色のHVC識別技能の認定講習会に参加して

昨晩東京入りして、本日、日本色彩研究所が開いた「色彩識別技能者2級認定講習会」を受講しました。マンセルカラーシステムのHVC、つまり色相(Hue)・明度(Value)・彩度(Chroma)の小さな色差を識別する能力を身につけ、認定を受けるという講習会です。

2年前、同研究所主催の「色彩指導者養成講座」でもHVC識別テストが実技試験にありました。ほぼ同じ手法、内容でしたが、改めて技能訓練の進め方なども参考になりました。日頃テスターが身近にありませんのでそう簡単に訓練することはできません。その意味でたまに確認のために受けておくというのもいいかもしれませんね。いったん身につけた技能は割と保持できるようです。私の場合もHVC識別テスターによる3回のテストで、1回目こそ30枚中3枚見分け違いがありましたが、2回目3回目ともパーフェクト解答でした。また、集中講座では苦戦した(いわゆる)肌色の微妙な色の違いで並べる試みも今回は割と明確に識別できました。HVCテスターで、交互に解答したお相手さんは3回とも特に明度・彩度に誤答が目立ちましたが、その後何度も確認されて(訓練を積んで)、結果最後に行われた試験では参加者の誰よりも早い時点で合格されていました。技能保持のための出費としては往復の交通費も受講料もお高めではありますが、今回は2級でしたが、1級を取得すると2級認定講習会の指導者の資格が得られるそうです。また、マンセル標準色票集を用いて試料のマンセル値を目視によって同定する技能訓練も個人ではなかなかできませんから、いい経験になったと思います。

さて、今回、会場となった西麻布の霞研修センターは、全館改装されて見違えるほどきれいになっていました。集中講座のときに何回か通ったイタリアンレストランが閉店していたのも時の流れ。もうあれから2年も経つのかとしみじみと思いました。そういえばあのときは、代田橋の息子のワンルームから通ったのだっけ。初日、新宿経由で大江戸線を逆方向に乗ってしまい、30分以上遅刻。7月の下旬でした。六本木駅から地上に出ていろんな汗を吹き出しながらタクシーで乗りつけたのを思い出します。その後、渋谷からバス便で通う方が早いと知りましたけど…。それでも、六本木駅から慌ててタクシーに乗るほどの距離ではないことも知っています。今日は、秋葉原からですので日比谷線一本で向かいました。集中講座では丸一日みっちりあって、また次の日もありますので、なかなかその後遊ぶなんて余裕がなかったのですが、今回は4時半過ぎにテストが終了、試験にパスした者から流れ解散でしたので、終わってから久しぶりに森美術館に出向くことにしました。

2007年に観た六本木クロッシング。今回は3回目となり、「芸術は可能か?」をテーマに現代アートがその可能性を追求するという趣旨で展開されていました。2007年には、とにかくその技のすごさもさることながら、ユーモアが前面に出て「面白い」が際立ち、現代アートの熱気とパワーに圧倒された展覧会だったのですが、今回は重たい感じの行動アートが少なくなかったような気がします。それでも圧倒されるような量感で迫ってくる作品に度肝をぬかれる場面もしばしば。見応えは十分にありました。

併せて森アーツギャラリーの「ボストン美術館展」も観てきました。質・量ともに優れた同美術館のコレクションのごく一部をざっと観せたという感じ。有名どころが多数展示され、さすがでした。このところ東京で観てきたピカソ、モネ、コロー、ルノワールに、ゴッホ、ミレー、レンブラント、ベラスケス、グレコ…と、西洋画の歴史を概観する贅沢な展覧会構成になっています。逆に、正直言ってお腹いっぱいな感覚も否めず、私は割とサラッと観て歩いてしまったかもしれません。図録も様々な名画を数パターン表紙に選び、幅広いファン層にそれぞれお気に入りをチョイスしてもらおうという趣向。要は鑑賞者の好みで評価が異なる展覧会であるといえるかもしれませんね。


5月に修学旅行で再び東京を訪れるのですが、明日、明後日は生徒が行う班別研修のチェックポイントを中心に自主的に下見をしておこうと思います。晴れたらいいのですが…。それにしても今日は昨日に続いて寒すぎ!でした。
by my-colorm | 2010-04-23 23:34 | 色の話