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この夏の美術館巡りをまとめてみました

残暑お見舞い申し上げます。

この夏休み、積極的にお休みを取得しておりますが、それも残すところ土日を入れてあと5日となりました。久しぶりに更新して振り返っておこうと思います。

梅雨明け後に長い猛暑日が続いたこの夏、政府観光庁は国民の節電行動を促す「ポジティブオフ」を推奨しました。積極的に休暇を取って、旅行や外出をしよう。それによる一家庭の節電効果は70%の見込みとの目論見から発した取り組みです。スーパークールビズと共にどの程度浸透しているのかはわかりませんが、連日の暑さの中、電力需要が供給を超えない(さすがに90%に達する日もありました)程度で推移しているところを見ると、効果はまずまずといったところでしょうか。

この夏、私がとった「ポジティブオフ」行動の行き先は、美術館。誘い誘われ、出張ついで、買い物ついでにと、例年の夏休みに比べてグンと足を運ぶ回数が増えました。

まずは、「MIHOミュージアム」。友人の車で山越えドライブでお出かけです。夏の青々とした木々のきらめき。森を奥深く進んだ先に突如として現れる広大な敷地。エントランスに咲く蓮の花。美術館へは電動カートで移動しました。山を切って建設し、植栽はもとの山の木々を植え戻したとのこと。ガラス越しにまんま山の景色が広がります。このシチュエーションは他に見たことがありません。まさに圧巻です。企画展は南アメリカの古代の美術品で、十分に楽しめましたが、常設展が予想を超えて充実していました。エジプト、メソポタミア、ギリシャ、ローマ、中国、インド、南アメリカ…。各地域古代の美術品をまとめて見ることができる、この美術館ならではのコレクションも必見です。昼食に利用した併設のレストランでは、自然農法で生産された食材のみを使ったメニューが並び、少し値段は高めではありますが、本当においしくいただきました。帰りにパンも買って帰りましたが、どれも美味。よいお土産になりました。

同日、つづいて訪れたのが「佐川美術館」。こちらでは「セガンティーニ展」と、先日亡くなった佐藤忠良館の追悼展、常設展へと足を進めました。「帽子の女」の作品でよく知られた具象彫刻の佐藤忠良。美術の教科書への言葉でなじみが深く、亡くなられたと聞いたときには、改めて作品に触れたいと思ったものです。佐川でこれほどまでの展示がされているとは知りませんでしたので、訪れることができてよかったと思いました。

夏休みに入り、美術部の共同制作で使う和紙の購入のため、改装なった京都文化博物館へ。楽紙館は文博の一角にあります。部活の後から出かけたので、ちょっと遅かったのですが、とりあえず、「日本画~きのう京あす~」(前期)を観ました。京都の日本画壇の重鎮の作品とさまざまな会派の新作展だそうで、画風も画題も様々。会派50音順という展示方法にちょっと驚きを覚えつつ、早足で見て回りました。燃えるように赤い作品に惹かれる傾向にある私に気づきました。後期はこれから行こうと思っています。

夏期研修講座が終わり、東京に旅立ちました。余談ですが、夜行バスで向かうはずでした。コクーンの乗り心地を確かめるつもりだったのです。昼過ぎの落雷で夕刻研修から帰る電車は大幅にダイヤが乱れていたのですが、それが、その晩遅くまで影響するとは思いませんでした。最寄り駅から出るはずの電車が来ません。やむなくキャンセル。当日のキャンセル料が発生。翌日朝一の新幹線で東京に向かうことになりました。

朝早くどうしても東京入りしたかったのは、10:00東京駅出発の「ホキ美術館鑑賞と翠州(スイス)亭会席料理の会」に参加するため。息子はその建物に興味があって、私はNHKの新日曜美術館で観て是非ともと参加を決めた催しだったのです。


(続きは次回に)
by my-colorM | 2011-08-13 12:20 | アート | Trackback | Comments(1)
Commented by hakusuke at 2011-08-13 13:15 x
続きも楽しみにしています。浮世絵のすばらしさ、動物を用いた作家たちに惚れ惚れして帰ってきたしだいです。そして今、重い腰上げてレポートやらあれこれに取り掛かっています。ちょっと焦りもありつつ。節電のこともあって、扇風機、窓を開放して過ごしています。私は冷水さえあれば大丈夫。過ごせます(^v^)夏季休暇後はすぐに授業です。うーん大丈夫なのか?ついてこさせることが大切なのでしょうが、暑さ慣れしていない生徒たちがついてこられるのかがいささか不安です。打ち水攻撃されないように身構えなくては。では、私も帰省先から更新したいと思います。