「スロージョギング」のすすめ

先週の日曜日、パパと二人で云十年ぶりに映画を観にいきました。半ば強引にネット予約で席を取り、既成事実を作って誘ったのですが…。

観たのは(豪華?)二本立て。「60歳のラブレター」とシネマ歌舞伎(ながら中国伝統の昆劇)「牡丹亭」。二人で観るならば、ということで慎重にチョイスしました。

まずは「60歳…」から。

3組の団塊世代のカップルが織りなす同時進行のお話なのですが、私たちよりも10年上の世代の、自負と哀愁、相手への愛情表現に演出たっぷりの甘いロマンチシズムにどっぷり浸ることができました。
私が小学生のころ、ビートルズが来日。町の公民館か集会所ではにわかづくりのバンドが誕生し、あちらこちらでビートルズをコピーしていたのですが、まさにこの世代共通の若者文化だったんでしょうね。イッセー尾形弾き語りの「ミッシェル」がいい味を出していました。
長年連れ添ってきた夫婦の原点回帰のきっかけを与える好作品と言えるでしょう。

二つのタイトル間のつなぎにMovix内の紀ノ国屋書店でぶらり。三冊購入しご満悦で次のシアターへ。

つぎのタイトルは「牡丹亭」です。

シネマ歌舞伎のポスターはそれまでも何度も見てはいました。映画館で観劇という新しい歌舞伎観賞のスタイルが少しばかり気にはなっていました。そして前回予告でみたこのタイトルにググっと惹かれ、今回の観賞につながったわけです。でも、実はこれ、「歌舞伎」ではないんですね。歌舞伎界きっての名女形板東玉三郎が、京劇の元となったとされる中国蘇州の伝統芸能である昆劇で、最近見かけなくなった女形として現地蘇州にて主役を演じるということで、そのメーキングと演目を二部構成で上映したものです。異国の地で、同じ演劇(というか歌劇)とはいえ、言葉の壁を強く感じながらも、誇り高く自らの芸をもって大役を成し遂げる気迫と、優美で艶やかな仕草と美しい声色に引き込まれてしまいました。玉三郎さんのこの偉業、まさに日本の誇りです。

エンドロールが流れ、場内がほの明かりに包まれても、誰一人席を立つ者なく、静まり返っていました。確かに終了予定時刻まで10分あまり時間が残っていましたし、とりあえずじっと様子をうかがっていましたところ、係員が映画の看板を舞台上に掲げました。続いて女性アナウンサーが舞台に上がり、マイク片手にしゃべりだして、玉三郎さん当人の舞台挨拶が行われることを知ったのでした。もうまさにサプライズ!!

第一部「メーキング」での、彼の穏やかかつ折り目正しい姿そのまま、品のある、とてもていねいな話し方をされる玉三郎さんでした。こうして、久しぶりのパパとのデートにはとてもラッキーなおまけまで付いて大変盛り上がったのでした。

折しもご飯時。これも久々に映画館近くのお店で夕食を済ませて家路につきました。

「60歳のラブレター」を見て、夫婦の原点回帰といいましたが、この日を境に新しい生活習慣を始めることになりました。

それは「スロージョギング」。

最近見始めた「NHKオンデマンド」、いつも何気なく見過ごした番組から気になるものをダウンロードして視聴するのですが、家に帰って、何気なく「ためしてがってん」を見ました。
高血圧にも糖尿病にも効くという、ダイエット効果抜群の「○○を使わずに走る」おすすめ健康走法などと、ちょっぴり胡散臭さを禁じ得ないタイトルだったのです。
ところが、何年来、運動とまるで縁がないという視聴者モデルがこの走法を実践し、その体重と血圧、血糖値の変化(だったと記憶しています)をモニターしているのですが、どのモデルにも数値の向上が見られたというのはかなりの訴求力がありました。

ネットで視聴した直後、「走りに行くよ」とパパに声を掛けていました。

パパは、TVでこの番組を見ていたらしく、「だから、一緒に走ろうって前にいったやろ?」とすぐに返答しました。(そんなこと言ってたっけ?…にしても、普段全くの運動不足状態の私に単純に「走ろう」と言われましても、誰がつきあいますかってなもんよ。)

シャワーを浴び、野球を見ながらビールを飲んでゆっくりしていたパパですが、それにも関わらず、いきなり思い立った私につきあってくれる様子でした。(これってもしかして原点回帰現象??)

家の前から、ほとんど車の通らない道を選んで約30分のコースを探りながら、例の「○○を使わずに走る」走法を心がけて走りました。すぐに息が上がって、ウォーキングを始めるパパ。コンスタントにスロージョギングを続ける私。でこぼこコンビながら、おかしなかけ声を小さな声で掛けてコースを決めていきました。

月曜日、8時ぐらいには帰らない厳しいかも…と思いつつ、いつもよりうんと早く帰宅。夕食を済ませ、9時半にはスタートと決めていましたので、DVDを1話視聴しながら待ち、2日目も実現できました。2日目はクールダウンのコースを決めウォーキングを取り入れましたが、街路樹の植え込みで甘いバニラのような香りのする白い花に思わず足が止まりました。(後で調べたところ、おそらくその花は「デュランタ・アルバ」というお花のようです。品種名はなんと「ホワイトラブ」ですって。(*^_^*)この花、本当に甘くていい香りなんですよ。ご存じでしょうか?)二人で走ると、住んでいるだけで、ほとんど見知らぬ町の別の姿を一つ一つ発見することの連続です。

一人では気の進まない新習慣。梅雨の季節でもあり、雨が降ればお休みとなりますが、はてさていつまで続けることができるでしょうね。
by my-colorM | 2009-06-16 19:59 | 日記