四季の移ろいを表現した一枚の写真…

1年生と2年生の前期期末テストを実施しました。
木・金が小学校勤務になりますので、今日からテストなのに
初日に終了!です。

というわけでこれから採点です。

1年ははじめての美術のテストでしたが、既習範囲をまんべんなく出題しました。

実技試験については、これは何点というような採点がそぐわないので「発想・構想の能力」、「創造的な技能」という観点に合わせ、abcでつけることにしています。

鑑賞は、教科書のニルス・ウドの「無題」と以前こちらで紹介したホーマーの「カントリースクール」から出題しました。


ところで、ニルス・ウドの作品はなかなか奥が深い。
これはよく見ると大変不思議な作品です。


作品は写真なのですが、サクラの葉とヤナギの若木で構成されています。
下の方には春から夏にかけて見られる青々とした青葉。そしてだんだん秋になり黄色く色づいた葉。そして虫食ってところどころ穴の空いた茶色い落ち葉と続いていきます。
緑~黄~赤、自然のなせる色相のグラデーションです。

…って、何気なく見ていると「ふーん」と見過ごしてしまいそうです。

しかし、これは写真です。

つまり、同じ時間・空間において四季の移ろいを表現しているのです。
ニルス・ウドが仕掛けたトリック…。1年生の最初に鑑賞作品として取り入れました。

「彼はどうやってこの作品をつくったでしょうか?」

投げかけた発問はこの一つだけです。

はじめは質問の意図がわからないという表情の生徒たち。
生徒の表情の変化は授業をしていて本当におもしろいものです。

以前、紅葉した落ち葉を色鉛筆でスケッチさせようとして出勤途中に拾い集めたことがありましたが、半日でどんどん色あせていきました。とても保存の利く物ではありませんでした。
そのことを子どもたちにも話しました。

日々の経験が浅い子どもたちです。採ってきた葉っぱはそのまま何ヶ月も保存可能だと思っています。

私の経験を話すと思考停止する生徒も出てきました。

本当にこの作品はどうやってつくったのでしょうね。
(一応腹案はありますが今ここで公開するのは止めておきます。)


さて、授業での発言ももちろん大切ですが、まとめとして知識や感じ方考え方を問うのも重要だと思います。作文力によらず、論旨で採点しようと思っています。

テストでは、図版を載せて、「あなたならどんな工夫や方法でこの作品をつくりますか。」と出題しました。いずれ、採点が進めば生徒たちの名案を紹介してみようと思います。

皆さんも一度じっくり考えてみるのも楽しいのではないでしょうか。
by my-colorM | 2006-10-18 20:46 | 日記