ユニバーサルデザインについて考える

今回はユニバーサルデザインを取り上げて考えようと思います。

f0008085_101484.jpgユニバーサルデザインとはさまざまな使用者の立場にたって発想し、一つの製品をできるだけ誰にでも使えるデザインにする、誰もが安全で快適に使えるように考えられた、人にやさしいものづくりの考え方です。f0008085_1012095.jpg


     ユニバーサルデザインを企業活動の中心課題として取り組んでいる企業にコクヨ松下電工、前回の給湯器メーカーTOTOがあります。各社のHPを覗くと興味深いものがあります。



では、ここで本題の色の話に…。


ところで、色に関するユニバーサルデザインを考えるとき、私達が知っておかなければならないことの一つに「色覚」タイプの違いがあります。

日本人男性の20人に1人、白人の12人に1人は、赤または緑の視物質に変異がある赤緑色盲です。これはAB型の血液型の頻度よりも多いくらいで、日本には約300万人、世界には2億人もの色盲の人がいます。男女200人の聴衆がいる会場には、赤緑色盲の男性が5人くらいいることになります。

これは色彩学会関西支部主催でで2005年3/4に行われたセミナーで発表された講師の共同研究者である岡部正隆、伊藤 啓両氏が公開されている「色覚バリアフリー」というページの冒頭にある文章です。

私も中学校の教員をしていますから、統計学的に一クラスに一人の割合で「色覚」タイプの異なる、色の見え方が違うであろう生徒を教えているということになります。

同僚にもいわゆる色盲、色弱と呼ばれる色覚タイプの先生がおられます。

色彩を学び、カラーデザインに携わる、または教育に関わる立場として
「色覚」タイプによる色の見分けにくさという課題を避けて通ることはできません。

以前行われていた色覚検査は現在中学校では行われなくなっています。
したがって、学校での個別の配慮はほとんどされていない状況です。
私のような色彩を教える者にとっては、教えている現場で「?」「!」ということが起こります。

本人の信号や安全標識の認識などのためにもやっておいた方がよいという意見もあります。
検査が実施されなくなったことが認識不足を生み、逆に作用しなければよいのですが…。


前出の「色覚バリアフリー」では次のようなパンフレットを入手することができます。

ユニバーサルデザインにおける色覚バリアフリーへの提言http://www.nig.ac.jp/color/handout1.pdf

色覚問題に関する指導の手引き
http://www.nig.ac.jp/color/monbushou_tebiki_1.html

これらの文書については私自身まだ完全には読みこなせていませんが、自分の色覚(見え方)を「絶対」と考えて「色名」だけを使って人前で話しても伝わっていない可能性が高いという原則は捉えることができるものと思います。



次回は、webデザインやPCでカラーデザインを行う人向けのソフトをupします。
by my-colorM | 2005-12-25 10:41 | 色の話