エキサイティング東京…Part5

なんだか、おなかの調子のよくない私が靴擦れの足をカバーしながら、サンダルのかかとを踏んで歩いている姿なんて、なんともカッコ悪いですよね。
それでも旅は続くんです…。気がつけばPart5。いつまで続けるの?って感じですが、次の出会いもまた楽しいんですよ。ハイ。



「もうそろそろですかね。」と冷たいチャイの支払いを済ませ、インド料理「ダージリン」を後にして20歩ほど進むと谷中煎餅はありました。道すがら「谷中散策map」なるものを見つけ、一部いただいておりました。チャイのお店からするとちょっぴり距離があるのかと思いきや、はす向かいという感覚なんですよね。近すぎる。なので、ちょっぴり待ち時間が延びてしまいました。しかも、mapでは日暮里駅から歩いてくれば「谷中煎餅」が目印っぽい書き方がされているのに、先の喫茶「ルノアール」の方がのぼり旗まで立って随分目立っているのです。特に意図せず、その喫茶店の手前で二人、まどねこさんを待ちます。何人かの女性が通り過ぎましたが、大体二人連れか、年格好が違うのでそれほどまじまじと見ることはありませんでしたが、気になる女性が一人通り過ぎていきました。そして「谷中煎餅」を見つけるとすかさず携帯を取り出し打ち込み始めています。うさみさんと顔を見合わせ、いざ近づこうとすると相手もこちらに歩み寄ってこられます。

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ビンゴ!これでまどねこさんゲット!です。「そうじゃないかなと思って見てたの。」というと「私もそうじゃないかなって思っていました。」と。なかなか聡明そうなハキハキとした返答が返ってきました。

三人で最初に寄ったのは「朝倉彫塑館」です。うさみさんお勧めのスポットで事前にHPもチェックしていましたが、大変楽しみな見学地でした。

しかし、いきなりこれはないでしょ
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気のいいおっちゃんが手を挙げて「よっ。」みたいな…。HPでは入り口のこの銅像はさすがに門に隠れて見えないんですが、それだけになんともショック?が大きすぎて笑うしかない私でした。(でもよくよく見るとプロポーションもバランスも骨格も筋肉のつき方も申し分ないですね。スゴイ。私、大学は一応彫塑専攻なのです。)

気を取り直して?入館します。

朝倉文夫は日本の具象彫刻の大家です。この朝倉彫塑館は彼の自宅兼アトリエで、最初は彼が東京美術学校(現藝大)を卒業した24才の時に建てた小さなものでしたが、その後増改築を繰り返しました。現在の建物は朝倉自身が設計して5年の歳月をかけて新築したものです。東京美術学校の教授として指導にあたる傍ら、この建物を朝倉彫塑塾の教場として教育にあたっていたということですので、そのための設備を兼ね備えていますから一般の住居兼アトリエとは一線を画す大きな空間と部屋数を有しています。

まず、アトリエには朝倉の作品がずらりと並び、その間を自由に見て回れます。等身大の人物はもちろん、動物たちもたくさん展示されています。彫刻のよさはともかく、この建物がなんとも魅力的です。書斎には彼の収拾した古今の陶器とガラスケースには書、そして部屋を取り囲む書棚は天井までの高さがあり、ぐるりと棚が巡らされ、大量の書物が納められています。また応接室は洋風と和風が混ざった何ともふしぎな空間です。よく考えれば、建物全体がそのような和洋折衷というか混在しながら調和しているのですが…。

またこの建物の中に「五典の水庭」という、儒教の五常「仁・義・礼・智・信」を象徴する5つの巨石を配し、自然の湧水を利用した日本庭園を抱いています。アトリエから抜ける渡り廊下から初めてその庭園を覘いたときは驚きました。家の中だよ、これって感じです。庭を中心に建物が建てられているといっても過言ではありません。5年の歳月がかけられたということですが、この庭の存在はその内の大きなファクターになっているはずです。四季折々に変化する様を見てみたい気がしました。

順路に従い、あれこれと見ていくと、アトリエ横にある手頃な机と書架のある部屋に陶器のチェストが置かれています。そのチェストに腰掛け三人でしばしお話をしました。

まどねこさんの話からは、抱えている目の前の困難をなんとか具体的に解決しようと模索する様子がうかがわれ、どれも真剣なので、思わず聞く方にも力がこもります。若いからこそ問題意識も持てるし、真面目に向かい合えるのだろうと思います。走り気味なペースが少し気になりましたが、いろんなところにアンテナを張って生活に埋もれない生き方をされているのがスゴイなと感心させられました。

それにしても初対面ながらイントロなしでいきなり奥深い話ができる不思議な関係にまたもや驚かされてしまいます。

話は尽きませんがそろそろお昼にしなければなりません。残りの部屋を足早に見て回り、彫塑館を後にしました。どこがいいかとお二人が話している中で、目の前のカレー屋さんはどうかという提案。う~ん、カレーか、と腕を組み、首をかしげながら、お店の名前を見ると「薬膳カレーじねんじょ」とあります。じねんじょとはまたおなかによさそうな…、しかも薬膳?このところ調子の悪い私のおなか。ピピンと来ました。「ここにしましょ。」そういうとさっさと店内に入ってしまうちょっぴり強引な私です。漢方の生薬のにおいとスパイシーなにおいが渾然一体となった店内の奥に席を見つけ陣取ります。

とり肉カレーは売り切れ。私は海鮮カレーに。お二方は野菜カレーと特製角煮カレー。お店の方におなかにはいいのかと聞くと基本的にはいいはずと。まどねこさんもカレーはもともと薬から生まれたとも。なので信じて食することにしました。

うさみさんの野菜カレーを待って「いただきます。」店名にもなっている「じねんじょ」は山の芋、またの名を山薬というそうです。アミノ酸が主成分で、滋養・強壮の薬効があり、疲労・胃腸虚弱・食欲不振に効くそうです。基本ルーにこれが入るわけですからおなかにいいはずですよね。
ほかに明日葉・杉菜・柿の葉・桑の葉・枇杷の葉が入るそうで、枇杷の葉は暑気あたりにもよいそうです。ちなみに薬膳・海鮮カレーは不安・心臓・偏頭痛・めまい系に効くそうで心身がよみがえるとのこと。今朝までなんとなくまともに食べられなかったのですが、薬効書きを読む前に食べていて、すんなり入っていくのが不思議なくらいすすみました。完食。しかもおなかがとても温まって落ち着いている感じでした。暑いのとスパイスのせいで3人ともいっぱい汗をかいていましたけど…。

野菜8種が基本ルーにそしてインドスパイス11種・和漢の生薬6種が組み合わされるというじねんじょ薬膳カレー。一度お試しあれ。なかなかおいしゅうございましたよ。

さて、お昼もいただき、今度は銀座に移動してMiyabiさんと合流です。
by my-colorM | 2006-08-24 23:27 | 日記