに触れた注意書きがどこにも記載されていないのに、「写真がないと本人確認ができません。」と強い口調で受付で言われたのです。このことを境にパスポートを身分証明用に持ち歩くことになったのですが、そのときは、どう対処したのか、とにかく受験前から妙に苛ついたのが記憶に残っています。

そのことがあって、かえって、あがることなく試験そのものは落ち着いて取り組めたものと思います。1次は試験問題を持ち帰ることができますから、とにかくマークシートの記号を間違えないようにしっかり確認して塗りつぶすことに専念したかなぁ。

帰ってから自己採点をしてみました。どこかのスクールの模範解答と答が違っていた部分がありましたが、自分の方が正解だと思えるくらいの自信がありました。2・3級の時の、当てものに当たった、外れたみたいないい加減な自己採点に比べ、学びの質が明らかに違っていたことは何よりも喜ばしいことでした。

これを読んで下さる皆さんにも、資格試験に向けて勉強するときのモチベーションを高めるヒントを感じて頂けたら幸いです。

学びには「目的」とそれを支える「諸条件」があります。諸条件には時間・人・教材・費用などがあると思いますが、その条件によっていくつかの選択肢が生じます。私の学びには、独学では手に入れることができなかった「人」からの支えが強く働いたものと思います。それが今の私自身をも支えてくれていて、私も自分にできる範囲で「人」に関わっていこうと、お節介ながらもカラーのコミュなどをさせて貰っています。単なる資格取得にとどまらず、それを支える「学び」が仕事人間だった私に新たな「楽しみ」を与えてくれているのです。

受験を控えた皆さん、どうか、残る日々、10個でも20個でも知識を固めていって下さいね。当日は後悔しないようにうっかりミスにだけは気をつけて、自信をもって受験してきて下さい。心より応援しています。

試験勉強中、長々と書いてごめんなさい。

健闘をお祈りいたします。
by my-colorM | 2007-11-04 13:25 | 色の話