リセット、そしてループ

教員歴を来年で30年を迎える私。

自分のや息子の卒業式を入れると38回目を数える卒業(卒園)式の直後、思わず同僚につぶやいていた。

「本当にいい卒業式だった。やっと終わったね。だけど、ループする。私たちの仕事はまた、始まるんだよね。」

戻りたくても戻ることができない、学校や友達、先生との別れを惜しむ涙と、それを乗り越え、物事に区切りをつけた晴れやかな笑顔とが入り交じりながら、握手をしたり、ハグしたり、手紙をくれたり、写真を撮ったり…。

一人一人の成長に目を細め、私の中で「今年も送り出せた」というささやかな満足感が湧いてくる。

そうすると、いつもながら、先輩を見送る美術部員(在校生)にそれまでとは少し違う感情が芽生えてくる。

「次はあなたたちだ。来年のこの日を感動の涙と心からの笑顔で迎えられるように互いに精一杯頑張ろう。」

その感情が、2年生の生徒達にも向けられる。一人一人への無言のメッセージ。

これからの1年を充実させていけば、今からでも大きく成長できる。自分の進路の可能性を広げることができる。自分に向き合え、絶対に投げ出すんじゃない!!



教科や分掌の仕事、学年の仕事、生徒対応…、諸々の仕事に日々追われながら迎える卒業式の後の数時間ほど、教師に効果的に心の休息を与えてくれる時間はないのではないかと思えてくる。つかの間の休息の時間を経て、リセットだ。

次の日、私もそうだったが、3年生の同僚は一様にぼんやり停滞していた。今日は公立高校の合格発表という重大イベントがある。朝の打ち合わせの時間、常は朝学活前ということで慌ただしく立って行うのだが、脱力して数人座り込んでしまった。そうか、他学年はともかく、うちは落ち着いて座ってじっくり今日の動きを確認すればいいんだ。暗黙の了解で、皆座席に腰掛けた。

近隣の高校へ向かう先生が学校を出発。発表を見に行った生徒は学校に報告に来ることになっていて、合否結果をうけ、ます担任が対応する。午後、不合格者への対応を改めて学年教師で検討し、保護者へのアプローチを確認して進路確定のために動く。

その他のことはすでに万事動き出している。来年度への準備。学年や分掌が定まっておらず、うまく引き継げるようにしておくことが目下の目標だ。


そう、こうやって一部リセットされて、私たちの仕事はループしていくのだ。
by my-colorM | 2012-03-17 11:54 | 日記